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前回よりは早い時間にもどったのもあって、村でかなり待たれている感じはなく。
ちらっと目が合ったレベッカさんは分かっていると言った感じの顔だったので問題はなさそうで、一応前回と一緒で食事の時に時間を作ってくれたので今回の報告もしたのですが、ロボットが左右非対称だったという事ぐらいしか分からなかったと報告をするぐらい。
「何にももっていかなかったけど、大丈夫だった?」
「やっぱり、分かっていたんですね?」
「そりゃぁ、梯子とか何か持っていくって許可を昨日取って、うきうきるんるんって感じに話を終えちゃったから流石に私も何も考えていないとは思っていなかったんだけど、その様子だと本当に何にも考えていなかったのね?」
「考えていなかったというよりは、まあその辺りについても違和感を覚えて来たって感じですね」
「ついでに私もいつか見て見たいんだけど、その方法は考えられる?」
「今のところは何ともです」
「そうよねぇ。で、今日の収穫は?」
後はアウェクルに乗せた荷物の話をして、一応終わりなのですが考えてみるとレベッカさんは何故かロボットの所に一緒に行けなかったのに、一人だと行けている事に今更ながらに気がつきます。
「次回はその辺りもしらべてみるかな」
自分一人だと行けているので問題は無いのですが、流石に現物を見て貰わない事には話が進まない気もしているので、その内見て貰いたい気持ちはあるのでどうにかしたいと思いながらも、次はロボットの観察に必要なものを考える事に。
「報告は分かったから、いつも通り明日の受付の時に入金するわね?」
「お願いします」
コレで個人依頼が終わりという感じになるので、後は部屋に戻って休むだけなのでそのまま部屋に戻ってベッドにゴロンと横になって一応撫子に声を掛けるとどうやら起きているみたいなので、一緒に相談に乗って貰いましょう。
「撫子はあのロボット、どうやって観察すればいいと思う?」
すりすり
「すりすりって事は肯定だけど、肯定じゃいみがわからないんだよねぇ」
ぺちぺち
「それはそれで意味が分からないんだよねぇって、自分の質問が悪いんだよね?」
すりすり
独り言をつぶやいているようなものなのですが、自分の質問の仕方一つで色々な答えを撫子もくれるので、何かいい方法が無いか考えてみるのですが、やっぱり一番いい方法は梯子……それも上の方に引っ掛けて縄梯子などなら何とかなるような気がするのですが、それを上るのは自分なわけで。
「縄梯子とか探せば一応あるような気はするんだけど……そもそもどうやって引っ掛けるって話だよね?」
すりすり
「因みに、撫子が一人で上に上がる事は出来るの?」
すりすりぺちぺち
「分からないって事かな?」
すりすり
「分からないかー。じゃあとりあえず次回はその辺りを確かめてみる事にしてみる?」
すりすり
こんな感じに一応次回の予定が一つ埋まります。
「後は、何か話す事あるかなぁ」
すりすり
「何か撫子は話す事、あるの?」
すりすり
何を話してくれるのかと思って少しの間黙ってみるのですが、撫子はヘビで舌をチロチロと出す事はありますが、喋ったりすることは無いわけで。
「えーっと、喋れないんだったよね。何についてか聞けばいいの?」
ペチペチ
「えー、違うの?……結構この話って難易度高くない?」
ペチペチ
「んー、もう少し話はしたい気持ちはあるんだけどさ、結構今日は眠いから今度でもいい?」
すりすりすりすり
どうやら撫子も疲れはあったみたいで、寝ようという事でそのまま二人とも寝る事に。
後になって思い出してみると撫子は昨日何も食べていないから、お腹が減っていた可能性がある事に気がついたのですが、それは翌日の朝食を自分がとり始めてからで。
自分の朝食が終わって、一度部屋に戻ったタイミングで撫子にお腹が減ったとかそういう話だったの?と確認をしてみたのですが、どうやらそれは違ったみたいで。
空腹か空腹じゃないかの質問はしっかりと空腹じゃないという返事を貰えたので、少しだけ安心をして、今日からまた一週間いつものように薬草の収穫に。キノコと薄く光る何かを撫子が食べるのについても村の誰かしらに確認をした方がいいような気もするのですが、聞いたところで多分返事は分からないと言われそうな気もするので、この話は何かの時のついでで良さそう。
「おはようございます」
「おっはよー?よく寝られたかな?」
「ええ。しっかりと休息は取れましたよ」
「じゃ、先に昨日の個人依頼の件の清算をして、いつも通りの依頼でいいかな?」
「お願いします」
本当に少しずつお金が溜まって来ているのですが、基本的にはまだキャンプ地の部品修理代。あと一月か二月かそこらへんで取り合えず返済できると聞いているのでもう少しこんな生活が続きそうですが、そろそろ何かしらのイベントの一つや二つ……起こってくれると嬉しいのですが、そんなことを願うのってちょっと早いですかね?
「はーい、じゃあ今日もいってらっしゃーい」
自分のこのお願いは正直言うとかなり無謀というか無茶な事だったと分かるのはいつも通りの丘についてから分かる事に。
イベントが起きない方が……よかった。
なんであんな事願ったとあの日の朝の自分が恨めしい事になります。




