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 夕飯の後に今後のアウェクルの話やある程度本気でロボットを動かしたいから今まで以上に色々と個人依頼の時はゆっくりとあっちに居たい話等をして、ある程度の事が決まったのですが、次の日のいつも通りの朝は何も変わらず。


「あれ?アウェクル来ませんね?」

「昨日だけだったのか?」

「寄り道はかなり儲かるという意味でよかったのですが、来ないんだったらいつも通りですね」


 今日もというよりは今後毎回アウェクルが自分の所に来る場合はリュックを持って今の倍か数倍の薬草採取をしてその分はお金ではなくアウェクルの貸出料という形にしようと昨日の夜に決まった話があったのですが、その目論見が早速うち砕かれることに。


 そしてアウェクルが来ないのであれば、いつも通りの薬草採取を撫子と二人でするわけで。二人でゆっくりと丘に向かい、そして丘からの帰り道もいつも通りの会話をするわけですが、基本的には一方通行で自分が話しかけてそれに対して撫子が色々な形で返事をする形。

 丁度昨日の一件もあったので、あの木について色々と聞いたのですが何も新しい情報は無く、このまま部屋に置いておくだけでいいのかという質問にも肯定が返って来るだけ。

 そしてあれだけの場所だったのでアウェクルや撫子が知っている場所であれば案内をしてもらえるのかと確認をしてみたのですが、それに関してはノーの返事が。

 色々あったキノコも採ってはダメという事だったので何も触らなかったのですが、こうなって来ると昨日少しぐらい取りたかった気持ちにもなって。


 そんな会話をしながらも今日の探索も終わったので、明日は待ちに待った週末。

 個人依頼でロボットの所へ行く事になっているのですが、自分とは全然違う身体能力を持っている人達が側にいる事が今週の頭の時点でわかったのもあって、今回はレベッカさんに出来る限り上まで行ってもらう事とロープを一応垂らしてもらえたらという提案をするわけですが、そのロープを考えてみると未だに用意していないわけで。


「私達だったらある程度落ちて問題はないんだけど、おじさんが落ちたらアウトだよね?」

「かなり丈夫なものってありますかね?」

「あるにはあると思うけど、そもそもそのロープで登れるの?」

「あ」


 やったことがある人というのがどのぐらいこの世の中に居るのかはわかりませんが、一本のロープを両手の力で登ろうとするとかなり大変で、ある程度のテクニックや落ちないように足を絡めるなどの小技なども必要になって来るのですが、元々のぷくぷくしたこんな体系の自分にそんな体験は無く、ロープ一本を上る事は難しいので、ロープと同じ場所に縄梯子を用意してもらう話になるわけですが、取り寄せるには時間が掛かると言われてしまうとそれ以上は言えることは無く。


「因みにそれに近い何かってあるんですか?」

「縄梯子に近い何かだろ?それだと密林の植物のツルが生い茂っている所が十数年でツルが硬くなって梯子みたいな網目状になって上に行くのに役立っている場所はあるが、あれはそういう場所ってだけだから植物をそのロボットの所で育てて梯子代わりにするって言うのは現実的ではないな?」

「因みにおっさんは登って、どうしたいんだ?」

「え?どうしたですか?」

「おう。上に登りたいって言うのは前から言っていたからなんとなく分かるが、理由は聞いていなかったからな」


 言われてみると理由を話したことが無い事に気が付くわけですが、まあ第一の理由はどういう顔なのか見てみたいというのが一番かもしれないのですが、それ以上にも一応理由はあって。


「多分ですけど、ある程度の高さの所にロボットを操縦する操縦席があるはずで、それを見つけたいのと、操縦席が見つかれば必然的に動力の場所も見つかると思うので、動力源も見たいというところですかね」

「アレが動く為に必要な場所って事でいいのか?」

「そうなりますね。動力というのは名前の通り動かす為の力の部分で、操縦も言葉通りです」

「アレを動かす場所、因みにアタリはついているのか?」

「色々なパターンがあると思うので一概に何とも言えないのですが、よくあるのは顔の部分、次に多いのが首の後ろ等の丁度胸部に当たる場所。このどっちかが比較的確率の高い場所ですね」


 子供の頃にやっていたゲームだと目の所から前を見ている映像があったので、顔に操縦席があったものも多く、有名なロボットアニメ系は胸部が逆に多い感じ。

 そして頭部はメインカメラのイメージのモノも多い感じ。

 自分としては胸部であってほしい気持ちが少し強くて、何故かと言えば胸部が操縦席だと、操縦席の近くに動力があってもおかしくはなく、動力や操縦者を守る機構は一体化しやすそうなイメージが勝手にあるので、そうなっていたら嬉しいかなぁという感じもあって。


「それで上に登りたいって事になるわけだな?」

「ですね」


 まあ、操縦席や動力室などがもし見つかったとしてもそんな簡単に開くとも思えないのですが、意外とあの施設は自分に協力的に見える事があるので、撫子と一緒にあれこれ触っていればどうにかなる可能性もありそうなので、その可能性に少し賭けたい気持ちもあって。


「まあ、レベッカが今回は一緒だから二人してあまり無茶はするなよ?」

「多少は、赦してくださいね?」


 そんな会話をしながら今日の夕飯を楽しく過ごします。




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