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歓迎会の誘い

 ミーザの荷物運搬を手伝った人達の次回診療の自己負担を1割減する約束をした事をミミに話すと怒られはしなかったものの、俺を心配してか軽く注意をされた。


 収入が少しづつ増えて気が大きくなっていた俺はミミに注意されて反省の弁を述べる。


「悪いな、ミミ心配かけて、この形でのお礼は今回限りにしておくよ」

「ユーイチ様が分かってくださったなら私から言う事はありません。とりあえずまたアレフ様にご相談してみましょう」

「そうだな」

「あ、さっきダンカン様がお知らせに来てくださったという事はミーザさんの荷物運搬はもう終わったのでは?」


 確かにそうだな、俺達の診療も終わったし少し様子を見に行った方がいいかもな。


「それじゃあちょうど診療も終わったし、様子を見に行くか?」

「せっかくですから診療所に呼んでお食事をふるまいませんか」

「引っ越し祝いと言うなれば歓迎会を兼ねるのか?」

「歓迎会?まあミーザさんの移住と私達と一緒に働いてくれるお祝いをしようとは思いましたね」


 まあ、日本社会とは違う形かもしれないが、一応歓迎会のようなものはあるようだな。


「じゃあ、俺が呼んでくるよ」

「お願いします、私は料理の準備をしていますので」

「悪いな、今日は午前中ほとんど1人で診療してくれたのに料理まで任せてしまって」

「いえ、大丈夫ですよ。それに私はまだミーザさんのお家の正確な場所を知らないので、ユーイチ様がお迎えに行くのが良いと思いますよ」


 ミミの言うように確かに駆けずり回るよりは一気にその場所まで行ける俺が迎えに行くのが良さそうだな。


「分かった、それじゃあ頼んだぞ」


 そう言って俺はミーザの家に行き、たどり着くと扉をノックする。


 扉をノックするとミーザが出てきて、俺に挨拶をする。


「こんばんは。あ、ユーイチ!どうしたの?診療所ってやつはいいの?」

「今日はもう終わった。それよりもミーザ達はもう夕飯は食べたか?」

「ううん、まだだけど」

「それならさ、俺の診療所に来ないか?今ミミがミーザ達の歓迎会と引っ越し祝いの為に料理を作っているんだ」


 やはりミーザも歓迎会という言葉を聞きなれないのか一瞬首をかしげているが、返事自体は悪いものじゃなかった。


「歓迎会?良く分かんないけどあたし達の為にしてくれるなら行ってみようかな、ねえおっ母」

「そうだね、せっかくのお誘いだしね」

「それじゃあ、早速行きましょう、ミミが料理を作って待っているので」


 2人共俺の誘いに快く応じてくれたな。それじゃあ診療所に戻るか。

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