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Brave Hearts  作者: 九JACK
セアラーデモライブ編
119/127

第116話 パワーVSシェルター

 聖霊の巫女の放つ光に、分身したパックがまとわりつき、光がBURNの体にぶつかって弾ける。

 昴に1ダメージ。コマンドは両者共ブランク。

「アタックがヒットしたので、パックのアビリティ発動! パックをダウンチャームに送ることで、山札の一番上を確認。それがコマンドアーミーなら、アビリティを発動させる」

 ポックルが山札をめくると、出てきたのは[湖の霊ローレライ]リプレイコマンドアーミーだ。

「アビリティ発動。コマンド効果をセンターに反映する。もう一度(リプレイ)だ!」

 更にコマンドの効果にはパワーアップもある。聖霊の巫女は単体でも充分攻撃が通るアタッカーとなった。しかも公開したローレライは手札に加わる。

「再攻撃!」

「アンシェルター」

「ブレイヴコマンドチェック、ブランク。だけど出たカードは[深霊の巫女]、[巫女]が名前に入っているアーミーカードだから、フィールド[泉の鳴き声]のアビリティ発動だよ! 1枚と巫女の階級の分だけドロー」

 このとき、階級に対応する枚数は奴隷アーミーが0、志願兵アーミーが1、正規兵アーミーが2となる。[深霊の巫女]は志願兵アーミーであるため、1枚プラス1枚で合計2枚ドローとなる。

 青属性の防御特化はチャームチャージガードなどの防御系アビリティもあるが、手札が厚いことによる物理的なシェルター要員の多さもある。しかも、ポックルの編成は志願兵と奴隷といった下級アーミーを中心とするもの。パワーが低い代わりに強力なアビリティとシェルターを持つアーミーが多い。

 手札による防御。単純だが、侮れないものだ。

「ターンエンド」

「俺のターン、ドロー」

 昴はダメージ2を食らったものの、その手札はほとんど減っていない。[炎竜の咆哮]により、一枚出せば盤面は簡単に整うからだ。

 しかも、[炎竜の咆哮]により、前列のアーミーはパワーアップを得る。減らない手札と万全の盤面、そこにパワーが乗れば、防ぐのは難しくなる。

 そんな昴の強さをポックルは存分に知っていた。

 ただし、そんな昴のデッキにも欠点はある。欠点なんて、どんなデッキにもあるものだけれど。昴はドラゴンアーミーを積んでいるわけではない。炎霊シリーズのゴーストアーミー、ドラゴンアーミーと連携ができる[竜の友]シリーズはヒューマンアーミーである。[炎竜の咆哮]が竜を呼び合うフィールドであるなら、昴のデッキはそれに完全に対応しているわけではなかった。

「[竜の友ウェイド]をアドベント。ウェイドのアビリティ。リバースバックアップがあるなら、それを公開する。リバースバックアップオープン」

 先のターンで開かれることがなかった昴のリバースバックアップ。オープンされたのは[炎霊ほむら]だった。

「ドラゴンアーミーではないため、ほむらを手札に戻す。アビリティでBURNにパワープラス5000」

 ウェイドはヒューマンアーミーであるため、フィールドによる連鎖は起こらない。昴はそこからリバースバックアップを新たに一枚セットし、バトルシーンへ。

「ウェイドのバックアップ、フレイムサラマンドラの攻撃!」

「アンシェルター。ダメージコマンドチェック、ブランクだよ」

「BURNの攻撃!」

「アンシェルター!」

「ブレイヴコマンドチェック……[炎竜の子サラマンドラ]クリティカルコマンドだ」

 クリティカルはBURNに、パワーはフレイムガトリンガーに付与される。

「ダメージコマンド、一枚目……[水霊の巫女]だ。フィールドの能力が発動するよ」

 昴は驚いた。[水霊の巫女]は階級が正規兵だったのだ。つまりこれでポックルは三枚ドロー。

 アブソープションの手助け(パワー)なしでも、手札という(シェルター)が厚くなるため、攻撃が通らなくなる。

「二枚目……ヒーリングコマンドゲット!」

 ダメージが1回復される。タイミングの妙というやつだ。

 ダメージは2対2。まだ昴の攻撃は残っているが……

「アラクのバックアップ、フレイムガトリンガーの攻撃!」

「リバースバックアップ、オープン!」

 出てきたのは[はたらき者ブラウニー]

「オープン条件は3ダメージ目以降の相手の攻撃時」

「え、待って、ポックルのダメージはまだ2で」

 昴が指摘しようとすると、ポックルはふふふ、と得意げに笑った。

「スバル、ぼくはヒーリングコマンドで回復しただけで、3ダメージは受けている。その証拠にスバルはブレイヴポイントを3つ持ってる」

「あ」

 コマンドで回復しようと、ダメージを受けた事実は変わらない。ブレイヴポイントは与えたダメージの分だけ手に入れられるのだ。ヒーリングコマンドを相手が引こうと、3ダメージを入れたことは変わらないため、昴のブレイヴポイントは3ある。

 それと同じで、ダメージ数をカウントするのではなく、実質受けたダメージ数を参照するのがブラウニーのオープン条件である。

「オープン時、シェルターサークルにアーミーがアドベントされていないとき、ブラウニーはシェルターサークルに移動する!」

「えっ」

 けれど、ブラウニーは奴隷アーミーと言えど、シェルター値は10000しかない。まだフレイムガトリンガーのパワーの方が高いが……

「で、ブラウニーのシェルターサークルでのアビリティ発動! チャームゾーンにカードがあるなら、他のアーミーをシェルターに呼び出せない代わりに、攻撃を無効化する!」

「うえっ」

 これまで、センターのパワーアップや相手アーミーのパワーダウン、チャームチャージガードなど様々な防御法を見てきたが、これは反則級に強い。ラストアタックのときなんかに出されたら、たまったものではないだろう。

 破壊特化の黄属性ならば、シェルターアーミーをも破壊しうるかもしれないが、残念ながら、昴のデッキにそのようなアビリティのアーミーはいない。

「やるね、ポックル。ターンエンド」

「ふふん。ぼくだって、強くなりたいんだ」

 再び、ポックルのターンだ。

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