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街まで買い物に

俺が異世界で診療所を開いてから数日が経ち、治療とリハビリを求めて訪れる人はあとを絶たない。


 今の所、対応している患者は後遺症が出る程のケガをしてもすぐに治療魔法をかけてスキルも活用しているから長期リハビリは必要とはしていない。


 もちろん例の祖母と孫のお宅には診療の合間に訪問をしている。この件の区切りがついたら他のお宅にも訪問をしてみようとは思っている。


 そんな日々を送っている中、今日は診療所が休みだ。


 俺は少し頼みごとをしたくてミミの借家を訪れていた。


 扉をノックするとミミが出てきて朝の挨拶をする。


「おはようミミ」

「おはようございます、ユーイチ様。今日はどうされたんですか?診療所はお休みのはずですけど」

「今日は買い物に付き合って欲しいんだけど、いいかな?」

「買い物ですか?私は構いませんけど、前にユーイチ様お買い物をお1人でしていませんでしたか?」


 ミミの疑問はもっともだが、俺はこの時間にする理由と何故ミミを誘うかを説明した。


「実はこの間買い物に行った店は夜間料金で食材が少し高かったんだ。もう少しお手ごろな値段の所をミミなら知っているかなと思ってさ」

「そうなんですね、そういう事なら私もお手伝いをしますので」

「ありがとうミミ」

「いえいえ、それじゃあ身支度をしてきますので少しお待ちを」


 そう言ってミミは家の奥に戻っていき、身支度を始めた。


 しばらく待っているとミミが戻って来て、俺に声をかける。


「お待たせしました。さあ参りましょうか」

「おう」


 こうして俺達は街まで買い物に赴いていく。歩いている途中でミミが俺に尋ねてくる。


「まずユーイチ様は何か召し上がりたいものがあったりしますか?」

「そうだな、パンとサラダとスープ以外に何か食べたいなとは思っているんだけどな」


 本音を言えば米の飯が食いたいが、この世界、いやこの地方は麦作はしていても稲作をしている様子はないな。


 もしかしたら別の地域では稲作をしていてるかもしれないが、一応俺は診療所を開いた事でここの住民になっているから簡単に他の地域に移り住む事はできないようだからな。


 それにたとえ、米の飯を食えたとしても、白米じゃなくて玄米かもしれないからな。玄米は身体にはいいらしいんだけどな。まあ俺は玄米を食べた事はないけどな。


 そんな事を考えているうちに街中に並んでいる店が俺の目に入って来た。


「ユーイチ様、とりあえず何からお買いになりますか?」

「そうだな」


 まあ、ここの食事も美味いし、パン食生活も悪くないな。

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