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 いつもとは少しだけ個人依頼の日は違うのですがそれはリュックを背負うか背負わないかという一点だけ。

 その為朝からやることが色々と違うという事はなく、普通に支度を済ませたらそのタイミングを確認しているのか撫子がスッと寄ってくるので頭に撫子を乗せて出発。


「あら?いつもより早いんじゃないの?」

「ちょっと今朝は夢見が悪くて。変に二度寝して寝坊するぐらいだったら先に待っている方が性にもあっているので」

「なるほど。ロボットの事で早起きという訳ではないのね?」

「その点に関しては、違いますね。レベッカさんはもしかして?」

「ええ。先に見つけたおじさんがやっと許可もくれた訳だし、今日は今まで以上に色々と発見があると思えたら、ワクワクしてあまりぐっすりは眠れなかったのよ」


 自分と一緒の気持ちかもしれないという感じでレベッカさんがきいてくれていたみたいですが、そういうわけでもなく。

 そして個人依頼というのもあって早い時間に二人ともそろってしまえば、後は出発してしまっても問題ないわけで。


「じゃあ、行きましょう」

「ええ、今日もよろしくお願いします」


 いつものアウェクルにレベッカさん用のアウェクル、そして荷物持ち用のアウェクルと初めて遺跡に来た時と同じメンツなのですが、荷物持ち用のアウェクルの背中には結構な量のロープ。


「このロープをとりあえずかけられるだけかけて、そこから次は縄梯子とか色々とやっていけば早いかなって」

「すぐに手に入らないものを待つよりも、やれることをってことですね?」

「うんうん。おじさんは分かっているから余計な質問や余計な説明をしなくて済むから助かるわー」


 そんな会話をしながらいつものルートで遺跡へ。


 結構な回数ここには来ていてかなり自分の生活的にも助かっている場所なのですが、ちょっと今までと違い、今回は今まで以上にロボットの事を調べてみたり、自分の中でもロボットをどうこうしたいという気持ちが強くなっているので気持ちの分、いつもより緊張している状態に。


「おっ、気合入ってるねー」

「今までとはちょっとやる気というか、まあ色々とやってもらうのはレベッカさんですけど、向き合う気持ちが違いますからね」

「因みに、それってこの間のカップルなハンターの二人のお陰?」

「あー、それは少しだけですね。キッカケの一つではあったかもしれませんけど、自分がどうやっても倒せないと思えるモノに立ち向かうとなると、それなりに理由が欲しくはなったので」

「へー?私達というよりは身体強化が使える人っていう言い方が正しいのか分からないけど、力がある程度強くないと言いたいことも言えないような世界な気はしていたけど、もしかしてこのロボットってそういう『力』の一つになる可能性もあるぐらい凄いモノなの?」

「あー、そもそもロボットがどういうものかは分かっていないんでしたっけ」

「まあ、遺跡に置いてあるもの。人の形に近い形はしているけど、ただの置き物みたいな感じだからねぇ。動くって言われても信じられないというか、あまり想像は出来ないんだよねぇ」

「まあ、自分が居た所でもガンガンそういうものが動いて活躍はしていなかったんですけど、そういうアニメとかをみていたんで」

「アニメ?」

「あー、クレーターとかと一緒で知らないモノだったら、気にしないで下さい」


 ところどころこっちの世界の人達は抜け落ちている部分があるので、その辺りはどうしてこうなっているのか考えるべきところかもしれませんが、今説明がすぐに必要な事ではなかったので、とりあえず後回しに。


「色々とやる為にもまずは、いつものからやるよ」

「はい」


 いつもの事は、いつも通り武器と防具を入り口近くまで持っていく事。

 結局何も解析できていないという事ですが、結構な量をここから持ち出しているにもかかわらずあまり減った感じが無いのが少しだけ怖いところでもあるのですが、今回もいつも通りに持っていくものを入り口近くまで持って行って、あとはこれをアウェクルの背中に乗せて持って帰ればオッケーという状態までやったら、後は待ちに待った自由時間。


「よっし、じゃあ行きましょうか」

「はい。じゃあ、すみませんがお手をどうぞ」

「はいはい。くるしゅうない」


 そんな軽口を叩きながら手を繋いだ状態でロボットの元へ。


 いつも通り強い光が上から差し込むように奇麗にスポットライトが当たっている状態ですが、いつもと少し違うのはさっきもアウェクルに乗せていたロープをここまで持ってきている事。


「じゃ、ロープを持っていけるところまで上がって来るね」

「安全第一でよろしくお願いします」

「ほいほーい」


 レベッカさんは軽い返事をしてロープを肩にかけると、足の辺りに指をかけられる場所があったみたいで、そこに手をかけひょいっと結構な勢いで上へ。

 とりあえず今回は登れるところまで登って貰って、ロープをかけられたらロープをかけて貰って。

 やっとロボット探索が進む感じの第一歩。

 どうなりますかね?




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