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異世界に行ったら妹ができた  作者: 紅葉コウヨウ
第九章 とりあえず起業してみる

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第百四十五話

『お兄ちゃんはまだ色々とわからない事が多いだろうから、ミーニャが色々と教えてあげるんだよ!』


『あぁ、助かるよ』


『褒められたんだよ!』


 という会話をしたのが一週間前。


 そして現在。


「いらっしゃいませ!」


「あれ? 今日は珍しい人が店番をしているね」


 俺の店?へとやってきたのは、たまに道ですれ違う優しそうなおばさんだ。


「はい、実は最近――」


 この店は私が経営する事になりました。と、そう言いきる前に、おばさんは言わなくてもわかるという顔で。


「仕事を探しているって聞いたけど、ついにミーニャちゃんのところで働き始めたんだね?」


「え、いや……」


「照れなくていいんだよ。妹さんの力を借りるのはお兄さんとしては、少し恥ずかしいかもしれないけど、しっかり働いている事には違いないんだから」


「あ、ありがとう……ございます」


 そう。

 そうなのだ。


 一週間前から現在まで、客の反応がどうもおかしい。

 具体的に何がおかしいのかと言うと、一言で明確に答えられる。


「ここ俺の店じゃないの!?」


 俺はリゼットに店番を任せ、店の外まで駆けていき看板を見る――そこにかかれた店舗名は『ミーニャ魔法用品店』である。

 俺の名前はどこにも書かれていない。


「うん、どう考えてもこれ……ミーニャの店だよな」


 しかもこの前、ミーニャとした会話の内容が中々にカオスだ。


『はいこれ!』


『何だこれ?』


『お給料なんだよ!』


 働いて三日で給料って早くないか!?

 みたいなどうでもいい事は、この際放っておく。


 俺が気になったのは一点。


 給料。


 奴は給料と言ったのだ。


「…………」


 あれ、おかしいな。

 俺って本当にこの店の主なのか?


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