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昨日の夜のうちに許可は取ったので、気分は今まで以上にいい状態でアウェクル二匹と撫子の四人?でクレーターの遺跡へ向かうのですが、向かっているアウェクルの上で大事な事に気がつきます。
「梯子……って、現地で作るにしても持ってくるにしても……用意しないといけないんじゃ?」
ぺちぺち
と、いう根本的な問題が全く解決できていない事に気がついたのは出発してから。更に言うと気分がいい状態だったのもあって半分以上の距離を進んだ後。
「今日もまあロボットは見るけど、梯子とかは今後の課題って事で」
すりすり
撫子の返事も分かりやすいのでかなり自分もこの生活に慣れてきているような気はするのですが、今日も前回と同じ作業をしつつさらにロボットの観察をしたいわけですが、先に出来るだけ作業は終わりの状態にした方がいい事が分かっているので、今回はロボットの観察の前にほとんどの荷物を入り口付近まで移動させてその後にロボットの観察をするという感じで撫子と今日の方向性を決めます。
そして、現地についてアウェクル二匹に自由時間を与えるわけですが、言葉をある程度理解していることは分かっているので、一応少しゆっくり探索をするからこの間のように少し時間はかかると伝えると、頷くような動きと一鳴き。
これで安心という事で今回も撫子頼みで扉を開けて、真っ暗な中をある程度進むと武器や盾が置いてあるのでそれらを先に入り口近くまで持っていき、一度休憩。
そして休憩が終わったら、もう一度奥の方へ行くのですが何となくの感覚頼りで今回も進むと、光が上から刺してロボットが今回も見られます。
そして前回と今回、同じロボットを確認出来ているのがすぐに分かったのは踝の辺りのボタンが露出したままになっていて、明らかに自分達が前回した行動がそのままに残っている状態だから。
「さて、今回も観察したいわけだけど、梯子も縄も何もないからどうしたものかな」
出来るだけ上の方を見た方がいいような気はするのですが、ロボットの足に梯子なんてついているわけもなく、つるつるなので指を引っかけるような場所も無い状態。
どうやって上に上がればいいのか考えてみるのですが、なにも答えは出ないまま時間だけが過ぎていくわけですが、考え方を変えてみるとこの状況が結構オカシイことに気がつきます。
「そう、そうだ。明らかにこのロボットオカシイんだ。普通ロボットを置く場所は整備も出来るような場所になるわけだから、人が作業できるように作業台や梯子とかそういうものが置いてあってしかるべきなのに、それが全くないって……こいつはもしかしたら捨てられた可能性……は、ないな。だったらこうやって光が差す事自体変になるわけだし……」
ロボットモノのアニメは色々とみてきたつもりですが、人がすぐに乗れるような状態のものが多く、こんな乗るまでに時間が掛かるような置き方はされていなかったはず。
それにここまで光がさしているのにも関わらずその光はあくまでロボットに降り注ぐだけでそれ以上の効果はないというのも考えてみれば結構変な感じ。
「この場所もクレーターになっているって事は攻撃を受けた可能性が高いし、そういう何かが過去にあったとしても……いや、だからこそ地下奥深くに置いたとか?だとしても、置いただけって、整備の事も何も考えないってそんなバカな?」
考えれば考える程この場所についても疑問が湧くばかりですが、結局疑問が増えるばかりでロボットについては何も見つけられることは無くただただ時間が過ぎるだけ。
「撫子は何かいい方法とか考えられる?」
ぺちぺち
否定の合図があったので、こうやって見る以外に何も今回も出来ることはなさそうですが、前回踝に見つけた赤いボタンは右足側だったので今回は左足側も同じように確認してみるのですが、そこには何もなく。
「左右対称かと思ったけど、そうでもないのか」
前回見つけた時は撫子が何かを感じて動いてくれたので、今回反対側の足の周りを動いてみたのですが何も反応は無く、一応同じような位置を軽く触って確かめてみたのですが、変な場所もないので前回みたいに凹ませて何かを見つけるという事もなく。
「こうなると今回は収穫ナシ……かな」
すりすり
撫子的にも何もという感じみたいで、前回みたいに何かしらの反応を示すことも無いので思っていた以上に短時間で今回のロボットの観察は終了。
「一週間ぐらいあるからその間に次回は上の方を見るにあたって、どういう方法があるか考えればいいかな?」
すりすり
撫子も肯定してくれているので、今回の観察はここまで。
ロボットからある程度離れると光はスゥっと収縮するように消えて遺跡の中は真っ暗な状態に戻ってしまうのですが、なんとなく慣れてきているのもあってサクサク歩いて入り口の方へ。
そして前回よりは少し早いタイミングで戻ってきたのですが、アウェクル達は待ってくれていたので、武器と盾を今回もアウェクルの袋に入れて、最後に撫子に扉を閉めて貰ったら今回の探索も終了。
「個人依頼の発掘作業に関しては一応出来ているけど、ロボットの方の進展が欲しいんだけどねぇ……」
ぺちぺち、と、焦るなと言う感じの空気を含んだ撫子からの否定が帰ってきたので、ありがとうと伝えながら撫でてあげると、意外と撫子は喜んでくれるので、軽くなでたのですがそれでバランスを崩しアウェクルから落ちそうになったのはレベッカさん達には黙っておきましょう。




