【番外編】
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
……アインが世界を救った後。
精霊姉妹が一人、アリスは、ゲータ・ニィガ王国禁書庫にいた。
彼女は禁書庫の司書として今もなお活動してる。昔は、それに終始していたのだが……。
今は、副業をしていた。
「おーう、アリス~。進捗どないなーん?」
「……母さん」
「おうおう、アリスのおかん、朱羽母ちゃんやーでー」
赤髪の幼女がぽてぽて、とアリスに近付いてくる。
図書カウンターに座るアリスが、ちら……と朱羽を見やる。
そしてまた、手元に目を落とす。
「いま何ページ目なん?」
「……500」
「うひー、よーそんな書けるなぁ。うちはこんなたっくさんかけへんわー」
アリスが書いてるのは……小説だ。
精霊探しの旅を終えたあと、アリスは禁書庫の仕事、そして副業として小説家を始めたのである。
最初は、暇つぶしのためだった。だがそれを読んだ朱羽が、ぜひこれはみんなに読んでもらう! ということで、まずはアインに原稿を見せた。
そこから、アインの知り合いである、碧玉の豪商ジャスパーに話いく。
気付けば、アリスの小説が出版される運びになった次第。
「めっちゃ売れてるらしいなぁ、小説。ジャスパーはんがこないだうちにきて、高そうなオカシのお土産おいてったでー」
「……そう」
「すごいなぁ、アリスは」
「……すごくなんてない。題材が良かった」
「題材ねえ……ま、英雄となったアインちゃんの冒険を小説にしたんやからな。売れて当然か」
この世界の人たちは皆、アインを英雄視している。底辺の不遇職から、英雄へと成り上がった彼の物語は……この世界の人たちに希望の火をともしたのだ。
不遇だからと、悲運をなげくのではなく、自分の手で運命を変えていった英雄……。
アインは、この世界の英雄であり、希望の光となったのだ。
だから……彼の活躍や、彼が考えていたこと、話していた内容に……みな興味関心を向けている。
「……私は運が良かっただけ。私の腕じゃ、みんなに読んでもらえなかった」
「そうかなー? まあ、アインちゃんが凄いのはまあ当然として、アリスの腕もよかったってうちはおもうで?」
にかっ、と朱羽が笑うと、アリスの背中をバシバシたたく。
「自信もって! な!」
「……うん、そうだね、母さん」
【お知らせ】
※11/15
新連載、投稿しました!
『【連載版】追放聖女はキャンピングカーで気ままに異世界を旅する』
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