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竜に生まれまして  作者: 雷帝
人竜戦争編
94/211

そして王が出る時、その前

本日遅れた理由ですが……

何のことはありません。ちょっと昼寝のつもりが目が覚めたら……!

 止めたんだよ。

 いや、俺が出るからって止めたんだよ。

 さすがに自爆はいかんだろう。

 移動はしてくれたものの、俺以外の竜王達は岩の竜王に続いてもう半分眠りにつきかけてる状態。岩の竜王同様、一発だけの攻撃が限界だろう。こうして考えると未だ動いている竜王というのは果たして大陸全土探しても俺とルナ以外でどんだけいるのやら。

 ……案外、片手の指で足りるのかもしれん。

 実の所、このボルシオン火山も竜王級はしばらく前に火山の竜で人の都市を襲撃するという事をした際に無理したせいで、次々眠りにつきだしているそうだ。お陰で、今回まともな意味で参戦しているのは(仮称)火の竜王一体だけだ。

 それはさておき、ここまで来るとさすがに見過ごせないと、人族を追い払うつもりで俺が前線に出るからお前ら引けと言ったんだが、連中声を揃えて言いおった。


 『我らにやらせてください!!』


 意地というか、引き際のタイミング理解出来んのじゃないか、こいつら。

 そう思いたくなった。

 ……どうもこいつら『竜王達に出てもらうようじゃ負けだ!』ぐらいに思ってるんじゃないのか?


 「と、思うのだが」

 「そう考えている節はあるねえ」


 火の竜王と二体で語り合う。

 火の竜王は起きている事から分かるかもしれんが、若い。大体、俺と同じぐらいか。多少のズレはあるかもしれんが、精々二、三百年ぐらいだろう。たいしたズレではない。

 大火竜サラマンダーの前ではかしこまった言い方をするそうだが、普段はその反動からかかなり緩い言動をする。当竜曰く『あの威圧感の前ではどうしても堅い物言いと、思考になる』と言っていたな。はて、そこまでサラマンダー殿に威圧感あっただろうか? 


 「人族というのは結構えげつないのだがな」

 「そうなのかい?」


 こちらもそこまでは人族を理解していない口か。

 かつてはこの大陸のみならず世界のあちこちで無数の自然災害が起きていた、らしい。親父の受け売りだが。

 そうした災害が頻繁に起きていた結果、それに誘発される形で多くの竜王が生まれたが、世界が安定しつつある現状、上位竜まではそれなりの数がいても竜王が生まれるような状況というのはそんなになくなってしまった……らしい。

 そうだな、俺もあの異世界からの転生者(?)が宿った機械の竜王と遭遇しなければ竜王となっていたかは分からない。

 ……じゃあ、料理への熱意だけで竜王になったルナって……。

 どんだけ料理に熱意と愛情注いでるんだ、あいつは。

 考えてみれば、そこらじゅうに上位竜でもどうにもならんような災害がゴロゴロ転がっている訳がない。だとすれば、かつて竜王が多数生まれていたような古代というのは一体どんな時代だったんだ?そもそも、四大竜王が生まれる程の災害とは一体何だ?

 

 「……果たして父の纏っている嵐、あれはただ単なる身を隠す為だけの嵐なのか?」

 「テンペスタ殿?」

 「ああ、失礼した」


 謝罪しつつも考えは止まらない。

 風だけか?火は?水は?大地は?

 

 「何かしら気になるのかもしれませんが、そろそろ拙いかもしれません」

 「ですね」


 ああ、まったく。

 力押ししか知らない連中はこれだから。


 「私達が出なければならないでしょう」 

 「そうですな……」


 殺し合いになってどうする。

 元々、こちらの数は少ない。そして、こちらの戦力はそうそう簡単に補充出来ない。

 更に言うならば、ただ暴れる竜の姿は人との間に恐怖しか生まないだろう。

 上位竜、と一口に言っても同じ種とは思えない程に竜の姿は多彩だ。小型のものもいれば、大型のものもいる。小型の最たるものがルナであるが、大型の最たるものは一キロに迫る。その大型に多数の自爆機竜が群がり、炸裂していくのが見える。

 そんな大型上位竜を救わんとする別の上位竜に群がろうとする自爆機竜に天空から雷が降り注ぎ、破壊し、その隙を狙って襲い掛かった別の自爆機竜が空中で自爆する事で雷竜が僅かに傷つくと共に動きを鈍らせたその瞬間に群がろうとし、それを広範囲放出した雷で振り払うも一機を三機が盾となる形で敢えて自爆せずに守って送り届け、空から叩き落とす。

 地上に落ちた雷竜は傷つきながらも急ぎ、空へと舞い上がろうとするがそこへまた次の自爆機竜達がそうはさせじと突っ込んでいく。

 

 一体一体の自爆機竜は決して防御力は高くない。

 だが、攻撃力と速度は決して低くはない。

 幾ら防御が薄くても、上位竜に迫り、傷つける力を持っている以上それに応じた戦いを行うべきなのだ。大体……。


 「こちらの何倍いるのだろうな」

 「それほどまでの数の者達が命を捨てて突っ込んでくるとは……人と竜との間には大きな差が出来てしまっていたようです」

 

 今、竜王二体が遂に動き出した。

ネット小説大賞ダメでした

また頑張ります

というか、発表時に見ていてネタ思い浮かんだので、書き溜まったら投稿するかもしれません

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