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異世界に行ったら妹ができた  作者: 紅葉コウヨウ
第九章 とりあえず起業してみる

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第百五十話

「びゅ~~~~~~~っ!」


「び、びゅ~~~……」


 我ながら俺は何をやっているのだろう。


 あれから三日間……俺はひたすら眼の前の物体を動かそうとしている。


「何を恥ずかしそうにしているのじゃ! ちゃんとやらないと、目標の領域まで上達しないのじゃ!」


「わかってる、ちゃんとやってる!」


 そう、ちゃんとやってはいる。

 だけどものすごく恥ずかしいのだ。


「…………」

 

 想像してみて欲しい。

 自分が不特定の物体に対し、「びゅ~~~」と言いながら何かを念じている姿を――大半のものは思うだろう。


 滑稽でしかないと。


 そして考えるはずだ。

 気が付いてしまうはずだ。


 何やってるんだ、俺?


「…………」


「何をボケっとしているのじゃ!」


 そして一番の問題?

 まぁ問題は――。


「おぬしはミーニャ以上の上達速度なんじゃから、もっと気合い入れてやるのじゃ!」


 こんな訳のわからない訓練にもかかわらず、俺がどんどん魔法を使えるようになってきているという事にある。


 当初は紙も動かせなかった……というか、「魔法? なにそれ」状態だった俺だが、今では何だかんだで岩を動かせ始めている。


「……意味がわからない」


 いや、嬉しいことは嬉しい。

 上達するのは嬉しいが。


「どうしてこんな方法で上達するんだ……びゅーってやってるだけで、どうしてここまで」


 上達の仕方に全く納得がいかないのだ。

 それともアレだろうか――マオの教え方は、本当は実に理にかなった物だったりするのだろうか?

 例えばびゅーってイメージする事によって、魔法を身近に感じられるとか。


「……うん、ないか」


「何をボソボソ言っているのじゃ! 早く続けるのじゃ!」


 俺が思ったより覚えがよかったせいで、何だか気合いの入ってしまったマオ。


 俺の苦労はこれからも続きそうである。


すっげぇ風邪ひきました。

別にとんでもない風邪をひいたというわけではりません。めちゃくちゃ風邪が長引いているという意味です……みなさん、体調には気をつけてください。

あと、狐っ娘万歳!

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