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 ロボットの所に行くことは後にして、まずはいつもの作業から。


 遺跡の入り口を今日はレベッカさんが開けてくれて、中に入って奥まった場所から武器と防具を今回も持って帰るわけですが、ある程度の重さもあっていつもと同じぐらいには時間が掛かるわけですが、同じ武器ばかり持って帰っていても意味があまりない様な気がしたので一応確認という感じにレベッカさんに聞いてみると、思っていたのとは違う意外な答えが返って来ることに。


「分解というか、武器も防具もそうなんだけど、色々と使ってパーツごとに分けようとすると奇麗に分解は出来るんだけど、元に何故か戻らないのよ」

「えーっと、それは分解というより壊しているだけというんじゃ?」

「そのつもりはいつもないのよ?でも、直らないのよ。その辺りも含めて調べているわけだから、こうやって毎回毎回同じものでもいいから持って帰って貰っている訳」

「そういう感じだったんですね」

「因みに壊したものは?」

「全部村に残っているわよ?まあ、くっつかないからどうしようもないんだけど」

「くっつかない?ですか?」

「そそ。まあ、ここでやっても壊れたものを持ち帰る事になるからやらないけど、何かしらの部品とかを取り外したら普通は元に戻るんだけど、取れるだけで戻らない。一方通行みたいなものなのよねぇ」


 そんなものってあるのかな?って感じですが部品をいつも扱っているレベッカさんが言うのであればその通りなのでしょう。

 とりあえずそんな話を聞きながら、入り口付近に今回の戦利品を集める事が終わったので、あとは試したいことを試すわけですが、結構期待の眼差しでこっちを二人が見てくる状態。


「どういう事を思いついたの?」

「自分だけが何故か行けるわけですけど、撫子はもう何度もみているわけですから撫子一人でもいけるんじゃないかなーと思いまして」

「うんうん。その可能性は低いとは言えないわね」

「で、もしですよ。撫子が行けなかったら、完全に自分が居ないといけない事が証明できますよね?」

「そのとおりね。言われてみるとその可能性はまだ確認していなかったわね」


 という感じでいつもの場所から少し奥の方へ行ってからいつもは一緒に行く道を撫子一人で行ってもらう事に。


「大丈夫?」


 すりすり


「じゃあ、お願いね」


すりすり


 そして撫子が一人でロボットの所へ向かうわけですが、自分とレベッカさん二人でココに残っていても喋る事も何もなく。

 何故か二人で静かに待っていることに。


「いつも通りだとこのぐらいでつくと思うんですけど……」

「そんな感じなのね」


 さっきの武器等を壊した……ではなく、分解したものを今後どうするつもりなのか聞こうと思ったのですが、前から普通に撫子が戻ってきます。


「あれ?着かなかった?」


 すりすり


「えーっとどういう感じの動きをしたのか……だから、真っすぐ進んだだけ?」


 すりすり


「そうしたら、ここに戻ってきた?」


 すりすり


 どうやら、いつものルートを進んだつもりみたいですが、撫子一人でもロボットの元には行けなかったみたいで、ちょっとだけしょんぼりしている感じなのでいつもの調子で頭の上を撫でるような動きをしてあげると、舌をチロチロとしながらも喜んでいる様子。


「とりあえず、おじさん以外はいけない事がコレで確定なわけでしょう?」

「みたいですね」

「撫子ちゃん一人でも行けなくて、私一人でも行けなくて、私と一緒に向かっても行けなくて、おじさん一人だと行けるし、撫子ちゃんと一緒でも行ける?……これって私が疫病神みたいな感じって事?」

「いえ、そんなことは無いと思いますけど?」

「そうよね?」


 いきなり圧のある会話が飛んできたので少しだけビックリしたのですが、今レベッカさんが言った言葉を自分も口の中だけで反芻してみると、ハッと気がつく事が。


「えーっと、もしかして?」

「何か気がついたの?」

「自分一人とか、撫子と一緒は行けるわけじゃないですか」

「そうね」

「で、その状態でレベッカさんが一緒に行くと自分達も行けないわけじゃないですか」

「そうね」

「それって普通に考えるとオカシイ感じがしません?」

「どこら辺が?」

「自分だけとか自分と撫子だけがレベッカさんから離れてたどり着いてもおかしくないわけじゃないですか」

「言われてみると」


 自分だけが行ける場所なので自分が行ける事は当たり前のはずなのに、レベッカさんと一緒に向かった時だけ自分も行けなくなることがあるわけで。

 これってかなりいいヒントになっているような気がするのですが、微妙にあと一つピースが足りないような気が。


「多分なにかキッカケというか閃き一つあれば分かりそうなものですが……あと何か条件になりそうなものってありますかね?」

「んー、考えているのよ?でも、何も思い浮かばないのよね?」

「その気持ちは分かるんですけど、一緒に考えてください」

「分かったから、とりあえず撫子ちゃんを貸して?」


 貸し借りするようなものではないのですが、レベッカさんが両手を前に出すような動きをしたので、撫子を伸ばした右腕にのせて受け渡します。


「本当に手触りがいいわよねぇ」


 レベッカさんは喜んでいるみたいですが、ん?っと今、一つ思いつきます。









この会話、真っ暗な遺跡の中でしています(笑)

いや、そういう場所という事にしているので当たり前なのですが、真っ暗な中……と言っても意外となれると見えるもの。

そういうものと思って頂けると幸いです

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