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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第10章
166/194

幻獣の宴〜1

ここはユグドラシルの料理店街。チェーン店から高級店、果てには趣味に走った個人経営の店など色々ある。



戦乙女とハウンドは体力勝負な仕事が殆どの為、高級店以外の店では大体焼肉や牛丼といった腹に溜まる物が好まれている。



そんな料理店街の中でも中級ランクに存在する食べ放題だがそこそこの値段の焼肉店にユグドラシルに駐在している覚醒ビースト4人が集まっていた。




「よし理玖ちゃん。今から神崎を破産させる為にたらふく食え。というか柔造ちゃんは葉っぱばっかり食べてへんで肉食いなはれ」




まず1人目はケロベロスの覚醒ビーストである金持。せっせと肉を焼いては他の3人に焼けた肉を配っている世話焼きな人。




「食べ放題のコースじゃから別に破産はせんよ。というか肉が足りるか心配じゃな」




2人目は九尾の覚醒ビーストである神崎。ビールが並々注がれた大ジョッキを片手にタブレットでひたすら注文している。




「……いや俺は野菜でいいっすよ。肉あんまりいらないですし」




3人目はドラゴンの覚醒ビーストである天野。ボール山盛りの塩漬けキャベツサラダと冷麺を交互に食べていた。




「………(モッモッモッ)」




最後に4人目はフェンリルの覚醒ビーストである理玖。山盛りにされた肉と白米をひたすら口の中に掻っ込んでいる。



何故この4人が集まって食事してるのかというと神崎が覚醒ビースト同士で集まらないか?と言い出したからである。



今までは各個人の予定やらなんやらが合わず、そういったことができなかった。しかし今回は珍しく全員暇な時間ができた為集まる事ができた。



……尚、4人のバディ達は別の店でワイワイとやっている模様。




「というか天野さんなんで野菜ばっかなんですか?肉好きじゃないとか?」




理玖は白米を頬張るのを一旦止めて天野にそう聞いた。




「いや好きか嫌いかと言われたら好きだぞ?………ただこういう薄い肉は食べた気がしなくてだな。俺は硬いステーキがいい」



「まぁ、わかりますよ。肉はガッツリと肉感があるのがいいですからね。北方のアイスエイジマンモスは美味しい」



「わかる!あの赤身肉が最高なんだよ!………ただかなり高額だけど」



「狩りに行けばいいじゃないですか自分で。それくらい出来ますでしょ?」



「出来るけど……あの極寒地獄に行くのは嫌なんだよ」



「なんじゃあの硬い肉がいいのか?あんなの顎が疲れるじゃろ」



「あれま覚醒組最年長様はもうステーキを食べれないお年頃になってしまったんかえ?可哀想やなぁ〜?」



「あ゛ぁ゛??なんじゃおぬし?歳なんてぬしもじゃろが若作りめ。わっち知っとるぞ?見栄張って脂ギトギトの魯肉飯を特盛で注文して3分の1しか食えんかったのは」



「それは歳関係ないやろ女狐が。お゛ぉ゛ん??」




「…………姉さん達こんな所で喧嘩なんてやめてくださいよ。みっともない」



「いやほんと年寄りの喧嘩ほど見てられ─「「あ゛ぁ゛??」」─スミマセンデシタ」



「なに火に油注いでるんですか」




そうして4人の食事会はまだまだ続いていった。

来週は投稿お休みします

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― 新着の感想 ―
女子会ならぬ覚醒ビースト会か(ʘᗩʘ’) しかし金持の奴も元気そうだな(゜o゜; 少し前まで戦争してたのに(´-﹏-`;)
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