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 ロボットから降りたら採取をしている時と同じように、お湯を貰って体を拭き、それが終わったらいつもの場所で食事をとって、部屋に戻って後は寝るだけ。

 いつもだと食事の時に門番の二人やレベッカさん、カップルのハンター達と喋るのですが今日は疲れていることを察してくれたのか誰も近寄ってくる事は無く静かに食事が終わったので部屋に戻って、すぐに寝る事に。

 因みに撫子はいつも通りに頭の上に居て、キョロキョロと周りをずっと見ていてなんとなくそれはほかの人達にも私が守るという意思表示を見せつけてくれている印象があったみたいで、男の人はダサいなという多少蔑むような視線を投げ、女の人は逆に微笑ましいようにとってくれているみたいで生暖かい視線を送ってきます。

 そんな夜を過ごしたのですが、撫子が守ってくれているおかげか襲われるようなことはなくいつも通りの朝を迎える事に。

 そしていつも通りの朝が始まるという事は、いつもの毎日が始まるわけで。いつもの毎日というのはキノコと薬草を取りに行く事。ロボットが動くようになったからと言って生活リズムが一気に変わると思ったかもしれませんが、そんなことは無く。

 寧ろ今までは無かった視線が増えるだけなのでちょっと面倒になったというぐらいの感じ。


「いつも通りの依頼で動いていいですかね?」

「少し早めに帰ってこられる?」

「それは構いませんけど?」

「村長に話をするのは数日後でいいって確約を貰っているからそれまでに遺跡の話やロボットについてどこまで話せるか確認しておきたいの」

「と、言われても……分かる話は殆ど昨日しましたよね?」

「私達が乗れない事もそうだし、おじさんしか乗れないとなると運用方法にも色々と制約はついちゃうと思うけど、その辺りも含めてある程度方向だけでもね?」

「その言い方だと、場合によってはロボットに乗ってモンスターを倒す感じですかね?」

「火竜を倒せる時点で十分な強さは保障されているわけだからね?覚えているとは思うけど、かなりアイツ強いのよ?」

「覚えていますよ。火も放たれましたし他のモンスターだってちゃんと覚えていますよ?でも、まあ、倒せることが分かっているなら……そりゃあ、お願いしますよね……」

「ええ。その辺りも含めてもう少ししっかりと、ね?」

「分かりました。じゃあ、とりあえずいつも通りに薬草とキノコ採取でいいですかね?」

「昨日の無断脱走の件は今日の売り上げ半分。それで一応チャラにしてあげるわ」

「ありがとうございます」


 長く根に持たれても困ってしまう話題ではあったので、助かりますが半分もとられると結構厳しいかな?と少し思うところはありますが、借金も返し終わって考えてみればこの後はお金が溜まるだけ……と、単純にはいきませんが一応はそんな感じになるはず。

 そして、そんなやり取りをずっと静かに見守っていた撫子がいきなりすりすりと動きをみせたので、確認をしようとすると右腕まで降りて来て顔をこちらに向けてきます。

 撫子と話せることはレベッカさんに話していないので、少し距離を開けるようにギルドから出てから撫子に確認をします。


「どうかした?」


 すりすり


「もしかしていつもの薬草採取が嫌とか?」


 ぺちぺち


「じゃあ、んー、なんだろう?」


 何でもかんでもありがたいモノを使うのはよくないとは思うのですが、ロボットの中に行けば喋れる事が分かっているのでこのやり取りが凄く不毛に感じてしまうのは、便利なものに慣れ過ぎたからという弊害な気がしてしまいますが、何とか撫子の伝えたいことを聞けるように頑張ってみる事に。


「まずは、今日の依頼の事?」


 ぺちぺち


「違うのね。じゃあ、急ぎではないね?」


 すりすり


「だとすると、ロボットの話?」


 すりすり


「この状態だと難しいから、そうしたら今日はかなり早めに帰って来てロボットの中で少し相談する?」


すりすり


 とりあえず伝えたいことはどうやらロボットの話だったみたいで、いつもの採取依頼を済ませてからロボットに乗って会話をする事が決定。

 そしていつもの感覚でリュックを背負って丘に向かって歩いて向かいます。


 ロボットに乗ったり、クジラと戦ったり、火竜を倒したり。

 昨日一日で色々な事があった気がするのですが、いつもの丘へと続く道は変わりなく。


 いつも通りのルートで丘に着き、水分補給を済ませてから新品のキャンプを使って休憩所を作ったら、ぐるりと丘を一周する形で採取をするのですが、いつにもましてやる気があるような状態の撫子。


「今日は、いつもよりやる気満々?」


 すりすり


「何か敵がいるとかそういう事ではないよね?」


 すりすり


 あまりにもやる気があるように見えたので、昨日も守ってくれる的な感じでかなり格好いい撫子を見ている気はするのですが、あまりにもそのやる気が強そうだったので昨日みたいにモンスターに遭う可能性でもあるのかと思ったのですが、そんなことはどうやらなくて。

 いつも通りの採取が終わったら、いつもだともう一周しますが今日はこのまま片付けをして村に戻りましょう。



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