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3人で昼食

 大きなケガを負った男達との治療を終えた俺達だったが、小さい女の子をミーザに任せたがどうかな?


「ああ、何とか終わったよ」

「そうか、助かったぞ」


 俺がミーザに礼を言うと小さい女の子もミーザにお礼の言葉を述べていた。


「ありがとう、おねえちゃん、血が全然でなくなったよ」

「今、とりあえず血を止めてお薬を塗っただけだから、ちゃんとお母さんの言う事を聞いて、ちゃんと止まるまで外しちゃだめだよ」

「うん」


 女の子がミーザにお礼の言葉を言い終えると母親もミーザに対して礼の言葉を言った。


「ありがとうございます、おかげで助かりました」

「ああ、いや、とりあえずよかった……です……」


 ミーザと母親がやり取りをしているとミミが母親に声をかける。


「あの、これ交換用の包帯と、少量ですが傷薬です、交換や傷薬を塗る際はよく洗ってあげてくださいね」

「はい、ありがとうございます」


 そう言って親子は診療所をあとにし、女の子はミーザに対し手を振っており、ミーザも手を振り返すと共に注意喚起を行う。


「こら、よそ見すると今度は転んでケガするよ」

「はーーい!」


 ようやく親子の姿が見えなくなり、気が付くと午前の診療時間はとっくに終了時刻を過ぎていた。


「あ、もう午前の診療時間は終わりだな」

「そうですね、お昼にしましょうか」

「じゃあ俺が準備するからミミとミーザは片付けを頼む」

「はい」


 ミミとミーザに診療の片づけを任せて俺は昼食の準備に移る。


 料理が終え、片付けも終わり、俺達3人はそろって昼食を食べる。


 昼食の途中でミミがミーザに声をかけている。


「ミーザさん、ありがとうございます。私達が大変な中、お1人であの女の子の治療をしていただいて」

「まあ、今回のケースはまだ軽傷、あの子にとっては泣くほど痛かっただろうけど、止血くらいならあたしにもできるし」

「じゃあ、俺達が出かけている間にここの留守は頼むぞ」

「そうだ、ユーイチ、あたしに依頼をするきっかけになった犯人ってさ捕まったりしたのかな?」


 何故かミーザが診療所に空き巣に入った犯人の事が気にしていたので、俺は自分の知る限りの話をした。


「いや、手配書は作ってもらったけど、まだ犯人が捕まったって情報は聞かないな」

「私もです、私達がボッズに行っていた時以外は常に誰かがいて警戒しているかもしれません」

「あのさあ、その犯人をとっ捕まえてあげようか、あたしが?」

「でも誰かいるとさすがに警戒してこないんじゃないか」

「まあ、任せてよ、考えがあるから」


 ミーザが空き巣犯を捕まえる?一体どうやって⁉

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