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ヘビと一緒の生活が始まって三日。
何かしらの変化というのもなく、ヘビがキノコを毎回食べてしまうので収入は減るけど恩恵は無いという自分的には負の悪循環にハマっているような気もするのですが、だったらヘビを置いて行けばいいと思ったそこのアナタ。
勝手にヘビがついて来るんです。
部屋に置いて、いってきますと言って帰ってきたときにただいまを言うつもりで初日は置いて行ったのですが、ベースキャンプに着いてすぐの休憩の時に何故かリュックから出て来た時は何処からその声が出た?と言われるような男の癖にといわれそうなぐらい弱っちい声が自分から出るとも思っていなかったのでビックリですが出る事になり、そして薬草とキノコを採っても、キノコは食べられるというのを理解して、キャンプ地にきのこを置いて、採取をする前に食べないでくれとお願いをしたのですが、どうやらその言葉を聞き届けてくれるほどの知能は持たないみたいで、毎回毎回食べられてしまう事に。
「キノコだけ手持ちの袋にする……のは手間だけど、仕方ないかな」
リュックに大量の薬草、手持ちにきのことすれば一応目に見えているので食べられることは減るはずなのですが、それはそれで歩く時の手間でもあって、自分的には最終手段のようなものでしたが、もはやその最終手段を使わないといけない状態でもあるみたいで。
「キノコ、食べないで貰えないかな?」
三日目ともなれば、ある程度慣れたもので丘への道も肩の上にヘビが乗った状態で一緒に行くことになるのですが、ついでにお願いをしてみますが、顔をぷいっと背けて今日も拒否を表します。
ただ、キノコしか食べていないのでそれはそれでどうなんだろうと思う気持ちもあるのですが、やせ細った様子もないので主食は多分このキノコ達で問題もなさそう。そうなるとあまり食うなとも言えないわけで。
「すこし、持ち帰る分を貰ってもいい?」
歩きながら聞きますがぷいっとされてしまったので、多分答えはノー。
そんなやり取りをしながら、今日もいつものキャンプ地についたので一度荷物をおろして、そのあとに水分補給をしてからいつもの流れに沿ってキノコと薬草を取りに行くのですが、ここにヘビを置いておいても問題は無いのですがどうやら今日は手にキノコを持つ最終手段になる事を理解しているみたいで、ついて来る模様。
別にいても困らないのでいつものルートで薬草とキノコを採るのですが、殆ど毎日来ているにもかかわらず、薬草もキノコも復活しているので、この辺りは地球と違うというのが良く分かるのですが、ここ三日間常にいつもの場所に謎岩はある状態で。
勿論今日も謎岩はいつものようにドドーンと鎮座しているので、先に行くことは出来ないわけですが、謎岩の周りは結構薬草やキノコもあるので、それを採取。
いつものルートで一周と周りを見直す様にもう一周、合計二周するとかなりの量の薬草とキノコが手に入るので、今回も同じように薬草とキノコが手に入っていくのですが、リュックは薬草である程度の重さになるのですが、キノコはやっぱりヘビが食べてしまうわけで。
「そういえばこのキノコどうやって使うか聞いていないけど、ヘビがこんなに食べるって事は美味しいのかな?」
正直キノコの思い出はあまりいいモノではなく、怖かった思い出しかないのですが、子供の頃におじさんと一緒に行った山登りでそこら辺のキノコを食べると大変な事になるという話ばかり聞かされ、「奇麗なキノコほど毒がある。美味そうじゃないやつも毒がある。美味しそうなキノコも毒がある」という感じで、毒のないキノコなんて無いんじゃないかというぐらい凄く耳タコな感じに言われ、基本的にキノコは食べない事が正解という知識を植え付けられたので、手に取ったからと言って口に入れようとは思わないのですが、何となく野菜とか、魚と一緒の感じでお湯に茹でれば大丈夫になるイメージがあったのですが、茹でようが、焼こうが、毒は毒で何も変わらないと言われたのでもういいかなぁと。
因みにコレだけだとそこまで怖いイメージになったのはおかしいと思いそうですが、じつはそのおじさん、キノコを食べては何度もお腹を下していて、何度も死にかけているという中々ヤバいおじさんで。毒はあるけど美味しい……でも、食べちゃダメだ。とか、三日三晩、生死を彷徨えばいいだけだから、出来れば食わない方がいいけど、天国に上る気持ちになれるなど、キノコの説明は正確だったのかもしれないけど、子供が聞くにはかなりの怖さがあったので、そんな記憶が何故かよぎってしまうと、食べる気など起きるはずもなく。
「いや、後で確認すればいい……って、今日も食べたか」
おじさんの怖さ以上にここまでヘビが食べるので自分も興味を持っているのですが、まあ多分ただの木の子に違いは無いと思うので、今日もとりあえずキノコを採って、薬草多めで帰る事になりそうなのですが、それにしても今日もヘビは美味しそうにキノコを食べますね。
食用キノコの割合って10パーセントぐらいらしい。(名前のついているキノコに対しての割合)
という事は、名前も付いていない、食べたこともないキノコは世の中にごまんとあるわけで。
やっぱり、素人の感覚でたべたらあかんやろなぁ




