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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
10章 コミュ障、戦場に行く!?
119/158

118話 MG杯下トーナメント一回戦終了

前半折り返し、取得ラウンド数は9:1とかなりの大差になっていた。

ノリに乗っている僕達は撃ち合いに負けず、逆に相手はこの流れに飲まれズルズルとラウンドを落としていった。


攻守交代で僕達はディフェンダーとなる。

「後2ラウンド取れば勝てる」といったメンタル的な余裕も出てきた。


「よっし、じゃあこのまま2ラウンド取ろうか!」


椿さんの声が響く。

それに合わせるようにみんなも声を上げた。


「索敵矢はAサイトに入られた時に撃つね」


「了解!」


「スモーク欲しい時は言って下さい」


「エントリーされる時に入り口スモークでいいかな」


残り2ラウンド、されど2ラウンド。

僕達は油断せず相手の攻撃に備える。

各自配置につきラウンドが始まるのを待った。


「Bノーサウンド」


Bサイトを守っているローバーさんが通路の音を聞くが何も聞こえない。


「サイレントで来てるかもしれないからローバーは残っておいて」


「おうよ」


その報告からすぐ、Aサイトにスモークが炊かれた。

防衛し辛いように炊かれたスモーク、サイト内の様子が全く見えなくなる。


「Aスモーク!」


僕は報告と同時に索敵矢を放ち、サイト全域が見渡せる場所に刺す。

しかもこの矢の場所は僕が独自に考えた完全初見の索敵矢だ。

相手は予想もしなかった場所に刺さった索敵矢を壊すまでに索敵が行われる。


ニコさんが既にカウンターのスモークを炊き、相手は索敵スキルを使用しながらAサイトのエリアコントロールをする。


「1人やったよ!」


「ナイス!」


一緒にAサイトにいた小豆さんが相手のスモークから顔を出して1人持っていく。

相手からしたらなぜ今出てくるんだと言ったタイミングだった。


僕もスモークで見えない中、大体相手が通りであろう場所を闇雲に撃ってみる。

小豆さんが削っていたのか、適当に撃っていた場所に相手がいてキルが取れてしまった。


「あ、やった...!」


「狐狐ちゃんナイス!」


「2人とも無理しなくていいよ、人数有利よ」


椿さんに言われ僕は引く。

小豆さんもかなり引き目でサイトを監視している。

するとテレポートを使った音が聞こえ、相手がBにローテーションしたことが分かった。


「ロバB来るぞ!」


椿さんがそう言った時にはローバーさんのキルログが3つ流れる。

錬金術師が持つスキルの拡散ポーションが刺さり、テレポートした3人がまとめて倒されたのだ。


「うえぇえ!?ローバー君!?」


「Bいらっしゃ〜い!」


「お前やばすぎw」


「完全に刺さりましたね...ナイスです」


「ナイス!」


「ローバーオマエ、それはキモいね?」


「キモ...!?ラウンド取ったのにこの言われようか...」


心の折れた相手にとどめを刺すスキルでの3キル。

爆弾設置もできていない相手は圧倒的不利な状況に追い詰められた。


僕達は持っている魔力で買える最高の武器で勝利までの後1ラウンドを取りに行く。


「甘えたら負けるぞ!」


「武器取られたらマジでワンチャンあるからな」


「罠置いて引き気味で守るね」


カウントダウンが進み、運命のラウンドが始まった。

僕は再度Aサイトを守る、エントリーに対する索敵矢が強いので撃たれない位置で待つ。


「B足音、最低2人いると思う」


Bを守るローバーさんが足音を聞いたようだ。

僕はBに寄りたい気持ちを抑え、Aサイトに集中する。

直後、Bサイトにスモークが炊かれ索敵スキルが使用された。


「ヤバい俺限界ポジ!」


ローバーさんがサイトに入る入り口のところで孤立してしまった。

Bの入り口は2つあり敵がエントリーしている入り口じゃない方にローバーさんはいた。


僕はマップを見て大体の位置を合わせて索敵矢を撃つ。

索敵矢はローバーさんがいる場所の上に刺さり、敵の位置を索敵した。


「狐狐ちゃんナイス!」


ローバーさんは索敵矢で映し出された敵を撃ち抜く。

相手は索敵矢を壊そうとエイムをずらしていたようだ。

残りの4人は既にサイトにエントリーしている。

ローバーさんがもう片方の入り口を制圧できたので、僕達はかなりのエリアを支配できている。


「スモーク切れてからでもいいかもな」


「俺裏から仕掛けようか」


「いや、裏にいるってだけで良いから無理しなくて良いぞ」


「おう」


相手が爆弾を設置する。

スモークの時間を数えていたのか、相手のスモークが切れるタイミングでニコさんがスモークを炊いた。

そのスモークで相手はサイトから引いた人がサイト内で防衛する人をカバーできない。


「はい2人!」


持ち前のエイムと武器の強さでサイト内にいた2人を椿さんが撃ち倒す。

僕は爆弾解除を始め、相手が顔を出したところをカバーしてもらう。

モク抜きで爆弾設置箇所に弾を撃ってくるが、HP増加のポーションで硬くなっている僕はそう簡単に倒れない。


「裏もいるんだぞ⭐︎」


「うっわお前やばーw」


ローバーさんが残り2人の後ろに回り、しっかりと2人を落とした。

そのまま僕が爆弾を解除して解除成功となる。

画面がスローモーションになり壮大なBGMと共に『WIN』と表示された。


「ナイス〜w」


「ふ〜...勝てたな」


「みんなめっちゃ強かった!」


「全てが刺さった感覚がしますね、ナイスでした」


「まずは一勝!ナイス!」


「ミンナ強いだったね!ナイスよー」


最終結果、2:0で僕達チームここからは初勝利を挙げた。

読んでいただきありがとうございます!

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