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 撫子が何故か警戒をしているのでいつもよりはかなり緊張した状態で採取をしていたのですが、気がつくといつもの数か所は回り切って、結局何事もなく終わったのですが、いきなりペチペチと肩のあたりを叩くので、叩かれた肩の方を見る動きをするとそこに居たのは……多分猪。

 初めて見た時の大猪に比べると小さ目ですが、それでも猪。

 というかさっきの豚も猪と大して差はない様な気がするかもしれませんが、豚さんはこちらから手を出さなければアクティブ状態になることはなかったので安全に採取をすることが出来たのですが、猪もそれだと嬉しいという期待は簡単に崩れます。


 ペチペチ


 更にもう一度撫子に肩を叩かれたので少しだけ体にも緊張が走り、ビクッとした感じなのですが、一応声は出していないのでとりあえず猪を正面に見据える状態に。


「……戦ったら勝てる?」


 すりすり


 撫子は勝てるとの事ですが、猪は猪。うりぼうと呼ばれる子猫ぐらいの大きさではなく、人間と同じかもしかしたらそれ以上の大きさで、そう考えてみると前回の大猪はかなりデカかったと思えるのですが、それはそれ。


「逃げる?」


 ぺちぺち


「戦う?」


 すりすり


 多分逃げたところで追われるから倒した方が安全という考えを撫子も持っているみたいでこのまま戦うという選択を取るみたいなのですが、さてはてどうしたらいいのか。

 武器らしい武器を自分は持っていないので、撫子に戦ってもらうしか方法はない訳ですが、すべてを任せるというのも何というか少しだけ違う気がするわけで。

 ただ、何も持っていない自分が出来ることも正直言って何もないわけで。


「えーっと、お願いするしかできることが無いのかな?」


 すりすり


 すりすりと頬の辺りを撫でられると、任せろと言わんばかりに撫子は鎌首をもたげるような動きをして、尻尾の方を垂らしてきます。


「持てばいいのかな?」


 返事は無いのですが、多分垂らしてきたという事はそうだろうとあまり強すぎない程度に撫子の尻尾の辺りを持つと、しゅるっと頭から降りて右手を伸ばすと剣を持っているような感じに。


「おお。強くなった感じは全くないけど、戦える様にはみえるかな?」


 見えたところで自分だけで、誰か人に見られているわけではないの大したことは全くないのですが、左手に盾でも持っていればそれなりに見えそうな気はしてきますが、ただ自分が出来ることは正直無いままで。


「えーっと、どうすればいいのかな?」


 やる気に勝手に自分でなって、結局やれることは無いわけでそんな言葉が出てくるのですが、撫子は言葉をしっかりと理解しているのか、首を使って自分をポイっと投げるような動きを見せてくれます。


「……本気?」


 すりすり


「投げるの?」


 すりすり


「投げた後、無防備になるよ?」


 すりすり


「その間は逃げ回ればいいの?」


 すりすりぺちぺち


「投げたらもう、勝てるって事?」


 すりすりすりすり


 どうやら、投げてくれれば倒すというか投げるだけで撫子がどうにかするという感じみたいなのですが、それはそれでちょっと怖いと思い始めていたのですが、嬉しくない事に悩む時間はどうやらないみたいで、猪がこちらを見つけたみたいで豚さんと似たような感じに鼻を鳴らしている様子。


「あー、もう。いきなり……だけど、仕方ない。とりあえず練習もしていないから下投げでいい?」


 ぺちぺち


「横とか上投げだと何処飛ぶか分からないよ?」


 ……すりすり


 少しだけ撫子も悩んだみたいですが、見当違いの場所に投げられても困るみたいで、仕方ないからそれでという感じのちょっとだけ呆れの混じったような返事があったので、そっと下から、感覚で言うとボウリングの玉を投げるのと輪投げをする丁度中間ぐらいの感じの下手投げでもって猪の方に向かって撫子を投げます。

 猪の方はというと、やる気にはなっていたみたいですが、いきなりヘビを投げられるとは思っていなかったみたいで、少しだけ驚いたような鼻を鳴らす音を発しましたが、それでも怯む事なく投げられた撫子に向かって、突進をしてきます。

 見守る事しかできない自分はとりあえず直線上に居ることは避けた方がいいだろうという判断で少しずつ少しずつ投げてから横にカニ歩きの要領で移動をしているのですが、流石撫子と言ったところでしょうか?

 ふわっと投げられた撫子はそのまま突っ込んでくる猪の頭にむかって大きな口を開けて何の抵抗もないぐらい自然にカプッと鼻の上の辺りに噛みつきます。

 ただ、噛みつかれただけの猪に何も変化はなく勢いはあまり変わらないままダダダっとこっちに向かって走って来るのですが、撫子が噛みついているのもあって前は見えていないのか、向きは殆どあっているような気はしますが少しずつ自分からはズレたまま走っているのですが、次第にその足はゆっくりに。

 そのままスピードを落としていくと、最終的には歩きに変わりさらにその後横になるようにパタリ。


「……強いと本人も言っていたけど、あの大きさの猪が動かなくなるまで十数秒もかからないって……すっごく強い?」


 すりすり


「あ、おかえり」


 すりすり


「アレでよかった?」


 すりすり……ぺちぺち


 ミスではないけど、少しこの後話をしながら場合によっては練習が必要になりそうな空気になってきました。





こっちの更新はストックなどないのでライブです


猪、意外と簡単に狩れたのですが処理に困りますね。


……明日までにどうするか考えないと(笑)


都合のいい答えが出るといいのですが……

どうだろうなぁ……頑張れ、作者!!(笑)

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