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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
7章 コミュ障、同期の新衣装!?
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71話 みんなにプレゼント①

ようやくみんなが落ち着きを取り戻し、改めて新衣装となった三期生が四人並んだ。

こうしてみると、初期衣装に慣れた目では若干の違和感を感じてしまうが逆を言えば新鮮な感覚だろう。


また新しいスタートラインとしてこれからも頑張っていこう、そう思った。

新衣装公開も終わり、僕の時と同様に五万人記念のプレゼントが用意されている。


「と、いうことでみんなの新衣装が公開されました...!」


「お、もしかして狐狐ちゃん進行!?」


「確かに先に五万人達成している狐狐ちゃんが進行するのが自然よね」


「狐狐ちゃん、進行出来る?」


「が、頑張る...!」


そう、実は前もって台本が個別チャットで送信されていたのだ。

理由は鳴子ちゃんの予想通り、やはり今回の主役は三人だから今日は僕が進行役となりお祝いをする。


「早速最初のプレゼントから発表します!」


「やった〜!」


「楽しみね」


「ワクワク」


【狐狐ちゃんの進行も楽しみ】

【やっぱりイメージソングは欲しいよな】

【どんなプレゼントかな...】


まず一つ目のプレゼント。

僕はみんなで共有している画面にドンッ!と映し出す。


「みんなのオリジナルオープニング!そしてエンディングをプレゼント!」


「「「おぉ!」」」


【そっちか〜!】

【え、すっごい楽しみ】

【狐狐ちゃんのは野生の公式さん(公式)が作ってくれてるもんな】

【↑いろいろどういうことw】

【ファンメイドのオープニングがクオリティ高すぎて公式に採用されてこうなってる】

【↑ありがとう】


「まずは奈女々ちゃんのオープニング、エンディングから見ようと思うよ」


「私からだ!」


「どんなオープニングかしらね」


僕は少し間を置いてオープニング映像を流す。

絵柄から分かるがセブンママの作成したアニメーションだ。

本当になんでも出来るな、セブンママ...


動画のオープニングとなるので十数秒間で魅力を伝えなくてはいけない。

オープニングは桶が映っているところから始まった。


その桶を拾う赤い着物の女性、桶の中をまじまじと見つめた後頭にその桶を乗せる。

その後こちらに気付いたようにカメラと目が合い、直後回転しながら長い舌をこちらに伸ばしてきた。

カメラのレンズを舐めているような描写の後、舐めた部分に奈女々ちゃんの名前のロゴが画面に表示された。


短い時間の間に垢舐めという妖怪であることと、奈女々ちゃんの少し怪しくも美人なモデルを描くなど流石としか言いようのない出来だった。


「すご〜い!!」


「これは凄いわね...」


「奈女々ちゃんが動いてた」


「はい、ということでこれが奈女々ちゃんのオープニングとなります!」


「ありがとう〜!セブンママ〜!」


【すごかったぁ...w】

【色使い上手すぎて禿げそうw】

【奈女々ちゃんに舐められちゃった...!】

【これは嬉しいプレゼントだな】


「そしてエンディングなんだけど、これは最後にまとめて発表するね」


「お、何か仕掛けがあるのかな?」


「それはお楽しみに...!」


僕は次に鳴子ちゃんのオープニングの動画を準備する。

準備しながら進行をしていく。


「えっと...それじゃ次は鳴子ちゃんのオープニングになります!」


「私が二番目ね」


「私が最後...!」


「心の準備はいいかな?」


「ええ、お願いするわ」


「それじゃあ、鳴子ちゃんのオープニングです!」


僕は再生ボタンを押した。

画面に映ったのは朝の目覚ましで起きる鳴子ちゃん、その時に着ている服が新衣装のパジャマだ。

起きた鳴子ちゃんは部屋にある鏡を見ながら着替える。

この時着替えているのが初期衣装。


そして、慣れた手つきでスマホを操作して自撮りをする。

写真に映った額にある角と鳴子ちゃんの名前のロゴに描かれた角の部分が一致し、『鬼野鳴子』と可愛らしいフォントの名前がスマホに表示されて、オープニングとなる。


「新衣装をここで入れてくるのが凄すぎる...!」


「本当にそうよね...って狐狐ちゃんは内容知らなかったの?」


「僕は動画を受け取っただけだから初見だよ」


「そうだったのね、一緒に楽しめてよかったわ」


「鳴子ちゃんのオープニングもいいね〜」


「毎朝のおはよう投稿をイメージしてる?」


「と思うわよ」


鳴子ちゃんは毎朝、おはよう投稿して仕事に行くファンや学校に行くファンを励ましている。

毎日撮った写真を一緒に投稿することで、動画を見なくても鳴子ちゃんを見れるのだ。

結構反応も良く、鳴子ちゃんも楽しくて毎日やってしまうらしい。


「そういうのも入れてくれるの嬉しいよね」


「本当に嬉しいわ、セブンママありがとうございます!」


「そして最後はドクロちゃん!」


「待ってました...!」


【ドクロちゃん楽しそう】

【いつもより声に張りがあるぞw】

【そりゃ大好きな三期生全員集合だし新衣装だしプレゼントやぞ】

【↑嬉しいに決まってるわなw】


「それじゃあ流すよ!」


「うん...!」


僕はドクロちゃんのオープニングを流す。


画面は薄暗い墓場が映る。

突如青い炎が点々と灯り、一つのお墓に集まった。

カメラも動きそのお墓の後ろに回る。

そこにはドクロちゃんが座り、周りには骸骨達が徘徊していた。


すると骸骨達が何やら骨を寄せ集めて何かを作り始め、やがてドクロちゃんの名前のロゴとなり画面に表示された。


「おぉ〜ホラーテイストなオープニングだ!」


「ドクロちゃんにピッタリのオープニングじゃない」


「いやぁ...良い...」


「凄い...!!」


【もう語彙力まで消えたか...】

【ドクロちゃんのオープニングもいいなぁ】

【ホラーっぽいんだけどちゃんと可愛く作られてる】

【セブンママすげぇ...】

【お前ら忘れてないか...?狐狐ちゃんのオープニングファンメイドだぞ...】

【マジで夏花さんやばすぎだろ】

【いつか夏花さんがVtuberデビューして狐狐ちゃんとコラボしないかなw】

【↑どっちも限界化して終わるぞw】


全員のオープニングが公開されてコメントも大盛り上がりだ。

僕は次にエンディングの動画を用意し始める。

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[良い点] 限界化×限界化とか放送事故にしかならんやんw
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