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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第10章
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幻獣の宴〜2

「ところで大泉はどんな経緯でビーストになったんだ?」




年少組の片割れが地雷を踏んで年長組をギスギスさせたあったが、特に問題なく楽しく進んでいた食事会。その中では会話が弾むもので天野は理玖にそう聞いた。




「どういうって………瓦礫に埋もれていた所を掘り出されて有無言わされずにディープキスでの強制契約ですよ。ほら、前に蛇型のヴォイドが市街地に出たって時に」



「あぁ、あの時か。………というか魔術師って奴は即断即決で契約するもんかね」



「天野さんも似た様な感じで?」



「そうだぞ。まだヴォイドも多かった時期にちょうどドンパチやっている所に遭遇して避難してる時にちょうどサツキに見つかってからのスピード契約だった。……翼とか尻尾のせいで服が破けて素っ裸になったが」



「………災難でしたね」




天野は当時のことを思い出して若干遠い目になり、理玖も若干哀れに思ったのか今網から引き上げた肉を天野の皿に乗せた。




「いや理玖坊もほぼ裸になっとったじゃろ」



「……………………マジで?」



「マジで。おぼえておらんのか?」



「……全然」




そこに焼酎を呑んで出来上がっている神崎が会話に入ってきた。理玖は自分が覚えていない所でやらかした事に頭を抱えた。




「……覚醒ビーストって覚醒ビーストになる際に裸になるのが決まってるんでしょうかね?」



「それはないやろ。ウチやこの女狐は服着とったからなぁ。そうやろ?」



「うむ、この駄犬の言う通りじゃ。わっちは夜奈とは密林で出会って契約をし……オヌシははあの引きこもり(パルモン)とどう出会ったんじゃ?」



「ウチ〜?ウチはバイト先がマスターの実家でねぇ。そこから縁に恵まれたのさぁ」




天野の問いに神崎と同じく出来上がっている金持はそう答えた。




「いや澪姉は川に流されてた所を夜奈姉に引き上げられて気絶中に契約させられて薬液風呂にドボンされたのと金持姉さんは盗みに入ったら即見つかって裸で亀甲縛りされて脅されたって言ってなかったっけ?」




しかしそこにホルモン丼を頬張っていた最年少がサラッと真実を口にした。真実をバラされた年長組はぴたっと動きを止めると静かに両手で顔を覆った。




「……大泉。そこは嘘だとわかっていても黙ってるのが一番だ。人は誰しも逸らしたい過去があるからさ」




最年少の暴露に無事沈んだ年長組に変わって天野はそう理玖の肩に手を置きながらそう言った。




「なんかすみません………他の部署の覚醒ビーストの皆さんはどうなんですかね?北部のオ姉様は極寒の中フロストベアとの血で血を洗うボクシング中に契約したと言ってましたが」



「え゛っ、あのバニーオカマそんな契約状況だったの?あー………俺が知ってるのは監獄の変態教祖だけだな。アイツが元死刑囚だってのは知ってるか?」



「はい。聞いたことあります。今執行しても無理そうですが」



「まぁ、あの超回復じゃな。………で、諸々の詳細は省くが色々やって死刑が確定していざ執行するってなった時、その執行人がシュヴァルツ監獄長だったそうだ。そして2人は出会った。いや出会ってしまった」



「…………なんか展開が読めてきました。要は目が合った瞬間波長がビッタリ合って即契約したですね」



「そういう事。なんなら契約の際の文言は『豚になれ』からの即鞭打ちだ。そこから処刑場はあの変態2人のSMプレイ現場として1週間閉鎖されたそうだ」



「……………変態もここまで極まると一周回って敬意すら沸き立ちますね」



「………だな」




未だ立ち直るのに時間がかかる年長組に特殊過ぎる覚醒ビーストの契約状況に遠い目をしている年少組と色々カオスな食事会であった。

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― 新着の感想 ―
覚醒ビーストなんて言ってるが揃いも揃って掘り出されて、見つかって、捕まって、釣り上げられて等の数奇な運命で出会ってしまったんだろうが(ʘᗩʘ’) おもっきし人生変わっちまう出会いばかりだな(٥↼_↼…
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