変わる世界15
「フォール級二番艦轟沈!!」
「三番艦喰いつかれました!!」
ここまでは予想通りだ。
実の所、駆逐艦は囮だ。
ここに来るまではちゃんと最低限の乗組員を乗せて、航行してきたが、砲撃開始前に全て避難している……!
「よし、やれ!」
「総員、耐衝撃耐閃光防御!!」
「起爆せよ!!」
直後に激しい衝撃が襲ってきた。
光は見えない。
既にシャッターが降りて、完全に遮断しているからだ。
……あの駆逐艦達は巨大な爆発物だった、という訳だ。
というかまあ、元々軍艦は大量の爆発物を搭載しているからな……アーセナルシップという構想まであるぐらいだ。奴が食いついた所で爆破した訳だ。
「やったか!?」
「確認中です!!」
至近距離での爆発だ。ただではすむまい……。
「砲撃も用意しておけ。健在であれば即時叩き込む」
「……了解しました」
「あの爆発です。ケリはついてますよ」
参謀の一人がそんな事を言ってくるが……。
「いや、奴が死んだと確認が取れるまでは油断すべきではない」
慎重すぎるぐらいでいい。
そんな時、報告が入った。
「!奴の姿を確認!!健在です!!」
「何だと!?」
「そんな馬鹿な!!」
「うろたえるな!!!!!!」
参謀達が一番動揺しているな。
むしろ、艦長や兵士達は冷静だ。
「これでこそ倒し甲斐もあるというものだ!!主砲発射用意!!」
「照準よし、何時でも撃てます!」
思わず視線を向ければ、砲手がニヤリと笑ってみせた。どうやら、最初からあれで仕留めきれるなどと考えず、待ち構えていたようだ。こちらもその笑みに笑い返してやる。
「ようし、奴にこちらの砲撃をたらふく食らわせてやれ!」
「了解です!!」
頼むぞ。
故障するんじゃないぞ。
そう思いつつ、砲撃を開始する。
高速で連射される砲弾によって盛大に水柱が立ち、奴の姿が掻き消える。
――――――――――
無駄なんだよ、全ては。
空の上からそう言ってやりたくなった。
知らないから仕方ないとはいえ、奴らは竜の使う魔法を甘く考えすぎている。
下位の竜でも魔法を使う奴はいる。ほとんどは極絞られた一種類か二種類程度の魔法だが……それが有効な魔法なら十分すぎる。
……見えていないのだろうな。
見えていれば、絶望しているだろう。
液体化。
それが奴が使っている魔法だ。
一時的に奴は体を液体、水へと変えている。
水の塊に徹甲弾なんぞぶち込んでもな……なまじ貫通力が高いせいで爆発すらする事なく、すぽすぽすり抜けている。
あれには電気をぶち込んでやれば大打撃、なんだが。
「まあ、だから私がここに派遣されたのだろうけどな」
その時は間もなくだった。
マッサージ行こうと思って調べてみて思った事
……値段分からないと下手に行く気になれませんね。本当に
足腰痛い……




