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異世界に行ったら妹ができた  作者: 紅葉コウヨウ
第九章 とりあえず起業してみる

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第百四十一話

「手を握って答えを聞きたいとせがむお兄さん……頬を染めて応じようとするマオ姉さん」


 リンは腕を組んでふんすと鼻息荒く言う。


「確信犯です」


 …………。

 ………………。

 ……………………。


「何がだよ!」


「何がじゃ!」


 俺とマオによる瞬時のツッコミ――ナイスコンビネーションとはこういう時に言うのだろうか。


 だがマオのツッコミにやはり確信したことがある。

 マオはリンに比べると、大分まともだ――まともでなければ、先ほどのツッコミは絶対に出てこないはずだから。


「おぬしは何を言っているのじゃ!」


「とぼけても無駄ですよ……マオ姉さん」


「はぁ、おぬしの言動はたまに我の頭を猛烈に痛くするのじゃ」


 ん?

 たまに……たまにじゃないよな?


 思わず続けて突っ込みたくなったが、ここは黙って姉妹の会話を聞こう。


「説明が必要なら言いましょう……マオ姉さんはお兄さんを寝取る気ですね?」


「ふぅ……」


「その溜息、図星ですか……鬼畜です。でもダメです、お兄さんは自分のです」


「全く持って図星ではないのじゃ」


 気のせいだろうか。

 何だか今、ナチュラルに告白された気がする。

 まぁきっと気のせいだろう、気のせいに違いない――いや、気のせいじゃなくても一向にかまわないのだが、こいつの場合どこまで本気かわからないから、とりあえずスルーしよう。


「では何の溜息ですか?」


「呆れた溜息じゃ、それ以外に何があるのじゃ!」


 うむ、何だか話が長くなりそうだな。


「あ―マオ? 話し中のところ悪いんだけどさ――」


 と、俺は聞きたかった事だけ聞いてマオの城をあとにするのだった。


「なるほど、特に必要なものはなしか」


 これならあとはスペースや従業員を確保すれば、何とかなるか?


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