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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第11章
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白竜の雛の短い思い出〜4

〜sideアリス



最高の夢心地から一夜明け、カーテンの隙間からの気持ちの良い日差しと別の部屋から聞こえる料理の音で目を覚ました私は慣れないベッドから起きようとして落ちてしまいました。



痛かったですが、そこで泣き出すのは私のプライドが許さなかったので堪えているとエプロン姿の狼が寝室に入って来ました。



どうやら私を心配してやって来た様です。しかしまぁ、いくら急な休みとはいえ早起きですわね。



痛みで目が覚めた後、顔を洗ってさっぱりしようと洗面所に向かいました。ただ向かう前に狼に1人でできるか?と子供扱いされて少しイラッとしました。



馬鹿にしないでくださいッ!私は1人でもちゃんとできます!…………といったものの、洗面台は今の私よりも遥かに背が高いであろう未来の私と狼が使ってちょうどいいもの。当然ながら踏み台なんてものはありませんでした。



ただ狼を呼ぼうにも1人でできると言った手前、呼ぶのは非常に非常〜〜に恥ずかしかった。



そうしてどうにかして洗面台に1人で登ろうしてジャンプしていたら鏡の中で狼と目が合いました。



いつまで経っても来ない私を見に来たのでしょう。そして意地悪な事に私の努力をずっと観察していたのです。無言で。



………しばらくの無言の後、私は狼に助けを求めました。何も言わずに私を抱える狼になんだかチクチク痛くなりました。



まぁ、朝食のパンケーキは美味しいかったので許しますが。



朝食の後、狼は家事を始めました。私も手伝おうかと思いましたが、やった所でなんだか余計に仕事を増やしてしまいそうだったので大人しくしていました。



そうしてしばらくすると家事が終わったのかソファに座っていた私の隣に行き、背もたれに寄りかかりながら脱力していました。



なんだか見覚えのあるその姿に私は家で1番古株のメイド長が脳裏に浮かび上がってきました。あの身長が2メートルはあるんじゃないかと思える腰がシャキっとした鉄の老女もたま〜〜に疲れた時に今の狼みたいになっていましたね。



疲れているのであるならば、それを労るのも主としての使命でしょう。なんなら私のことを抱き枕にしてもいいですよ?



………と言った次の瞬間、私は狼に引き摺り込まれて気づいた時には人形を抱きしめて眠る様に私は狼に包まれていました。



これはまずいと思った私は狼の拘束を解こうと踠きましたが体格差と力の差でびくともせず、暴れれば暴れるほどどんどん飲み込んでいきました。



これはそう……アロナが前に文献に見つけて見様見真似で作った人工魔物のKOTATHUにそっくりでした。あの時は制作者本人が真っ先に引き摺り込まれて私も巻き添えを受けましたね……



程よい暖かさにいい香りに包まれて、私は狼と共に夢の世界に旅立ちました。

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― 新着の感想 ―
普段から過激な所もあったアリスだけど(ʘᗩʘ’) スッカリ、マイルドな関係になってるが(゜o゜; リクが欲求不満にならんと良いが(´-﹏-`;)
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