表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に行ったら妹ができた  作者: 紅葉コウヨウ
第五章 とりあえずリベンジ就職してみる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/155

第七十七話

「ぐっ……」


 体が重い。

 ここはどこだ。

 俺はどうなったのだ。


 確か俺は廊下を歩き出そうとしたら……そう、突如床に引き込まれて行ったのだ。


「っ」


 突拍子もない事態が自分の身に起きたのだという事を認識して、俺の頭がようやく本格的に覚醒し始める。

 となれば、最初に考える事は決まっている。


 まずは自分の体が無事かどうか確認しなければならない。

 何をするにもそれからだ。


「っ!?」


 だがそこで愕然とする。


 体が動かないだと!?

 しかも今更気が付いたが、眼の前が真っ暗で何も見えない――いや、この感覚は真っ暗で何も見えないというより、瞼が閉じたまま動かないと言った方が正しいかもしれない。


 というかこれ……。


「っ! っ!?」


 口も動かない。

 動かそうとしても、何だかもごもごするだけで全然動かない。


「…………」


 まずい。

 なんだか焦ってきた。


 忘れがちだが、ここは一応魔王の住む城なのだ。

 とくれば、同じく忘れがちだが異世界から召喚された俺を捕まえて解剖しようとするやからが居ないとも限らないわけで……よし。


 とりあえず全力で抵抗してみよう。

 案外全力で動かそうとすれば、何とかなるかもしれない。


「――――!」


 うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!


「お、お兄さん……っ!?」


 ん、今何か聞こえた気がする。


 聞こえた気がするのだが、突如バキンという音と共に俺の体が動きだした興奮のせいで、直前に聞こえた声らしきものは気にならなくなるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