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二の第4話

かいしんのいちげき!




前回、服を買おうとイワンに連れられ、来た場所は下着ショップ。

夏菜子は変わらずズイズイ歩進んでいくが、元が男だという意識のある蛍には些か刺激が強く、抗議も虚しく店の中へ連れていかれたのだが……



「ま、待てカナ!わっナニコレすごっ……後生だ待ってくれ!」


まだ続いていた。

既に店の奥まで来ているのに一体なにを待つと言うのだろうか?

と言うか蛍自身もなにを待って欲しいのかわかっていない。それでも言い続けるのは頭の中がいまだに落ち着いていない証拠と言えるだろう。

すなわち、"心の準備をさせてください"だ。


ちな、蛍は局部しか布が無い下着を見て驚愕していた。至極真っ当な反応ではあるが、何度も見て驚き、いまだ慣れないのは最早ウブを通り越しムッツリである。

蛍はむっつり。QED


「すみません店員さん。この子のサイズを測ってもらっても良いですか?」


そうこうしているうちに店員さんの元へ着いていたようだ。蛍もここまで来て騒ぐようなことはしない。顔はあくまで平然を心がけ女の子モードに移る。もちろん内心は荒れ荒れだ。


「かしこまりました。あら、可愛らしい。義妹(いもうと)さん……かな?」


「ええ、まあ。妹です」


ふむなるほど?俺は妹キャラでいけと言うことか?了解したァ!!

……なんか変な違和感を感じたような気がしたけど、気のせいかな?うん。気のせいだな。


そう頭の中で一人理解していると、自らの頭にポンっと何かが乗せられる。

顔を上げると、腰を落とし自分と目を合わせるカナがいた。

……ん?なんだろうか?


「それじゃっ、このお姉さんの言うことちゃんと聞くんだよ?美紅?」


俺にそう言ってにっこりと微笑む夏菜子。

その姿はとても包容力があり、柔らかく暖かい笑みは見ていて人の堅さを溶かしほぐす魅力があった。まさしく『良きお姉ちゃん』だ。


店員さんを前にして普通の女の子として取り繕っていた蛍ではあったが、心ではまだ不安があったのだろう。どこか張りつめた何かがゆるりとほどけていくのを感じて、蛍は……



おっ?なんか気持ちが落ち着いたような……?



程度ではあるが、心に余裕ができたのを自覚した。

同時にこれが夏菜子によってもたらされた事であることも理解し、小さくお礼を言おうとしたのだが……


どうにも顔を合わせられない。

いや、合わせること自体はできるのだが、どうにも顔が赤くなり謎の気恥ずかしさが湧いてくる。


(ぐぅ!?カナに姉みを感じるとは!?なんか屈辱だ……!)


とりあえず、どうにも顔を合わせづらいのでそっぽを向きながらではあるが、お礼を言う。


「うん……あ、ありがと。か……かなお姉ちゃん」


あぁ……!なんか照れくさくて顔が赤らむぅぅ!!落ち着け俺ぇ!

と内心あわあわ状態で、顔の火照りを冷ますため、手でパタパタと仰ぐ。








ちなみにその謎の感情を抱かせた夏菜子はというと……



「ほた……美紅ちゃん……!」


「あらあら……可愛い、可愛いですねぇ……可愛らしい……」


「なんたって私の自慢の想いびと……じゃなかった……妹ですから!!!!」


「あらあら、こちらも可愛らしい……素敵ねぇ」


「美紅……最高!」


思わず涙を滲ませるほどの感動を味わっていた。

これにはカナもミラクルグッドサインだったようだ。



ちなみにこのお姉さん店員は、この光景を見て、謎の尊さを感じていたそうな……




見てくれてありがとうございます!


相変わらず三人称視点と一人称視点の移り変わりが忙しない作品だぜ……はぁ……



今日の一言


ランジェリーショップの内装とか……わっかんねーw



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