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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第11章
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少し違う日常〜3

1週間ぶりです

閉じた瞼越しに日の光をうっすらと感じて、理玖はただ閉じていただけの目を開けた。その目には疲れが残っている様に見えるがそれは気のせいではない。



理性と本能との戦いに理性で勝った理玖はその日の夜……つまりは前日は一睡も出来なかった。



まぁ、今日は休日なので昼寝でもすればいいと理玖は考えていた。ひとまず、朝になったので朝食を作る為に昨日と変わらず自身の胸を枕にして寝ているロリ愛莉珠を起こさぬ様に慎重に退かしてベッドから起き上がった。



2人の朝食は平日は基本パンで休日はパンケーキと決まっている。作っていると大体匂いに釣られて愛莉珠が起きてくる。それでも起きなかった場合、作り終わってから理玖が呼びに行っている。



身支度を済ませて眠気覚ましの飴を舐めながら手際よくパンケーキを作っていく。自分の分はいつもと変わらずに愛莉珠の分はいつもよりも少なめにして。



そうして朝食を作っていると寝室から何かが落ちた様な鈍い音が聞こえてきた。



一旦支度を中止して様子を見にいくとベッドから落ちて床にまるで車に轢かれたカエルの様になっている愛莉珠が目に入った。




「……大丈夫か?」



「だ、大丈夫ですわ……おはようございますの……」



「あぁ、おはよう。朝食はパンケーキだが、先に顔を洗ったりするか?」



「しますわ」



「1人でできるか?」



「馬鹿にしないでください!流石に1人でできますわ!」




すっかり目が覚めた愛莉珠はそうプリプリと怒って洗面所に足早に向かった。




「…………いや無理だろ」




洗面所に向かった愛莉珠を見送った理玖はしばらく考えた後、そう独り言を呟いて愛莉珠の後を追った。そして案の定、洗面台に身体が届かずぴょんぴょんしている愛莉珠がいた。




「「…………」」




2人の間に気まずい沈黙が続いた。理玖が来た事に気づいた愛莉珠の顔は羞恥心でりんごの様に真っ赤になっていた。




「………か、抱えてください」




愛莉珠は搾り出す様なか細い声で理玖に向かってそう言った。理玖は真っ赤になっている彼女について何も触れずに黙って抱き上げて顔を洗う手伝いをした。



顔を洗った後愛莉珠は自分の失態を見られて不貞腐れていたが、朝食のパンケーキを食べるとすぐに機嫌が良くなった。



朝食を終えた後、洗い物と家事を一通り済ませた理玖はソファで眠気に襲われていた。




「狼?どうしましたの?」



「眠い」



「あら……お昼寝の時間かしら?なら、今のうちに寝たらどうですの?なんなら私が抱き枕になって差し上げましょう!」



「………あぁ、そうする」



「…………え?」




おそらく冗談のつもりだったのだろうが寝不足で頭が回らない理玖には通用しなかった。愛莉珠が気づいた時にはガシリッと腕を鷲掴みされて力任せに引き寄せられ、蛇が獲物を逃がさない様にぐるりと抱え込み、自身の腹に顔を埋めて眠りについてしまった。




「えっ、ちょっと狼?まさかもう寝てしまったのですか??いや離してください!このままでは私動けないじゃないですか!」




愛莉珠はそう叫んで暴れたが、理玖は既に夢の世界にお出掛けをしており、抜け出そうにも今の愛莉珠の力では抜け出せなかった。



そうしてひとしきり暴れたのち、体力が尽きた愛莉珠は理玖と一緒に夢の世界へとお出掛けすることになった。

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― 新着の感想 ―
寝てないは予想通りだが(ʘᗩʘ’) ここまで縮んでいたとは(٥↼_↼) 仲良くお昼寝か(゜o゜;平和だね〜(´-﹏-`;)
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