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異世界で僕は美少女に出会えない!? ~《ウェステニラ・サーガ》――そして見つける、ヒロインを破滅から救うために出来ること~  作者: 東郷しのぶ
第三章 お嬢様とメイドさん

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ふっくらふっくらふっくら 

 お嬢様の、あまりにもショッキングな3D映像。

 身長は、メイドのシエナさんとほぼ同じ。でも、体重は3倍あるんではなかろうか?


 彼女が、異世界のお嬢様……おじょうさま……オジョウサマ……。


《お嬢様》なる称号を有する人物が実在するとして、その方たちは清楚でスリムで儚げで病弱で箸より重いモノは持ったことがないような少女ばかりに違いないと思い込んでいたんだけど、これは僕の勝手な幻想だったのかな?


 そうですね。自己中(ジコチュー)きわまりない、妄想ですね。スミマセン。


 僕の眼前に出現された〝お嬢様〟は、まさにドド~ンとしていらっしゃる。ババ~ンとして居られる。ボヨヨ~ンとして……。


 くそ、しっかりしろ、間中三郎! ガガ~ンとしている場合じゃないぞ! 

 現実を、拒絶しちゃダメだ! 認識するんだ! 承服するんだ! 憧れの、リアルお嬢様に会えたんだぞ! 


 夢にまで見た、お嬢様。夢……夢……夢は、もろくも砕け散り……諸行無常……沙羅双樹の花の色は……盛者必衰……。


 …………うん、ここは真美(しんび)探知(たんち)機能(きのう)を使って……。イヤイヤ! それは、良くない。それは、悪手だ。それは、逃げだ。


 真美探知機能は、安易な使用が許される能力ではない。どれほど苦労の末に獲得したスキルだとは言っても、軽々しく頼るのは不可だ。力に依存したり、振り回されたりしたら、本末転倒。相手の女性に対しても、失礼だ。

 真摯に向き合うつもりなら、まずはレディーの外見自体をキチンと受け入れねば。


 まぁ、ミーアについては、いきなり探知機能を発動しちゃったけど。

 さすがにリアル猫少女との突然の対面は、衝撃が大きすぎたからね。


 それに……もし真美探知機能を用いた結果、女性の内面に〝美〟を発見できなかったらどうするんだ? 『この女性の本質は、美しくない。心が汚れている』と断定するのか? 如何に重宝とはいえ、機能1つに己が思考を全面的に委ねるのか? 

 そんなのは、間違っている。傲慢すぎる。相手を、(ないがし)ろにしすぎている。


 人は、多面的な存在だ。また、成長もすれば、堕落もする。付きあっていく過程で第1印象が変化するケースなど、いくらでもあるに違いない。


 よし! お嬢様から目を逸らすな、サブロー。


 グリーンによる、恋愛特訓を思い出せ。彼は、様々な恋愛技能を僕に授けてくれた。

 真美探知機能に頼らずとも、僕はただの視力のみで〝真の美少女〟を見出(みいだ)せるはず。


 地獄の訓練で鍛えられし我が眼力(恋愛専用)は、伊達ではないのだ! …………おそらく。



 地獄における恋愛特訓。

 

「サブローはスリムな女性とグラマーな女性、どちらが好みですか?」


 グリーンが、僕に尋ねてきた。

 即答する。


「どちらも好みです」


「……………………」とグリーン。

「……………………」と僕。


「…………訊きかたが、悪かったようですね。交際できるとしたら、痩せている女性と太っている女性、どちらを選びますか?」

「どっちでも」

「………………」


 グリーンの目が細くなる。〝駄目な子〟に向ける眼差しだ。

 だが、僕は臆しない。


 グリーンは、分かっていない! 

