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大ヘビは道中で餌が食べられたからもう何も言うことは無いという感じらしく、どちらかと言えば餌を食べた後はウキウキとかルンルンみたいな空気で猪を背中に乗せて自分の横を歩いてくれているわけですが、撫子は撫子でキノコを食べて頭の上の据わりが悪いみたいで、いつもは無いのですが自分の髪みたいな感じに肩から頭を抜けて反対側の肩に体を伸ばすような感じにくつろいでいる状態。
「それ、微妙に疲れない?」
ぺちぺちと、返事は否定。
そういうものなのか、と思うしかないわけですが、道中の餌捕獲はものの数分だったのもあって、いつもとあまり変わらないぐらいの速さで村付近まで帰ってこられたわけですが、何故か村からウェージさんが掛けてきます。
「おっさん、どうした?」
「あ、戻りました」
「ん。ああ。いや、そうじゃなくて……ソレ、どうした?」
「撫子が仕留めました」
「だろうな。じゃなくて!!!」
「撫子の知り合いみたいです」
「それもそうだろうな?……いや、だったら問題は無いのか?」
「この通り、全く攻撃は受けていませんし、問題なしです」
「……おっさんは攻撃する価値も見出されていない可能性もあるんじゃ?」
「そういう悲しい事は言いっこなしで。まあ、とにかく、この猪どうしたらいいですかね?」
「そのままギルドにもっていくのが一番いいが……本当に、本当にその大ヘビは大丈夫ななのか?」
「多分?」
自分が保障出来るかと言われると無理なので、出来る限りの誠実な返事をしたつもりだったのですが、撫子がペチペチと自分の頬を叩いてきたので確認しようとするとその目は大丈夫と言っているような目。
「安全なんだね?」
すりすり
「という事で、撫子も保障してくれるので安全です」
「……まあ、その子が言うなら大丈夫だろう」
自分よりも撫子の方が信頼されているのはなんともな気分になりますが、今日の戦いを思い出すだけでもそれは当たり前な気がするので何も言える言葉は無く。
「じゃあ、いきましょうか」
「先に場所を用意しておくから、ゆっくりでいいぞ?」
「わかりました」
ここからはゆっくり帰る……と言ってもすぐそこに村はあるわけで牛歩という程ではないのですが少し遅いペースで村に向かうと、にやにやと笑っているようにも見えるレベッカさんと何事かとヒックスさんも反対側の門番をやめてこちらへ。
「猪仕留めたんだって?」
「ええ、撫子が」
「流石ね」
あれ?コレだけってぐらいシンプルな会話だけで終わったのですが、大ヘビの背中に乗っている猪をギルドの横の倉庫の更に隣でいつも施錠されている場所に。
「ここっていっつも鍵がかかっている場所ですよね?」
「まあ、使わない時は必要ない場所だからね」
「って事は、ここが解体とかそういう事をする部屋って感じです?」
「いえ、そういうわけじゃないのよ?解体とかは外でする方が多いし」
「あれ?そうなんです?」
「そそ。室内だと虫や他にも色々と棲み付くと厄介でしょ?」
「じゃあ、この部屋は?」
「まあ、開ければ分かるけど、今言っていたような解体とかをする道具をしまっておく場所よ」
鍵が開けられると、中には武器になりそうなものやのこぎり等の解体に使うかもわからないようなものまで色々と出てくるもので。
「村の人達の武器庫みたいなことも兼任している感じですかね?」
「そそ。各自の家にも色々と置いてあるとは思うけど、すぐつかわないモノはこっちって感じね」
その部屋の手前の方から解体用のナイフや色々を用意して、さらにそこから大きめの机、他にも色々と取り出していくので少しだけそれらを手伝うと、最終的には最後の方に取り出した大きな机の上に猪を置くことに。
「ここに置いてくれれば十分よ。解体は……やったことないわよね?」
「ないですね。寧ろどうやってお肉になるのかも知らないです」
「意外と都会育ち?」
「……どこら辺が意外なのか分かりませんが、多分そうですね?」
大ヘビと自分と撫子の三人 (?)で机の上に猪を乗せたら、大ヘビさんは一応お役目ごめんなわけですが、正直どうしたらいいのか分からない状態。
「大ヘビさん、色々とありがとう?」
すりすり
撫子がそれでいいのよ。みたいな感じに体をすりすりとさせながら、舌をチロチロとすると何かしらのそれが合図なのかもしれないみたいで、大ヘビさんの方も舌をチロチロとすると、来た道を帰るように村の外の方へ。
「撫子ちゃんもかなり賢いけど、あの子も賢いのね?」
レベッカさんと撫子の二人で今度は話し始めたみたいで一人ポツンとなったところ、肩を叩いて来たのは門番ないつもの二人。
「いきなり大ヘビに猪乗せて帰ってきた時にはびっくりしたが、この後は暇だろう?一緒に解体をやるぞ」
「解体が出来るようになると色々と便利だからな」
「ほら、コレが解体用のナイフだ。普通のモノよりは切れやすいから気を付けて持ってくれよ?」
とりあえずこのまま解体作業に参加することになりそうだったので、背負っているリュックを別の場所に置かせてもらい、他にも色々といつものことをしたかったのですがどうやらそんな事をしている余裕というか時間がないみたいで、急かされるままに解体作業に参加させられることになりました。




