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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第11章
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少し違う日常〜検査

多少のトラブルはあれど、理玖とロリ愛莉珠は平和な4日を過ごしていた。



理玖が愛莉珠を舐めて鼻先を引っ叩かれたり、甘噛みしてスリッパで叩かれたり、団子になって押し潰して顔を引っ掻かれたり、モグモグして配下の魔狼に割とガチで噛みつかれたりと色々とあったが、それ以外は平和に過ごしていた。



そして愛莉珠の体の検査結果が出る4日目。2人はユグドラシル内にある病院へと足を運んでいた。




「えーと、それでは礼華隊長の検査結果なんですけど……………大丈夫?」



「自分は問題ありません」



「問題ありまくりですわ」




現在の愛莉珠の担当である衛生兵(コンバットメディカル)の芽衣がそう聞くと理玖と愛莉珠はお互いに全く別の解答をした。



愛莉珠は特に変化はなく、強いて言えば今着ている服は幼児向けの妙にブサイクな犬のイラストがデカデカと印刷されたTシャツを不機嫌そうに着ているぐらいである。



問題は理玖の方でまず彼女の顔は何か引っ叩かれてたのか所々赤くなっており、口元は犬用の口輪が装着されており、頭にはそれなりの大きさの魔狼がガジガジと噛み付いていた。




「それで宇佐美さん。お嬢の検査結果は?」



「え?あ、あぁ……結果は特に異常はありませんでした。降りかかったポーションの術式が全部一緒で劣化もしていなかった様で。今日解術の構築に取り掛かって多分明日には完成しますよ」



「つまり狼とはこれでお別れというわけですのね……。まぁ、長かった様な短かった様な」



「それで2人はどうしますか?今日はこっち(病院)で泊まるか自宅に帰るか。ベッドも空いてますし」



「もちろん狼と泊まりますわ。この駄犬は噛み癖はありますが抱き枕としては最高なのですから」



「……お嬢がそうしたいならそうします。ちょっと衣類とか持ってきます」




病院での寝泊まりが決定した後、理玖はそう言って自身の影の中へと潜っていった。



そして残された愛莉珠と芽衣はしばらく沈黙した後、芽衣が話を切り出した。




「えー、礼華隊長?それともアリスさん?」



「アリスでいいですわ。それでなんですか先生?」



「あー、その姿になってからずっと理玖さんと一緒にいたんですよね?どうでしたか?」



「どうって……家事などはもちろん料理も美味しかったですわ。あまり話すのは得意では無いようですが、何を考えているのかはわかりやすかったです。……ただあの駄犬は事あるごとに私を食べようとしてきますの。一体未来の私はどんな躾をしていたのやら……」




やれやれといった様子で頭を抱える愛莉珠に芽衣はなんとも言えない表情を浮かべた。




「多分ですけど、理玖さんがアリスさんを食べようとしてくるのは無意識のうちに魔力を欲しているんじゃないでしょうか。今のアリスさんの魔力量では理玖さんにとってオヤツ程度なので」




尚、芽衣は理玖が愛莉珠に噛みつく理由に検討が付いているが言わなかった。理玖の行動は犬系のビーストがバディの不調の際に稀に見せる行動と一致していたからである。




「だからって噛みつくのはいけませんわ」



「そうやって文句を言っていますが、理玖さんから離れようとしませんでしたね。柳龍局長の所に行けば少なくとも噛みつかれずには済んだ筈ですし」



「ん?何故離れなければならないのです?狼は私のバディですから側にいるのは当然ではありませんか」



「あー………そういうパターンですか」



「そういうパターンってどういう─「戻りました」─あっ、おかえりなさい狼」




愛莉珠と芽衣が会話していると衣類などを持った理玖が帰って来た。




「それでは寝泊まりするベッドに案内しますよ。消灯時間が過ぎたら騒がないでくださいね」



「わかりました」



「わかったわ」



そうして芽衣は2人を案内していった。

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― 新着の感想 ―
第一線超える事を何とか防いだって所か(ʘᗩʘ’) 問題は元通りに戻っても腹ペコ状態のリクが何処まで理性保つかだが(٥↼_↼)
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