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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第11章
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白竜の雛の短い思い出〜1

〜sideアリス



私がこの時代の私に戻る予定の前日、未来の私の使い魔である狼と病院で一泊する事となりました。



夕食と風呂は近場のファミレスと銭湯で済ませ、あとはパジャマに着替えて眠るだけとなりました。




「…………狼。もっとマシなパジャマはなかったのですの?」



「小さいサイズのは俺のお下がりしかないんだ。今日だけの辛抱だ」




私が着ているのはパグ犬を模した着ぐるみパジャマだった。ちなみに狼が着ているのはブルドッグを模した着ぐるみパジャマでした。



何故そのチョイスをしたのかは謎であるし、何故それを持っているのか謎である。というかパジャマが入っているタンスの中身は6割ほど着ぐるみパジャマなのはコイツの趣味なのですか?




「………まぁ、いいでしょう。さっさと寝ましょ。ほら、狼も早く枕になりなさい」



「はいはい、わかったよお嬢」




私がそう言うと狼は私の事を『お嬢』と呼んで素直に従ってくれる。未来の私がそう呼ばせているのかはわかりませんが悪くない気分ですわ。



───今から4日程前、私は気づいたら知らない場所にいた。



薄暗く埃っぽいそこは家の裏手にある倉庫を彷彿とさせた。色々な道具が置かれていたから多分倉庫だったのでしょう。



着ている服は明らかに大人が着るサイズの見覚えのないもので周りには何か液体が入っていたであろう割れた瓶の破片が散乱していました。



急な変化に戸惑っていると黒一色の軍服を着た犬系のビースト………狼が私を感情が見えない目で見下ろしていました。



その身に宿っている魔力は私よりも遥かに上で怖くなった私はその場から逃げましたが、狼は何も言わずに追いかけてきました。今思えば、あれは飼い犬が飼い主について行っている様なものだったのでしょう。



逃げている途中で狼と私に使い魔のパスが繋がっている事に気づいて止まる様に命令しましたが全く応じず、攻撃魔法を放ってもある程度まで近づくと魔法自体が消えて何がなんだかわからなくなってしまいました。



結局私は部屋の隅まで追い詰められた私は何もできず、そう遠くない未来に目の前の狼に食べられてしまうとそう思って泣いていた時、狼はポケットに入れてあった布切れで私の涙を拭いました。



そして、自分が被っている軍帽を私に被せると私を抱き上げて出口へと向かいました。



その後は厚化粧の狐のババァ(神崎)から飴をいただき、ミステリアスなお姉様(夜奈)から今の私の身に起きた事故について教えてもらいました。



要約すれば未来の私が保管庫の整理中に誤って幼児化の魔法薬を頭から被ってしまい、今の私となってしまったという事でした。そして元に戻るまでの間は未来の私の使い魔である狼と共に過ごしてほしいそうで。



その時にはすでに私は狼の事は怖くなくなっており、感情がない様に見えた顔もよくよく見ればしっかりと感情があるものでした。



途中、狼が私の顔を舐めてくる事がありましたが、それは飼い犬がよく飼い主にやる事と同じ事でしょう。



そして、そのまま私は未来の私と狼が住んでいるマンションへと向かい、しばらくそこで生活する事となりました。



来週の投稿はお休みします

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― 新着の感想 ―
何ともコ◯ン現象はこういう物か(٥↼_↼) 元に戻ってもこの記憶は消えるのか?(↼_↼)
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