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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
3章 コミュ障、ファンが増える!?
24/158

23話 五万人記念配信!①

(遂に五万人超えた...!)


僕は自分のチャンネル登録者数を改めて見る。

始めたばかりの頃は考えもしなかった数字。

これほどの人が僕の事を見てくれているんだと思うと嬉しさ半分、不安半分...

トイッターではチャンネル登録者が五万を突破したと同時にチャンネル登録者数の画像と一緒におめでとうコメを投稿するファンもいた。

僕もすぐにトイッターで感謝の投稿をするとその瞬間、凄まじい量の通知が届く。

常にトイッターを見ているのか?と思うほどの速さだ。

僕は届いたお祝いコメントをありがたく読ませてもらった。


そして今日は記念配信である、既に新衣装のデータを受け取り動作も確認済み...あとは配信開始の時間を待つだけだ。


『狐狐ちゃんおめでと〜!!』


『狐狐ちゃんおめでとう!

初配信見返すと成長したわよね〜』


『おめでとう』


『みんなありがとう!』


三期生グループでお祝いのメッセージが届く。

ありがたいことにMonster Liveの先輩からもメッセージが届いている。

返事のメッセージを送り、今日の記念配信の流れを再確認した。

記念配信は最初はいつもの衣装で挨拶、そしてキリのいいところで新衣装のお披露目、新衣装の話をした後でMonster Liveのみんながメッセージを言いに来てくれる、という流れで五万人記念配信をする。


『そろそろ待機場作るね!』


そうグループに書き残し、待機場を作る準備をした。




【五万人記念配信!】五万人ありがとう!!【九尾狐狐】配信待機中


@九尾狐狐 Monster Live三期生

遂にチャンネル登録者数が五万人突破しました!!

本当にココ友の皆さんありがとう!

記念配信はもうすぐですよ!

♯狐狐ライブ




【狐狐ちゃんが一番乗りか〜】

【初回配信からインパクト強かったからな...】

【狐狐ちゃんの新衣装どんなだろう】

【五万人おめでとうー!】


既に待機場では多くのコメントが書き込まれ、盛り上がりを見せていた。

いつものルーティンをして配信開始のボタンを押した。

今回の配信は最初から最後までクライマックスだ...!


アニメーションの再生ボタンを押すと待機画面が切り替わり山の風景が映される。

獣道を移していたカメラはドローンのように山の中を飛びながら進む。

そしてとある一軒家の前に到着すると閉められたカーテンの隙間から部屋に入り込む、そこにいたのは九尾狐狐、いつもの服装で部屋にいると入ってきたドローンのカメラと目が合う。

狐狐がカメラに気付き慌ててドローンを回収しようと部屋を飛び回るドローンを追いかけるが転んでしまい、鼻を赤くした狐狐が諦めたようにカメラに向かってぎこちない笑顔でピースした。

そこで可愛らしいフォントで九尾狐狐という文字が転がりながら画面に並んだ。


【!?】

【OPムービー!?】

【狐狐ちゃんがアニメになってる!?】

【絵柄的にセブンママじゃない...!?】


そう、なんとファンメイドのオープニングムービーなのだ。

作者はトイッターに公開せず直接メッセージでこの動画を送ってきてくれた、しかもクオリティが本当のアニメのように滑らかな動きで僕の特徴が詰まったアニメーションだった。

マネージャーや運営に動画のオープニングムービーで使ってもいいか許可をもらい、オッケーをもらえたので作成者本人にも使っていいかを聞くととんでもなく喜んでくれたのだ、嬉しいのは僕の方なんだけどな...

ということで早速記念配信でお披露目した。

きっと喜んでくれているはず...!


「ココ友の皆さん、ここにちは〜!」


【ここにちは〜!】

【ここにちは!】

【ここにちは!!】

【五万人おめでとう!!】

【おめでとう!】

【遂に五万人突破!おめでとう!】


「早速お祝いコメントがいっぱいですね...

改めて、本当に皆さんありがとうございます!

