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 いつも通りに頭の上に撫子を乗っけてキャンプ地まで行き、少しだけ休憩をしてから丘の方へ薬草とキノコを採りにいくわけですが、その姿は今までと違う事に。


「なんじゃこりゃぁぁ」


 別に撃たれてもいませんし、自分自身に変化は何一つないのですが、見える景色は全くと言っていいぐらい違うものに変わっていて。


「え?え?本当に、何?」


 キャンプ地から出て、いつも通りに少しなだらかな丘というか草原に近いような場所を歩いて進むと、そこには豚みたいな動物、更に少し離れた位置には鳥が飛んでいて、奥の方にはここからの距離でもわかるぐらいの大き目な昆虫が数匹群れている状態。

 因みに分かるとは思いますが、今まではそんな動物やらなにやらなんてずっといなくて、ただひたすらに安心安全な薬草とキノコ採取が出来た訳ですが、いきなりそんな動物満載な場所に変化したわけで。


 ぺちぺち


 いやいや、そんなことはいいから進めって感じに撫子に動くことを勧められるわけですが、武器ナシな自分がさっきの豚と戦ったところで勝てる気はせず。

 さらに言えば鳥もなんとなく自分の知っている鳥より二回りぐらい大きく、羽を伸ばした状態だと多分一メートル超えるんじゃないかってぐらいの大型で。

 そして最悪な事に最後に見つけた昆虫の群れが自分の知っている世界の昆虫とは全然違い、でかいのなんの。

 イナゴかバッタか分かりませんが、群れているのも更にこっちの恐怖心を煽ります。


「えーっと、この中で採取だよね?」


 すりすり


 ……なんでイベントが起きればいいなんて言ったんだ、少し前の自分!!!

 こんな状況、最悪じゃないか?いや、別に……虫とか……そこまで好きじゃないな。というか多分あの豚に体当たりされたら無理だろうし、鳥もなんかちらちらこっちを見ている気もするし……。え、これは本当に採取の難易度が上がっちゃった?


 とりあえず何もしないわけにもいかないので、いつも通りに薬草やキノコが生えている場所へ移動するといつも通りに薬草があったのですぐにそれを取ってリュックへ。少し動いてキノコが生えていたのでそれを取ったら撫子に。

 更に歩き回って別の採取ポイントでいつも通りに採取を済ませるのですが、最初の所とは違い、薬草やキノコの周りにはそれを食べに来ている動物や昆虫が。


「えーっと……」


 ペチペチ


 撫子に取れと言われていることは理解できるのですが、豚さんや鳥さんに昆虫さんまでお食事中……です。

 流石に邪魔をしたら、怒られるような……って、ああ。

 何を躊躇う必要があるの?という感じに撫子がぐいぐいと引っ張って、一緒になっていつもの薬草を引き抜きます。

 ただ、おもっていたよりもよかった事が一つあってそれはこの薬草はどうやら動物たちの目当てではなさそうだったみたいで、奪い合いみたいなことにはならなくて喜んだのですが、キノコの方はそうでもないみたいで。

 丁度いい位置にあったので手で取ろうとすると、豚が鼻をひくひくとさせながらも器用に掘り起こしてパクっと一口でキノコを食べます。

 その上の方にあったキノコは鳥がついばみ、更にその鳥がついばんだカスを昆虫が食べるみたいで、昆虫の群れまで寄ってくることに。


「……食べたいんですよね?」


 すりすり


「あの中に突っ込んで、取りに行け……と?」


 すりすり


 マジかー。いや、だったらもう撫子が自分でパクっと食べに行ったらいいんじゃないの?と思ったので、自分で食べに行ってみたら?と一応伝えてみたのですが、ぺちぺちとそれはダメみたいで否定の行動をしてきます。


「自分がとった奴じゃないとダメって事?」


 すりすり


「どうにかならない?」


 すりすり


 という感じに、撫子の分のキノコを採らないといけなくなるわけですが、戦って勝てるような相手ではない気がしているので、出来るだけ穏便にいきたい所。

 喧嘩をしてもいいことは無いので、とりあえずここの場所は今の所食べているので、一旦ここを後にして奥の方へ行ってみる事に。


「イベントみたいな事起きているのに、謎石がそのままあるのか」


 入ってすぐから動物が居ていつもとは違っていたのでコレは今回もイベントが進行したと勝手に思っていたので、謎石がまた無い事を想像していたのですが、そんなことは無く普通に謎石はそこにドカンと置いてある状態で。


「あ、こっちは居ないみたいだからキノコ採れそうだね」


 ある程度移動したところは動物が居なかったのでそのままキノコを採って、更に薬草もあったのでそれも取れて、いつも以上に薬草もあったのでありがたい限りなのですが、なんでいないのかな?と考えながらも取ったばかりのキノコを撫子に渡すと、何故かいつものようにすぐに口にしません。


「あれ?いらなかった?」


 ペチペチ


 そんなわけじゃないという返事は返ってきましたが、それでもすぐに食べるような感じの動きにはならず。


「何か警戒でもしているの?」


 すりすり


「え?本当に?」


 すりすり


 と、どうやら何か警戒しないといけない場所にいつの間にかいる事になったみたいですが、何を警戒したらいいのか分からない状態でどうしたらいいのでしょう?



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