 飢え死に寸前の人間に『ラーメンと炒飯(ちゃーはん)、どちらが好きですか?』と質問したところで無意味なのだ。『どっちでも良いから、食わせてくれ!』と叫ぶに決まっている。

 それほど〝彼女日照(ひで)り〟の少年たちにおける水不足は、深刻なのだ。


〝好みの選択〟などという贅沢は、到底許されない。


「サブロー…………がっつく男は、モテませんよ?」

「でも、グリーンは前に教えてくれたよね? 『女性の体型については、〝気にしない・話題にしない・直視しない〟――これが、スタイル3原則です』って。モテ道を(きわ)めるためには、如何なる体型の女性であっても受け入れる必要があるのでは?」

「それは、甘い考えですよ、サブロー。モテ道において大切なのは、自分の好みがあるにもかかわらず、それを乗り越えて千差万別な女性の体型を迎え入れようとする心意気なのです。最初から無原則に〝何でもあり〟などとお気楽に構えていると、思わぬ事態に足をすくわれてしまいますよ」


 グリーンの忠告が何を意味しているのか、理解できない。


「思わぬ事態って?」

「仮に、サブローの前に〝身長と体重が同じ数字の女性〟が現れたとして、サブローはその女性とカップルになりたいと望みますか?」

「え? 身長と体重が、同じ数字?」

「一例を挙げると、身長150センチ、体重150キロの女性です。ちなみに、真美探知機能の使用は禁じます」

「ウッ……」

 言葉に詰まる。


 身長150に体重150……確かにどっちも150だから、同じ数字だ。


 僕は女の子が太っていても、そんなに気にならないほうだと思う。

 高校で同じクラスの女子がダイエットに励んでいるのを見て、『ダイエットなんて止めれば良いのに。女の子は、ぽっちゃりしていても可愛いのにな~』なんて考えていた。


 しかしそんな僕でも、体重150キロの女の子と付き合えるチャンスがあったとして、即OKするだろうか? 真美探知の能力は、用いずに。


 ありのままの彼女。

 150キロの彼女。

 たっぷん・たっぷん・たっぷたぷ。


 脳内シミュレーションしてみる。

 カチカチ、パタパタ、タプタプ、ボヨンボヨン、チキチキチ~ン!


 …………困難だった。無理だった。戦意喪失だった。


 ちくしょう! 僕は、己の限界を超えられなかった!

 どこまでダメなヤツなんだ。


 自分の情けなさに打ちのめされて、うな垂れる僕の肩を、グリーンが優しく叩く。


「分かりましたか? サブロー。モテ道とは、そう簡単に究められるものでは無いのです」

「グリーン。150キロの女の子を受け入れられない僕は、結局のところ器の小さい男だったんだ。こんな心の狭い僕に、もともと『彼女が欲しい』なんて望みを述べる資格は無かったのさ。真美探知の能力など、僕にはもったいない。これよりは僕のことを、〝アメーバマン〟あるいは〝ミドリムシ男〟と呼んでくれ。僕は、もはや単細胞生物と同じだよ。分裂による自己増殖でしか、子孫を残せない有機生命体になり果ててしまった」


「サブロー。そんなに、自分を卑下してはいけません。僕と一緒にモテ道の頂点を目指して辛い坂道を上り続けると約束したでしょう? 大丈夫です。真美探知機能を発動せずとも、あらゆる体重の女の子を歓迎できるようになる極意を、僕が伝授してあげます。150キロだろうと200キロだろうと、どれほどヘビーな女性であっても恐れる必要などありません!」

「グリーン……ありがとう!」


 グリーンは何て素晴らしい鬼なんだ! 

 彼に付いていけば、僕も必ず〝彼女持ち〟になれるに違いない。ハーレム実現も、夢じゃなくなるぞ!


 僕は、グリーンに心酔した。


※(警告!) 一度徹底的に自己否定させた直後に、すかさず救いの手を差し伸べる。これは詐欺や洗脳の手口です。ご注意ください。


「それでは、サブロー。改めて伺います。サブローの目の前に、体重150キロの女の子が居たとします。サブローは、その子に対してどのような印象を持ちますか? 率直に答えてください」