九尾狐狐、チャンネル登録者数五万人突破しました!!」


【うおぉおおおお!!!】

【宴じゃぁああ!!!】

【すごい!】

【狐狐ちゃんおめでとう〜!!】


「まさか僕がチャンネル登録者数五万人を突破出来るとは思いませんでした...」


本心から出た言葉だった。

始めた理由もお母さんが勝手に応募しただけ、コミュ障を治したいという理由でなんとなく続けていた。

でも周りの人の支えもあって今こうして大勢の人に見守られながら配信をしている。

急に感情が溢れてきて泣きそうになるがせっかくの記念配信だ、涙を堪えてトークを続ける。


「最初から見てくれてる人も今から見ようかなと思ってくれる人も、本当にありがとうございます!」


【これからも応援する!!】

【頑張れ!】

【応援し続けるからな〜!】


「そして今回のオープニングムービーなんですけど、なんとココ友の方が作ってくれたんですよ!

あのクオリティすごくないですか!?」


【あれ業者じゃないの...?】

【野生の公式だな】

【作者今発狂してるんじゃない?】

【推しのためにムービー作ったら推しの配信で使われるって...俺なら死ぬ】

【狐狐ちゃんありがとぉおおおおおお!!!!】

【↑作者か...?】


「あ、そうです!この方です!

名前読んじゃっていいかな...さまーふらわー...

summer flowerさん、最高のオープニングムービーをありがとうございました!!」


summer flower⭐︎【こちらこそいつも配信してくれてありがとうだよ〜!!】

【夏花さん公式認定おめでとう!】

【summer flower...夏花さんか...】

【夏花さんおめでとう!】

【お気に入り登録されとるやんけ】

夏花⭐︎【本当だぁああ!?マジかぁ!?!?】

【落ち着いてくれw】

【あのクオリティは流石としか言えねぇ】


「本当にすごいクオリティです...

ありがとうございます、summer flowerさん!」


夏花⭐︎【え?俺死ぬ?】

【生きてクレメンス】


「最高のオープニングムービーもお披露目させて頂きましたし...新衣装のお披露目タイムです!」


【きたぁああ!!】

【きちゃ!!】

【待ってた】

【待ってたぜ...この時をよぉ...!】


映していたモデルを画面外に移動させて、新衣装のデータに入れ替える。


「準備できました...!ではゆっくり公開していきますよ!」


【焦らすね〜】

【どんなだろう...】


まずは足元を映す。

薄茶色の可愛らしいサンダル、靴下は履いておらず裸足だ。

ここでわかると思うが夏っぽい衣装になっている。


【足だ!!】

【狐狐ちゃんの生足...!】

【prprしたい...】

【↑通報しました】

【↑通報されました】


「次は服の部分です...!」


白い膝まであるスカート、薄い水色の半袖。

腕もしっかりと見えている、簡単に言って肌色の割合が増えている。

夏なので当たり前だが...


【おぉ...】

【顔変わってるかな..!?】


「最後に顔です...!」


不安げな表情はそのままではあるが眼鏡を外し、前髪ちょんまげだった髪は前髪を横に流し、後ろ髪は首より少し上でまとめ、短いポニーテールのような髪型。

初期衣装からは考えられないほどアウトドアな衣装になった。


「ということで全身どーん...!

新衣装は夏衣装です!コンセプトは夏のお出かけ!」


【可愛い】

【可愛い】

【可愛い...】

夏花⭐︎【がわいぃいいいいいい!!!!】

【野生の公式さんも発狂しとるw】

【夏花さん仕事が増えたな】

夏花⭐︎【絶対描く...】


「イラストとか描いてくださる方は無理しないでくださいね...」


イラスト勢が結構いたのか、【描く】というコメントが溢れた。

嬉しいがそれで体を悪くしたら申し訳ない...




楽しい時間はあっという間で、気づけばメッセージを送ってもらう時間になっていた。

コメントに反応しながら思い出を語り、ちょうど良いところで話を終える。


「さあ、という事で記念配信最後になります...!」


僕は予定通りに進めることができ、時間通りにMonster Liveの通話部屋に入室する。

そこに一人ずつ来てくれてお祝いメッセージをくれるのが今までのMonster Liveの流れだった。

入って数十秒、入室音が連続で鳴り響いたのだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] prpr……? 隠すんじゃねぇよ。もっとハッキリ言えないのか?んん? フハハ……ならワイが言ってやるよ ペロペr…ダレダオイコラヤメ(連行
[一言] 新しい章をありがとう、実際に私はコメントを書くのを忘れました。
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