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アルファポリス様にて本作も登録しているのですが、この度、トカゲと散歩シリーズを「第8回ファンタジー小説大賞」にエントリーいたしました。



本作を含む「トカゲと散歩シリーズ」はなろうとリンクさせてありますので、皆さまが呼んで下さった回数はカウントされております。

それとは別に、アルファポリスさまに登録されておられる方は投票が行えます。



読んでいただいたカウント数と投票ポイント(1作品につき、1人500pt投票可能)の合計によって審査の対象となるかならないかが決まるようです。



そのため、これを機会にシリーズの設定資料や別話の整理を行いますので、よろしければ過去のシリーズも読み返していただけたらと思います。



もし、アルファポリス様に登録されておられる方がいらっしゃいましたら、是非とも投票よろしくお願いいたします。

投票期間は9月一杯となっております。



投票は物語下部のリンクバナーから行えます。

これを機会により多くの方に本作含む「トカゲと散歩シリーズ」を知って頂けたらと思います。



 それからしばらくして、食事を終えたルシン君が合流した。

 顔がはればれとしてるから、お腹は満たされたようだ。



 話を聞いてみると、病室の子供たちとすでに面会してきたらしく、次に遊ぶ約束もしたそうだ。

 今日の衣装も褒められたと照れくさそうに話してくれた。



 ルシン君は50歳を超えてることもあって回復も早かったから一足先に退院したけど、メルバさんから魔素の訓練はまだ受けていて、定期的に通っている。

 この式が終わった後も通う予定だから、きっとその時にまた遊ぶんだろう。



「じゃあ、また裾を持ってもらえる?まだ歩けそう?」



「はい!たくさん食べましたから、夜中までだって平気です!」



 裾持ちをお願いすると、けなげな返事が返ってくる。

 良い子だよねえ。



 子供が街中を歩くのに付き合うなんて大変に決まってるのに、ルシン君からはそんな雰囲気は微塵も感じない。

 何事にも一生懸命でまっすぐなのがルシン君という子だ。



「夜中まではかからないが、後2、3刻だ。それまで頑張ってくれ。」



 クルビスさんが笑いながらルシン君に声をかけ、ルシン君が頷いて私のドレスの裾を持つ。

 下に降りると入口にリリィさんとキーファさんが立っていた。



 クルビスさんもキィさんもシードさんも不在だから、フェラリーデさん同様、今日はとても忙しかったはずだ。

 それでもそんな感じは微塵も見せないで、にこやかに迎えてくれる。



「おめでとうございます。皆外で待ち構えていますよ。」



「まだかまだかと何度も聞かれました。」



 キィーファさんとリリィさんが苦笑しながら外の様子を教えてくれる。

 そうだろうなあ。皆クルビスさんを良く知ってるから、余計に待ちきれなかっただろう。



 もうすでに覗きこんでるひともいて、「いらしたぞー!」とか「押すなよ!」とか叫んでいる。

 中央の時みたいに道がつぶれなきゃいいけど。



「じゃあ、行こうか?ハルカ。」



 クルビスさんが差し出した手を取り、まっすぐ前を見る。

 近場以外で北をちゃんと回るのは初めてだ。



 何だかドキドキしてきた。

 このドレスが受け入れてもらえますように。




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