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第六十三話 UNIT

体調が終わっていたり忙しかったりで一週間開いてしまいました



[鍛冶技術『UNIT化』が開放されました]


「UNIT化……?」



 そのメッセージが現れたのと同時にモノリスの表面に浮かんでいたウィンドウが消える。

 武器職人がここで手に入れられる情報はこれだけなのだろう。多分、プレイヤーの職業に応じた技術を得ることができるのだと思う。脳波検索はそうするためのフレーバーテキストという感じかな。

 UNIT化について見てみる。



――――

UNIT化


UNIT化とは、素材にマナを流し込むことで特殊な効果を持たせる技術のことです。

素材に持たせることのできる効果の種類はUNIT化のスキルレベルが上がっていくごとに増えていきます。

また、一つの素材に持たせられる効果の数は素材のレア度に応じて変わり、素材によっては付与することのできない効果が存在することがあります。

――――



 素材そのものを改造する……的な?

 効果にもいろいろ種類があるようだし、これは実際に試作品を作るなりしてみないとわからなそうだ。

 とりあえず、モノリスから得た情報についてヘルメスに話す。



「なるほど……私が触れるとUNIT装備を扱う技術が手に入るから、生産職なら……と思ったのだが、読み通り生産職にはUNITを作る技術が与えられるようだな」


「ちなみに、UNIT技術が使われてる武器ってあったりする?」


「いや、まだ見つかっていない。イクテュエスの地下で見つけられるのか、それとも生産職が作るしかないのか……まだ分からないが、少なくともモンスターからのドロップはないように思える」



 まあ確かにUNIT化なんて完全に人の手が入ってるのでモンスターがドロップする武器についている可能性は低い。

 というかこのゲームモンスターが武器を落とすことがあまりないらしい。武器種が多すぎるのでランダムにいろんな武器種を落とすような形式だと地獄になりそうだし、それゆえの仕様なのかな。

 既存の武器であればNPCの鍛冶屋に素材とお金を渡すことでつくってもらえるようなので、武器を落とさないからと言って武器職人の需要が上がるわけではないけれど。

 ……というかそういう意味ではUNIT化ってヤバいかもしれない。習得の流れから察するに現状NPCはUNIT化は使えないだろうし、特に機械に関連のなさそうなジョブのヘルメスでもUNIT装備を扱えるということは……これが広まったらもっと忙しくなりそう。



「さて、我々はこの先の調査があるから帰りの同行は出来ないが、直ぐ近くに電源の生きた転移装置がある。セーフティーエリアまではそれで一瞬だ」



 転移装置? そんなものまであるんだ。

 古代文明の技術レベルが気になるところだけど、今はそれよりもUNIT化について調べたい。



「ありがとう、ここまで送ってくれて」


「気にしないでいい。どうせすぐに恩を返してもらうことになる」



 恩を返す?

 どういうことなのかわからず首を傾げていると、ヘルメスは一つ咳払いしてから続けた。



「……近いうちに、我々【セフィロト】はユニークモンスターを討伐する」



 ユニークモンスター。

 それは、このアリフラの世界で頂点に位置するモンスターの総称。

 『異炎』デアリエや『花螂』エルバガモールなど、その存在は何度も確認されてきたものの、撃破した者は一人もいない……らしい。



「まだ詳しいことは分からないが、モンスターである以上素材が手に入る。きっとこれまでのどんな素材よりもレアな素材だ。その加工を任せられる武器職人は、現状君しかいない」



 なるほど。

 実際、後続が追い付いていない現状では一番の武器職人であるという自負はあるものの、ユニークモンスターの素材なんて当然これまでに一度も使ったことがない。

 今回ヘルメスたちが私をここまで連れてきたのは、今後ユニークモンスターの素材を使った武器を依頼するにあたって私自身の実力を高めようという意図があるのだろう。

 それだけされたら、応えるしかない。



「任せて。相応しいものを作るから」



 私の言葉を聞いて、ヘルメスは満足そうに頷いたのだった。



————



 転移装置でセーフティエリアに戻り、転移石柱(テレステラ)でレオーネへと戻り、いつもの工房に着くころにはすっかり陽が沈んでいた。

 現実の時刻は23時過ぎ。イクテュエスまで強行突破したものの、ある程度時間がかかっている。

 流石に今から配信するのもあれなので、とりあえずUNITに関して少し触ってみてから今日はログアウトしよう。


 とりあえず素材箱から適当な素材を取り出してUNIT化を発動すると、UNIT化で付与できる特殊効果が一覧のようになって現れた。


装填(ロード)

魔力装填(マナロード)

射出(エミッション)

回転(レヴ)

振動(ヴィブロ)

変換(コンバート)

変形(トランスフォーム)

暴走(オーバードライブ)

冷却(クールダウン)

 ・

 ・

 ・


「多い……」

 

 現時点で解放されているのは射出まででそれ以降はまだ解放されていないものの,どういう効果なのかが見れるらしい。

 ……と思ってたら終盤のものは名前も伏せられていた。なんか隠し条件みたいなものがあったりしそう。

 

 回転とか変形とか名前を見るだけでも武器のアイデアが沢山出てくるけれど、やはり今一番気になるのは装填と射出。どう考えても銃の要になる効果だ。


 これでようやく銃を作ることができる。

 早速作ってみよう……とおもったけど、折角銃を作るなら配信中にしたいし、今日のところはログアウトしたのだった。



素材にマナをなんやかんやして特殊な効果を持たせるのがUNIT化。

古代人類はその「なんやかんや」をするために大仰な装置を使っていたけど現生人類は魔法でどうにかなります。モノリスからは概念を教わった感じ。

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