「『太っているな』と」

「『太っている』だけですか?」

「『凄く太っているな』と」

「『凄く太っている』だけですか?」


 グリーンの追求が厳しい。

 僕の心の内に潜んでいる〝太めの女性〟に対する偏見を、容赦なく暴いていく。


「『とてつもなく、太っているな』と」

 とうとう、正直な思いを吐露(とろ)してしまう。


「サブロー、恥じることはありません。人間も含めて生物という存在は、異性へ向けてはついつい過剰な要望をしてしまうものなんです。サブローだけの問題では、無いのです」

「そうなんですか?」


 僕は救われた。


「ええ。実際女性のほうが、よっぽど男性への要求水準は高いですよ。多くの女性が結婚相手に求めるものは、高学歴・高身長・高収入の〝3高〟なんです」


 僕は救われない。


「もちろん、全ての女性がそうとは言いません」


 僕は救われるかもしれない。


「炊()・掃()・育()をこなす〝3じの貴方(あなた)〟を、結婚相手に考える女性も居ます」


 家での手伝いをサボってばかりだった僕は、やっぱり救われない。

 いや。これから頑張れば、少しは家事も上達するかな?


 でも世の中の女性の皆さまに、『妥協こそが、平和への1番の近道である』と僕は訴えたい。

 取りあえず、僕くらいで妥協しませんか? お安くしときますよ?


 グリーンの攻勢を防ぎきれない僕は、いったん退却することにした。

 戦線の整理縮小だ。


「僕にとって結婚なんてまだまだ先の話なので、現実味が無いですよ。さしあたり『女の子とデートしたいな~』って思ってるだけです」

「では、デートの待ち合わせ場所で、お相撲さん体型の女の子が雲龍型(うんりゅうがた)土俵入りの稽古をしていても、サブローは笑顔でいられる自信があると?」


 グリーンが追撃の手を緩めてくれない。

 それにグリーンの提示してくるシチュエーションが突飛すぎて、理解が追いつかないんだけど。


「いくら何でもデート相手がそんなことしていたら、僕だって叫んでしまうよ。『なにヤってんだよ、このデ……』」

「サブロー!! それ以上、言葉にしてはいけません!」


 グリーンが慌てて僕の口を手で塞ぐ。

 鬼の掌は大きすぎて、顔面わしづかみ状態だ。


「フガフガ(窒息する)!」

「良いですか、サブロー。〝デ◯〟という単語は、女性の前では絶対に口してはならない禁句なのです」

「フガ(そうなの)?」

「もし、男性が女性に向けてその禁止用語を口にしたら、2人の関係はそのまま敵対モードに移行してしまうでしょう」


 ようやく、グリーンの手を振り払う。


「敵対モードって、どれくらい? グリーンは、ちょっと大袈裟に言いすぎじゃないの?」

「冷戦期のアメリカとソ連さながらの間柄になるのは、避けられません」

「核兵器を相互に向け合う関係!?」

「そうです。緊張緩和(デタント)に、30年から40年は掛かります」


 恐ろしさのあまり、震え上がる僕。

 ◯ブなる呪いの言葉を女性へ向けて発するマネは決してしないと、グリーンへ誓う。


「サブロー、大切なのはイメージです」

「それは、真美探知機能の特訓でも聞いた話で……」

「真美探知機能を会得できる達人は、千人に1人、いや万人に1人しか居ません。それこそ、光源氏クラスの〝恋愛のエキスパート〟にならねば」

 

 え!? 僕って、達人クラスなの? 実感はないんだけど……。


「そのため、機能獲得未満レベルの恋愛技術を知っておくことも重要なのですよ。サブローも、ぜひ学習してください。キーポイントは、アソシエーションです」

 グリーンが、気取ったセリフを述べる。


 アソシエーション……〝連想〟か。


「〝山〟と聞いて、富士山を連想する者は『山は美しい』と考え、ゴミ山を連想する者は『山は醜い』と考えるでしょう」


 ふむふむ。


「全く同じ姿をしている羽虫を見ても、〝(ちょう)〟と思えば美しく感じ、〝()〟と思えば醜く感じてしまうのが、人間という生き物なのです」


 グリーンの話には、説得力がある。確かに、その通りだ。


「ですから、太っている女性を前にしても、決して〝デ◯〟などという単語を連想してはいけません。マイナスイメージが強すぎて、その女性が持っているであろう〝外見上の美〟や〝容姿における長所〟を見逃してしまう怖れがあります」

