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多少の変化はありつつも、日々の生活は意外と変わらないもので数日もしないうちにいつもの感覚に。
そして毎日少しずつ採れる量も増え、猪や豚に追われることも殆どなく日課の方はある程度安定してくるのですが、全く安定というか進展が無いのが遺跡探索。
レベッカさんからの依頼通りの武器や防具である剣や盾を持ち帰る事は毎回キッチリ出来ているので評価的なマイナスは無いのですが、ロボットの観察の方はどうにもならず。
この間考えた通り、梯子を付けて登ってみる事も考えたのですがそもそもその梯子をどうやって用意する?という前提がまず崩れることに。
そして、一応やってみない事には始まらないという感じで縄梯子を用意したところまではよかったのですが、何処かしらに引っ掛けないといけないわけですが、上が全く見えていないロボットのどこに引っ掛ければいいか考えないといけないわけで。
まあ、とりあえず足から上。腰の辺りまで一度上がってみたいわけですが、中々丁度いい感じのへこみというか縄をかけられる場所も無く。
さらに言うと、この場所に来るのは週に一回。一か月に換算しても四回しかチャンスは無いわけで。
あ、どうやら地球と似ているというか同じ感じみたいで大体三百六十五日前後らしく、ひと月の概念もほとんど一緒で十二に分かれているみたいですが、カレンダーのような分かりやすいモノはあまりないみたいで、その辺りは少しばかり不便かなぁと思う程度。
そんな感じもあって、こっちに来てから慣れてしまえば簡単に三か月ぐらいの時間が過ぎます。
そして三か月も過ぎたので、ちょっとぐらい筋肉が付いたりお腹がへこんだり多少なりとも通常であれば変化が起きてもおかしくないわけですが、何故かそういった感じの変化は一切見受けられず。
「大量にご飯を食べているわけでもないんですけどねぇ」
「まあ、痩せない人って何しても痩せないって聞いたことはあるけど、ここまで筋金入りだとビックリよね?」
「ですねぇ」
今日は月一回だけレベッカさんが遺跡探索に同行する日。
毎回はやはり時間が作れないという事ですが、自分も探索したい気持ちはあるみたいで毎月一回だけは一緒に来てくれることになっているのですが、先月も先々月も未だにレベッカさんをロボットの前に連れて行ってあげる事は出来ておらず、そろそろ本当にロボットが居るの?という疑いの目……に通常だとなるはずなのですが、レベッカさんとウチの撫子はかなり仲良くなっているのもあって、ロボットの話も撫子が実際見ている事と、どうにかしたいけど何もできていない事を説明してくれているので、ロボットがいる事は分かって貰えている状態。
「本当に理由が分からないのよねー。でも、撫子ちゃんは見に行けている訳でしょう?後は何か違いを探すしかないわけだけど、そんなに大きな違いって言われても、考えられないのよねぇ」
撫子と一緒にロボットを見に行くと前回も行けた訳ですが、何故か三人で行くと毎回行けず。そして、三人がダメな場合もあり得るという事で、自分と撫子、自分とレベッカさんと行ってみたのですが、その場合はレベッカさんと一緒の時だけいけない状態。
撫子と一緒だと行けるのは今も一緒なので何も変な感じは無い訳ですが、はじめて自分がここの遺跡に来たときに何かしらを動かした記憶があったのでその辺りに三人で言って自分が触ったであろうモノも二人に触って貰ったりしてみたのですが、それでも何一つ変化は無く、レベッカさんだけがロボットを見られないまま。
そして、前回はほかの人間だったらいける可能性を考慮したのか、レベッカさんと一緒にヒックスさんやウェージさんも連れてきての大所帯で来たのですが、その場合もレベッカさんと一緒で、ヒックスさんもウェージさんもロボットのところまで行けることは無く。
「まったく理由は分からないが、何かしら作用しているんだろうな?」
「まあ、見てみたくないと言ったらウソにはなるが、見られないんじゃ仕方ないな」
レベッカさんと違って二人は思いの外あっさりと諦めていたのですが、後で話を聞くとあまり執着をするといいことが無かったという人生の教訓があるらしく、二人には二人なりの思うところがあるという話を聞けただけ、面白い話を後で聞けることに。
そんなことが三か月の間にあったわけですが、三か月経って諦めるような人がこういう探索をしているわけもなく。
ただ、今回は一つ思い至るというかまだ試していない事がある事に気がついたので、それを試してみるのもアリかなぁという感じ。
「それにしても本当にアウェクル達もあなたのお腹好きよねぇ」
「うちの撫子も一緒みたいですけどね」
「私も何度か触らせてもらっているけど、そこまで引き付ける何かは感じないんだけどねぇ」
「ですよねぇ?」
自分のお腹をアウェクルや撫子は未だに好んでいて、暇さえあればすりすりとして来るのですが、その理由は分からないまま。
とりあえず、レベッカさんも伴った探索をそろそろ始めるとしましょうか。
「じゃあ、アウェクル達はいつもみたいにゆっくりしていて」
「私達はいつも通り、持ち出すものを用意してからロボットの元へ行きましょう」
思い至った一つの思い付きが当たるといいのですが、どうでしょうか?
あまり得意とは言えないので、コレで大丈夫?という気持ちで一杯なのですが、少しだけ話が進みます。
一応書くことが出来るかどうかで言えば、書けないことは無いと思うのですが、毎回同じ感じが続きそうだったので、思い切ってすすみます。
……フォロー入れた方がいい場所があればガンガン言ってくださいね。




