少し違う日常〜夢
少し短めです
寝不足で昼寝を始めた理玖は気がつくと雲の上におり、側にはやたらモフモフしている巨大な白猫がいた。
やたらファンシーなそれはすぐに夢だと気づいたが、今までの夢の内容は当然ながら覚えていない。
しかし、この様な夢を見るのは疲れているからだろうと結論付けた。
何故わかったかというとただの直感である。
そうして理玖は側にいるデカ白猫の毛の中に入っていった。理由は特にない。ただの直感である。
デカ白猫は甘い匂いで満たされていた。その甘さは人工甘味料の暴力的な甘さでは無く、自然由来の優しい甘さであった。
何を言っているかわからない。理玖はただ己の直感だけでほぼ何も考えずに感じていた。
自分よりも少し高めの体温に甘い匂いで思わず毛を口に入れると何もない場所から突然張り手の様な衝撃が鼻先に走って意識が暗転した。
ジンジン痛む鼻に顔を顰めながら目を開けると歯型だらけで膨れ面の愛莉珠が目に入った。
「………………マカロン」
「──フンッ!!」
「──ぶぇ」
寝起きで回らない頭でとりあえず思い浮かんだ単語を呟くと愛莉珠はフグの様に頬を膨らませて渾身の力を込めて理玖の鼻先に張り手を繰り出した。
幼女の張り手など契約済みのビーストである理玖には痛くも痒くもないがそれでも鼻先などにやられたら鈍い痛みを受けるものである。
「私はお菓子じゃありませんわっ!!人とお菓子の区別が付かないなど駄犬なのですか!?」
「いやすまん……。というかお嬢も普段はこれくらいはやってくるぞ」
「嘘おっしゃい!!未来の私が変態なわけあり得ませんわ!!」
理玖が謝罪をしながら本当のことを言うが当然まだ純粋な愛莉珠は信じず、ペシペシと理玖を叩き続けた。




