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 全身奇麗さっぱりしたら後は寝る……前に夕食を奢ってもらえるので忘れずに食べに行きましょう。

 一応、一緒に来るのかヘビに確認をしてみるのですが、首を左右に振って明らかに拒否の態度を示したので、そのまま部屋に置いて一人でいつも食事をとるところへ。


「相棒はどうした?」

「キノコをたくさん食べたのもあってか、そのまま寝るみたいです」

「振られたか」

「……まあ、単語的にそれで間違いは無いかと」


 異性に振られた記憶……苦い思い出が少しだけ思い出せそうな感じはあったのですが、思い出してもいいことは無いので、そのまま思い出に蓋をしたままにして、振られた云々は別に気にしていない態度を示す方向にして、テーブルの上を見るといつもと同じか少し豪華ぐらいな食事がもう用意された状態。


「きっちり、いつもと同じかそれ以上の飯は奢るぞ」

「なんというか、すいませんね」

「待望の新人ハンターだからなぁ。別にこれぐらい問題ないさ」


 いつまでもその新人ハンターという名前で居られるとは思えないのですが、あまり迷惑ばかりかけているわけにもいかないので、早く一人前になりたいような、焦ってへまをするぐらいなら一歩ずつ確実にハンターの道を進んだ方がいいのか考えてしまうと、どうしてもそれが顔に出てしまうみたいで。


「何か難しい事でも考えているのか?別に、タダ飯を食ったからって誰も文句は言わないぞ?」

「あー、いや、そういうわけじゃないんですけどねぇ」

「そうなのか?っと、ウェージも来たな」

「おう。ヒックスの奢りなんだろ?」

「いや、それはこのおっさんの分で……」

「わかってる、わかってる。ほら、とりあえずコレを一緒に」


 そう言って、多分お酒を渡すと乾杯をしたと思ったら、次の瞬間には無くなるマジックのようなスピードで、ジョッキの中身が空っぽに。

 こんな感じに今日の夕食が賑やかに始まったのですが、二人のお酒のスピードはかなりのもので、気がついた時にはかなり酔っているようにも見えたのですが、聞きたかったことを聞かないのも自分としても嫌な感じがあるので、おずおずと聞いてみる事に。


「あの、いつもの丘なんですけどあの岩の先って……」

「お?丘の岩って、あれだろ?謎岩だろ?」

「謎岩?」

「そう。ある時はあるし、無い時は無い。なぜそこにあって、なぜそこに無いのか誰も分からない。だから謎の岩で略して謎岩」


 あの岩にそんな名前がある事自体を今初めて聞いたのですが、いつも基本的にはあるのに、無い時にはないって、結構それは不便なのでは?と思ったのですが、何処まで聞けるか微妙な感じの雰囲気はあるのですが、一応聞いてみる事に。


「今日も何故か岩が無くて、奥に行ったらまあ襲われたんですけど、皆さんも岩の先にではいったことあるんですかね?」

「いや、無いな」

「俺もないぞ。ただ、俺がきいた話は何も変な事もなく、ただ普通に採取できる場所だったって聞いてる」

「そうなんですか?」

「というか、おっさんは岩の先に行けたのか?」

「今さっき、今日|も<・>って言ったよな?二度目って事か?」


 コレはちょっとまずい事をしたのかと思っていたのですが、どうやらそうでもないみたいで。


「まあ、謎岩は謎岩だからな。あんまり考えてもどうせ答えは出ない、が答えだからあんまり気にしないでいいと思うぞ?」

「だな。寧ろ今のおっさんはアレだろ?個人依頼の為にも筋力つけないとイケなんだろ?」

「あー、そういわれて思い出しましたが、なにせこのお腹で……」


 言いながら自分のお腹をタプタプ。

 それがおもしろかったのかは分からないのですが、ヒックスさんが大笑いをはじめつられてウェージさんも笑っていると、奥から出て来たのは料理を今日も作ってくれたカップルのハンターの二人。


「ほら、そろそろ今日は終わりでいいんじゃないかい?」

「ん?おお、結構いい時間だな」

「代金は全部こいつが出すから、おっさんはもういいぞ」

「もう一杯……は迷惑をかけそうだから、今日はここまでにしておくかな」


 一瞬、とても冷たい視線に睨まれたような気配はあったのですが、多分それは錯覚で。

 謎岩の話が少しだけ聞けたので自分としては収穫があった方だと思うのですが、しっかりとお腹いっぱい食べられたので、部屋に戻るとベッドの枕の横には奇麗なとぐろが。


「ヘビって、ベッドで寝るのか?」


 動物など飼ったことが無い生活だったので、その辺りの事も全然わからないのですが自分の寝相はそこまで悪くないと思っているので、多分あの位置で寝られても頭で踏みつぶすようなことは無さそうだと思えたので、そのままさっさと布団をかけて寝る事に。


 翌朝、起きた時に枕の隣にいたはずのヘビは居らず、代わりに自分の腹の上に奇麗なとぐろがいつの間にかできていて、朝から少しだけ慌てる事に。

 そして、慌てた声を出したタイミングで勝手にマスターキーを使うレベッカさんがやって来て、朝から変な言葉を言って今日が始まる事に。


「あ、お腹にう〇こ置いてる」


 う〇こじゃなくて、ヘビだから!!!

 そんな特殊な趣味、無いですから!!!






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