面白い小説ですって、私が料理して差し上げますわ〜例えの料理フルコースを添えて〜
注1)面白い小説を美味しい料理に例えたエッセイです。タイトルで遊びたかっただけなんです。(笑)
注2)フルコースは盛りすぎました。すみません。嘘です。
注3)ソースの怪しい情報満載です。
とあるエッセイを読んで考えたのです。
面白い小説とは何か。
気にもとめなかった。そんな高尚なことを論ずることは出来ませんから。
でも、ちょっと待って。
よく考えたら料理に通ずる部分がある気がする。
そこで、今回は共通点を探しながら料理について話したいと思います。
料理人じゃないけど!
ソース怪しいけど!!
まずは
①材料探し
野菜にしても、魚にしても、状態・種類が重要となります。
よく“同じ材料を使っているのに”と聞きますが、それは本当でしょうか。
材料は買うところから始まります。
どこで買えるのか。場所、お店はどこがいいか。
『どんな言葉を仕入れるのか。どんな本から、お話から、コラム、ニュース、インタビューからといったソース元に似ていると思うのです』
どんな材料があるのか、新鮮な状態はどんな感じか、それだけでも大きく違います。
『それはどんな言葉があって、どんな使われ方があるのか、どんな言い回しがあるのかなど言葉の使い方は色々ありますよね』
②何料理にするのか
日本料理、中華料理、フランス料理など料理の種類は幾つもあります。
それぞれどんなものがあるのか知ることも大事ですよね。
例えば、日本料理。
日本には軟水が流れ、出汁文化があります。
いろんな出汁を使った料理が多いのが特徴です。
中華料理はどうでしょうか。
大陸は硬水が多いです。硬水では出汁を取るのは難しいようです。
なので、煮物や鍋料理より、揚げ物、炒め物などが多い傾向があります。
フランス料理はどうでしょうか。
内陸部に位置し、新鮮な野菜や、肉が採りにくいことも多いと思います。そこで、ソース(ベシャメル、オランデーズソースなど)や牛肉の出汁であるブイヨンなどを使ったものが多いと思います。
(フランス料理についてはあまり知りません)
『お話だと、ジャンルですね。ファンタジー、恋愛、SFなどいろんな種類があります』
もちろん全てを知る必要はありませんが、いろんなものを知っていたほうが、料理に深みがでます。
他の料理の方法をアレンジして新しい発想の料理が出来上がるかもしれません。
それはお話も似た部分はあるのではないでしょうか。
③今回は日本料理をメインにお話します
今回は日本料理にしようと決めたら、詳しく何を料理するのかを決めると思います。
そして、それを作るための材料と手順を知らなければならないのです。
その材料も季節の食材をいれるのか、スタンダードな料理にするのか、完成の姿を想像します。
入れる材料、分量も料理人次第です。
調味料・出汁や隠し味など、同じ料理と言っても料理人によって完成は様々なのです。
『それは小説にも通ずる部分がありまして、構成、登場人物、入れる要素など、知っていれば工夫できること、盛り上げられることもあります』
と、ここで、基礎知識もあります。
代表的な出汁
□昆布だし:60℃前後
□かつおだし:85℃前後
□椎茸:70℃前後
これより高い温度だとえぐみが出るし、低い温度だと出汁が綺麗に出ない。出汁を取る時間も一定時間で決まっているようです。
他にもいろんな野菜や魚介などの出汁もあります。
そして出汁は複数組み合わせることで、美味しさが自乗で増えます。特に3種類多くの組み合わせが美味しくなります。
(※組み合わせにもよります)
それを組み合わせることで、出汁の美味さ、料理の美味しさに直結する。
味噌は麹菌がいるので、煮立たせると菌が死んで味に深みが出にくいので、沸騰させないようにする。
醤油は沸騰すると風味が飛んでしまうので、風味を残したかったら火を消した後に少し加える。
出汁の感じ方も種類によって違います。
椎茸や帆立の出汁は舌の上に残りやすいので、そのままだと味が間延びしたり、食いづまりを起こしたりします。
そこで料理によっては少量の酢を加えることによって、味のキレがよく、口に残りにくくします。
余談ですが、お味噌汁には出来上がる直前に弱火に変えてから醤油を少しだけ入れると、味に深みが出るそうです。
素麺のお供のつゆにはお酢をほんの一滴、二滴入れることによって、食欲増進したりします。
こんな感じで知っていると得する知識というのも多いと思います。
そしてそれを組み合わせることによってさらに料理の美味しさが増します。
『これってお話を作る上でも似たようなことが通ずると思いませんでしょうか』
④見た目
料理が出来たら飾り付けです。
どんなお皿にどの位置で何を乗せるか。
ソースや飾りの葉っぱ、薬味など飾るのにはいろいろな道具・要素が要ります。
同じ料理でも盛り付け方は料理人それぞれ。それも腕の見せ所でしょうね。
『お話も要素が出来たら、タイトル、一文目はどうするか。表現の仕方、改行などテンポやリズムなどお話全体について考えると思います』
そこでようやく完成するのですが、本題を思い出してみましょう。
今日お話さていただいたのは“美味しい料理”について。
美味しいとはどういうことでしょうか。
人気のあるの、有名なもの、主食と呼ばれるもの、定番なもの──。
色々あります。
でも万人が美味しい料理はあるでしょうか。
100人が不味いと思っても、あなたのために作られたそのお味噌汁を美味しく感じることもあるのではないでしょうか。
人気なもの、定番なものも良いけれど、たまには味替えもいいよな。
皆がやらない食べ合わせだけど好きなんだよな。
たくさんの意見があると思います。
私は番茶にミルクを入れるのも好きです。
中国では、緑茶にミルクを入れるのも一般的です。海外では緑茶にお砂糖も入れます。
揚げ春巻きにはスイートチリソースをつけるのが好きです。
海外ではよく食べられる食べ方です。
海外の寿司には、うなぎとクリームチーズ巻きというのもあります。私は好きな味です。
面白いお話はどうでしょうか。
テンプレートや人気のジャンル。定番な設定に登場人物。十八番の展開にオチ。
だからといって皆が好きなお話はあるでしょうか。
いろんな感性があって、好みがあって「このお話好きだな」となるんだと思います。
私はおばあちゃんが作ってくれる田作りが好きです。お正月にはよくリクエストします。
我が家だけの創作定番料理もあります。
それと同じように、好きなお話も面白いと思うお話もそれぞれあると思います。
それは評価がほとんどないお話でも、PVが少ないお話でも、面白い・好きだと思う人は居るかも知れないということです。
今はまだいないかも知れないけれど、これから出てくるかもしれない。
それに作品の一番のファンは作者という場合もあります。
だから今、まだ日の目を浴びていないお話も日の目が当たるかもしれません。手直しをして、ずっと魅力的になるかもしれません。
あなたの作った卵焼きが好きだと言う人が現れるように。
お味噌汁が美味しいと言ってくれるように。
面白い小説と美味しい料理に共通点は何が見つかったでしょうか。
もし見つかった方は、二角のこのエッセイの目標は達成です。
おめでとうございます。
そして、見つけてくれてありがとうございます。
また、ソースがかなり曖昧なので、事実と違う部分がありましたら申し訳ありません。
いろんな意見があるとは思いますが、一つの意見として、読んでいただければ幸いです。
お読みいただき。ありがとうございました。
短編エッセイはほとんど書いたことがないので、下っ手くそですみません!!
何が皆さまに伝われば嬉しいです!