「それなら太っている女の子に対してどのようなワードを連想しろと、グリーンは言うんですか?」


 真美探知機能を稼働させなくても、とてつもなく太めの女の子を可愛く感じられる秘訣があるんだよね? 早く、教えて欲しい。


「サブローは〝ふっくら〟した女の子をどう思いますか?」

「可愛いと思うよ」


 これは、本当。

 クラスに居た〝ぽっちゃり〟した女子も〝ふっくら〟した女子も、僕は可愛いと思っていた。


「では〝ふっくら〟した子が更に〝ふっくら〟して、〝ふっくらふっくら〟になったら?」


 ……グリーンが難しいことを訊いてくる。

 僕は自分の持てる限りの想像力を駆使して、〝ふっくらふっくら〟している女の子の姿を脳裏に描いた。


「……可愛いと、思う」


 うん、嘘じゃ無い。

〝ふっくらふっくら〟は〝可愛い〟の範囲内だ。〝可愛いは正義〟なんだ!


「では〝ふっくらふっくら〟した子が更に〝ふっくら〟して、〝ふっくらふっくらふっくら〟になったら?」

「――――っ!」


 グリーン! なんという難題の解答を、僕に問うてくるんだ。ハードルが、高すぎる!

『フェルマーの最終定理(数学界最大の謎)』に匹敵する、解決難度である。


 ふっくらふっくらふっくら……ふっくらふっくらふっくら……〝ふっくら〟は可愛い……〝ふっくらふっくら〟も可愛い……だったら、〝ふっくらふっくらふっくら〟も当然可愛いはず…………そうだ、〝ふっくらふっくらふっくら〟した子も可愛いのだ! 僕は、いったい何を迷っていたんだろう。

〝ふっくら〟が可愛い以上、それが掛け算されたところで、可愛さも倍増するだけのことじゃないか!


 僕は悟った! 理解した!! 蒼穹(そうきゅう)の極みに達した!!!


 今の僕なら、体重150キロの女の子でも躊躇なく愛せるぞ! 真美探知機能なんて、不要だ!


 僕の開眼に、グリーンが満足そうに頷く。


「分かってくれたようですね、サブロー」

「ああ、グリーン。スッキリした気分だよ。〝ふっくら〟の良さは、幾つ積み上げられても変わらない。そんな当たり前のことを知ろうとしなかった以前の僕は、なんと愚かだったんだ。全世界の〝ふっくらふっくらふっくら〟している女性に、心より謝罪したい」


「付け加えると『スリムな女性が美しい』『グラマーな女性が美しい』などという考えも、所詮は限定された時代の風潮――泡沫(うたかた)の幻にすぎません。コルセットなんて非人間的な締め付け道具、今となってはどの女性も使用してはいないでしょう?」


 なるほどね。グリーンの言うことは、(もっと)もだ。


 もしも僕が近代ヨーロッパに生まれていたら、コルセットでギュウギュウにお腹を締め上げている貴婦人の姿を美しいと感じたに違いない。

 しかし現代の日本でコルセットをしている女性を見掛けても、「ああ、腰痛が酷いんだな」と心配になるだけだ。


「サブローは、楊貴妃という歴史上の人物を知っていますか?」

 グリーンが、また僕に質問してきた。有益な情報を更に提供してくれる気らしい。


「世界3大美女の1人ですね」


 残り2人は、クレオパトラと小野小町だね。でも、これって日本人にしか通用しない選定基準だよな。楊貴妃・クレオパトラと比べて、小野小町は世界における知名度が低すぎる。

 小野小町に代わってトロイア戦争の原因となった美女ヘレネを入れるケースもあるらしいけど、こっちのほうが納得いくね。


「楊貴妃は、中国4大美人の1人にも選ばれています。そんな彼女ですけれど、実はデ◯だったという伝承もあるのです」


 ええ? 世界3大美女にして中国4大美人である楊貴妃が、◯ブ!?


