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 ロボットの所に四人で行くと、降りた時にはあったはずのロープが無い状態になっていて、三人の方を見たのですが首を横に振ってきます。


「俺達は何も触ってないぞ」

「右に同じだ」

「私も村長と話をしていたから、触る時間は無かったわ」

「だとすれば、勝手に動いてくれた感じですかね?」


 ロボット自体にサポートシステムがあるので意思があるとは思えませんが、色々とロボット自体を守る機構はあってもおかしくはないハズと思うと自動的に動いたことが不思議に思えず、そうだとすれば丁度説明をするにもいいという事で四人一緒に向かうのは足のボタンの所。


「このボタン、取っ手を出す奴だよな?」

「ええ。それと入り口からのロープを出す時にも押したので外から出来る事は殆どこのボタン一つだけでしたね」

「なるほどな」


 ボタンを押すと記憶の通りでコクピットの所からロープが降りて来て後はこれに足を掛けてロープをあがればロボットを運転する場所なのですが、ちらっと肩に降りている撫子を見ると首を横に振ります。

 流石に見せないという選択肢は無いと思うのですが、結構強めに首を振るのでどうしようか迷っていたのですが、こっちの気持ちは伝わっていないのか門番の二人は吸い込まれるようにロープの所へ行き、レベッカさんも同じように向かいますがこちらをちょっとだけ伺っているようにも見えたので、苦笑いを返しながらも何でもないという風を装ってロープの元へ向かいます。


「で、このロープに足を入れてちょっと引っ張ればロープが自動的に上に揚げてくれる感じですね」


 出来るかどうかは別として、どうやったら上に上がるのかという説明をすると手を上げたのはウェージさん。


「俺が先でもいいか?」


 目をキラキラさせてこちらを向いて来たのですが、同じぐらいの速さでぺちぺちと撫子が否定をする動き。

 ただ、ここまで来てダメとは言える空気ではなくどうぞと右手を前に出して動きを説明すると、すぐにウェージさんがロープに足を乗せてクイッとロープを引っ張ります。


………………


そして、数秒経っても何の反応もしないという結果に。


「まじかー」


 そういいながらも、悔しそうな顔をしつつニヤリと笑うのはヒックスさん。


「ま、お前はそんなもんよ。じゃ、俺は先に見させてもらうぜ?」


 そう言って同じようにクイッとロープを引っ張るのですが、結果は一緒。


「二人共ダメって事は、多分私もダメよね?」

「いや、まずはトライするべきだろ?」

「そうだ。男がダメでも女はオッケーとかよくあるからな?」

「だったらおじさんがそもそも否定されるんじゃないの?」

「「あ」」


 苦笑いをもう一度することになるのですが、一応とか念の為と言いながらレベッカさんもトライしてみますが、二人同様に反応する様子はなくうんともすんとも言わないまま。


「じゃあ、一応自分が上に上がるか確認してみましょうか?」

「おう。因みにあがればその運転席の部分が開くんだろ?」

「多分ですけど」

「入れない可能性は高そうだが、見るだけでも見てみたいから頼む」


 言いながら両手を揃えて拝む感じに言われてしまうと、やっぱりノーは言えないので分かりましたと言ってから、ロープに足を掛けてクイッと引っ張ると降りてきた時と一緒で自動的にロープが上げてくれて、そのまま股間の部分まで引っ張り上げてくれます。


「「おおー」」


 二人はその動きをキラキラした目で見つつ、身体能力を使って膝の辺りを一度蹴って股間の辺りまで上がってきます。


「おっ、ここだな?」

「中は……暗くて見えないな?」


 二人に少しだけ遅れてレベッカさんも来て、同じように中を見ているみたいですが首を縦に振ったので、二人と一緒で中は見えない模様。

 そしてあと一歩二歩でコクピットの入り口というところまでは来られたみたいなのですが、いきなり目の前でパントマイムをするような動きをレベッカさんが始めます。


「何かがあって入れないわね」

「何かですか?」

「ええ」

「そんなことある……のか」

「本当だ。これより先に硬い何かがあって入れるというよりは拒絶されている感じだな」

「何となくそんな気はしていたが、中も見えないという事は見せるつもりもなさそうだな」


 どうやらロボットは自分以外の侵入を拒んでいるみたいですが、出来れば少しでも見せてあげたいという気持ちはあるので、どうにかならないかと思ってコクピットに入ってみますが、一つ思いつくことがあって。


「あの、今もう一回そこに出るので遺跡と一緒で手を繋ぎながらなら入れないか確認してみませんか?」

「おっ、その手があったか」

「そういえば、このロボットの場所に行くのにもそれが必要だったな」

「もしかすると、もしかする?」


 三人共今まで以上にテンションも上がって、とりあえずは入れないと言っている状態の所に向かって手を伸ばしてみるのですが、内側からも何かしらの硬いモノを触る事に。


「えーっと、一度出て手を繋いでみましょう」


 とりあえず一度出て試してみる事にしたのですが、結果はダメで。

 どうやら乗る事が出来るのは今の所自分だけ……いえ、肩の上の撫子も一緒でしたね。



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