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前世がコミュ障男な僕がVtuberになれますか?  作者: カムカム
10章 コミュ障、戦場に行く!?
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107話 コーチと顔合わせ

一試合を終え、ロビーに戻ってきた僕達は作戦会議を開くことにした。

カスタムマッチモードでマップの確認ができる。


「とりあえず各自でできる事確かめていこうか!」


「そうですね、お互いできることを把握していた方が立ち回りやすいと思います」


「だね〜、私はスモーク以外でもできちゃうよ?」


「ぼ、僕は今はエルフしか...」


「もうエルフできるだけで全然良い!」


さっきの試合と同じキャラで天界マップの振り返りをする。

と思ったのだが、先にコーチの話になった。


このMG杯では一人のコーチが各チームに来てくれるのだ。

現在プロとして活躍している選手だったり、プロシーンを引退したものの現役の選手と変わらない実力を持った人がコーチとしてチームをサポートしてくれる。


「私達のチームのコーチはどなたになるんでしょうか?」


「俺達のコーチはライトがやってくれるよ」


「ライトさんがコーチなの!?」


「やっぱりライトなんだな」


「前回のMG杯でもコーチを担当していたライト選手ですか」


「ライトさんがコーチで来てくれるんですね...!」


ライト選手、外国の選手なのだが日本語は日常会話を問題なくできるレベルだ。

しかもちょっとカタコトなのがまた可愛いと人気の選手である。

前回の椿さんのチームにもコーチとして参加していた。


椿さんとはプロレスをするくらい仲が良く、最近椿さん達のチームに移籍してきた。

今はプロを引退して配信者として活動しているが、独特のプレイスタイルと圧倒的な強さで世界大会にも出場したことがあり、その実力は今もなおトップクラスと言われている。


「ってかライト俺の配信見てるんだけど!?」


「マジか、ライト通話来いよ〜」


「もう招待はしてるんですね」


「本当だ、サーバーメンバーの中にライトさんがいる!」


「オンラインになってますね」


すると通話部屋入室音が聞こえる。

ライトさんが通話部屋にやってきたようだ。


「オイ!椿なんだオマエー!」


「なんやライト〜!」


「ほ、本物だぁ...」


「ライトさん初めまして」


「ハイ、初めまして、ライトです」


「ニコ・ウラナです」


「小粒小豆だよ〜!」


「九尾狐狐です...!」


「ウン、よろしくー」


動画で見ていた選手が今同じ通話部屋にいると言う事実にテンションが上がる。

しかもつばロバの二人との絡みを間近で見ることができるのだ。


「じゃあ今回のチーム全員揃ったな!」


「揃ったね〜!」


「ではチーム名も先に決めておきますか?」


「そうだな、先に決めておいた方がいいかもしれない」


「チーム名、どうしようかナ?」


「チームVtuberで行くか」


「オレ、Vtuberじゃないね?」


「流石に安直過ぎ」


「とりあえず練習しながら考えればいいんじゃない?」


「そうですね、いろいろしていくうちに良いチーム名が浮かんでくるかもしれません」


「じゃあひとまずチーム名は保留として、さっきの試合振り返ってみようか!」


まずはアタッカーサイドを振り返る。

Aサイトに全員で集まって各自の立ち回りを再度確認する。


「とりあえず俺がドラゴン使うでしょ、で狐狐ちゃんはエルフ。

小豆さんはこのままスモークで行こうか」


「了解!」


「了解です...!」


「ローバーとニコさんが相手に合わせてキャラ変えていく感じにしようと思う。

まあニコさんは呪術師とかのエリアコントロールキャラメインかな」


「おっけ」


「はい、分かりました」


「んじゃ、ライトもいるし攻めの時のスキル確認しよか!」


「狐狐さんの索敵矢のレパートリー増やしますか」


ニコさんにそう提案される。

みんなに見られながらだと緊張してしまうが、学んだことを披露する時だ。


「ウン、まずはココちゃん、索敵どこに刺してる?」


「えっと...ここから、ここに刺してます」


動画で学んだ攻めの索敵矢を撃つ。

目印を見つけて練習をしたおかげか成功率はほぼ完璧だ。

狙った部分に刺さり、Aサイト内の索敵が行われた。

敵チームになって隠れていたライトさんのキャラを見つける。


「オォ!それ強いね!!」


「ど、動画で見たやつですけど...」


「動画で見たやつでもいいんよ、狐狐ちゃんの技よもう!」


「そうだね!自分で使えるようになったらもう自分の技だよ!」


「先程の試合中も全く同じ位置に矢が刺さりましたよね。

狐狐さん他にも撃てる場所あるんじゃないですか?」


少し期待に満ちた声色になったニコさんに別の定点を見せていく。

Aサイトの防衛側の通路を索敵する定点を始め、Bサイト、Cサイトと覚えた定点を披露する。


「狐狐ちゃんこれ全部覚えたの...?」


「は、はい...撃ち合い苦手なので、サポートだけでもと思って...」


「やっぱり天才がおるて!

もう狐狐ちゃんいれば優勝よ!」


「これだけ定点使えたらいろんな場面にも対応できそうだね〜」


「私もそう思います、頼もしい限りです」


「ココちゃん、コレもうチートだね?」


みんなから褒められて思わずニヤついてしまう。

少し睡眠時間を削った甲斐があったようだ。


「コレでアドリブ索敵撃てたらカンペキよ!」


「アドリブ索敵...?ですか」


「こういった定点じゃなくて、試合中に咄嗟に撃つ索敵のことよ。


例えば、このAサイトに攻めてる途中でCサイトにローテするってなったら定点準備してる時間ないと思うんよ。

その時にサッとCサイトをクリアリングできる索敵矢が撃てるようになりたいねって言う」


「え...えっと...」


「一気に言い過ぎだよ!

まずローテっていうのはローテーションのこと!

攻める場所を変えるって意味!」


「なるほど...」


「んで、クリアリングは分かると思うけど敵が隠れていないか確認することを言うよ!

例えばこの角とかね」


小豆さんが実際に角に隠れて飛び出してくる。

確かにこの角を見逃してサイトに行くと後ろから撃たれてしまいそうだ。


「クリアリング難しいですね...」


「しかもこの距離だと拡散弾魔石で一発なんだよね〜...」


「俗に言う角待ちショットガンよ」


「配信者が台パンしてる切り抜きは見たことがあります...」


「そうなっちゃうのよ!」


「体験してみる...?」


ローバーさんが悪い声でそう提案する。

何事も経験してみようとその提案に乗る。


「んじゃ、狐狐ちゃん走ってきて」


「分かりました、行きます」


トットットと走ると急にローバーさんが飛び出てきて一発で倒されてしまった。

何より拡散弾の破裂音といきなり出てきたキャラに体を震わせて驚く。


「わぁ!?」


「はっはっは、こんな感じになるんよ」


「いい声出すね〜狐狐ちゃん〜!」


「かーわいいー」


「う、うるさいです!」


その後も雑談で盛り上がりながらも、いろんな作戦を立てて行くのだった。

明日は同じMG杯に出場する相手との練習試合があるのだ。


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