「楊貴妃は唐の玄宗皇帝に愛された女性ですが、どうもその時代の中国では、太っている女性のほうが好まれていたようなのです。楊貴妃と玄宗の寵を競った梅妃なる女性が、楊貴妃のことを『このデ◯が!』と罵ったとの逸話も残っています」


 ふ~む。太った女性が美人とされる時代もあれば、痩せた女性が美人とされる時代もあると言う訳だ。

 特定の時代や場所における趣味嗜好にイチイチ敏感に反応し、右往左往するなど、愚の骨頂。心底、馬鹿らしいね。


「サブローが〝ふっくらふっくらふっくら〟した女性に会った際に『あたかも、楊貴妃のような美しさだ』とごく自然に思えるようになったら、合格です。モテ道の第一段階はクリアしていると言えるでしょう」と、グリーンが口角を上げる。


 ペテン師の微笑。


「いやはや。これは、既に真美探知機能を装備しているサブローには、お手軽すぎる課題でしたかね?」

「そんなことはないよ! ありがとう。グリーンの貴重な教えによって、僕はまた1つ、賢くなれた。この学びを、僕は決して忘れないよ! 特訓の成果を、ウェステニラで存分に活かしてみせる!」

「よくぞ、言ってくれました。教え子の驚くべき進歩ぶりには、僕も深い歓喜の念を禁じ得ません。サブロー! 僕とともに、モテ道の頂きを越え、更なる天空へと飛翔しましょう! 目指すは、モテ・パラダイスです!」

「モテ・パラダイス! ハレルヤ!!!」


 僕とグリーンはガッシリと握手を交わし、師弟の絆を確かめ合った。


 たまたま通りがかったブラックとレッドが「哀れすぎて、涙が止まらへん」「馬鹿が、2人いる」「地獄で天国(パラダイス)とか、アホちゃうか?」「頭の中だけ、パラダイスなのだろう」とか呟いていたような気もするけど、きっと幻聴に違いない。



 お嬢様へ目を注ぎつつ、深呼吸。

 脳に酸素を送り込む。


 馬車よりお出ましになったお嬢様が、シエナさんの姿を見て悲鳴を上げていた。


「シエナ、ケガしてるじゃない!? 早く、手当てを!」

「お嬢様、大丈夫です。ほんの、かすり傷です」


 メイドであるシエナさんの身を心配する、お嬢様。

 優しい心を持った女の子のようだ。


 今こそ、グリーンによる特訓の成果が試される時。

 連想だ! アソシエーションだ! プラスイメージだ! 可愛さの掛け算だ!


 お嬢様の姿を、見つめ直す。


 お嬢様は〝ふっくらふっくらふっくらふっくらふっくら〟している。〝ふっくら〟の5乗。つまり、通常のふっくら女子の5倍可愛いと言うことだ。

 まさに彼女こそ、異世界の楊貴妃パワーアップバージョン。


 その類い希な美貌とプロポーションに、ウットリしてしまう。


 ふっくら天国。ぽっちゃりパラダイス! ハ~レ~ル~ヤ~。


 お嬢様の美しさに感動しているだけなのに、何故かミーアが『サブローの眼が(うつ)ろだニャ。サブロー、しっかりするニャン』と激しく僕を揺さぶってきた。


 僕は正気だよ、ミーア。

 その証拠に、お嬢様がちゃんと〝美少女〟に見えている。真美探知機能は、使わずにね!


 ホントにミーアは、あわてんぼうさんだね。

 楊貴妃の体型については、諸説あるそうです。でも、一応デ◯が定説……。

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― 新着の感想 ―
ラーメンとチャーハンは二択の方向性が同じ過ぎて笑いましたw グリーンサラダとジロウラーメンぐらい離れて無いとどっちでもいいとなりますw (さらに濃厚というイメージでサブローラーメンなら名前の対比もいけ…
[良い点] もはや自己暗示のレベルですが、ものすごく失礼ですね。でも気遣いでもあるから難しいところです。傷つけたくないという気持ちが根底にあるのはとても偉いし、良いな、と思うのです。 [一言] 心配し…
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