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異世界に行ったら妹ができた  作者: 紅葉コウヨウ
第五章 とりあえずリベンジ就職してみる

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第八十七話

さて、グータラ寝てるか遊びまわってるこいつらを何とかするには、まずは全体の意識改革から始めなきゃいけない訳だが。


「つまりだな、隊長のお前が……隊長だよな、お前? まぁ何でもいいけど、とにかく隊長鵜らしき鎧をしているお前がしっかりしないと駄目なんだよ」


「…………」


「隊長が率先して寝てたり遊んでたりじゃあ、周りのやる気が起きないだろ?」


「…………」


「……聞いてる?」


「ぶもぉ!」


 喋っている言葉が相手に届いているのか。

 届いていたとしても本当に理解出来ているのか。

 それらを今日ほど心配に思った事はない。


「えと……」


「ぶひぃいいいいいいっ!」


「あの……」


「ぶひ、ぶも?」


「あ、おい! どこに行く!」


 ……行ってしまった。

 どこかへ走って行ってしまった。

 そして確信した、おそらく俺の言葉は奴らに届いていない……全く届いていない。


「なんだよ、共通言語的なものじゃないのかよ」


「あんたバカじゃないの?」


「うっさい、へこんでる時に言われると、本気でムカつくからやめろ」


「べ、別にそういう意味のバカじゃないんだから……勘違いしないでよね!」



 また訳の分からんことを。


「それで何だよ?」


「さっきから頑張って話してたから放っておいたけど、オークには言語というものが存在してないわよ」


「は?」


「だから、何かを伝えたいなら動作で伝えるしかないわ」


「……………」


 なるほど。

 つまり俺が今までしていた事は無駄だったわけか。


 うん。


「もっと早く言えよ!」


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