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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第10章
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龍と狼の休日〜1

休日には人々で賑わう観光区域の中でも水族館やプール施設など水辺関連の観光区域の一角にそれなりに人目を集める女性とビーストの少女の二人組がいた。



まず女性だが、淡い空色の瞳に腰まで伸ばした夜烏色の髪を緩く後ろに纏めており、服装は淡い色合いのブラウスに緩いタイプのデニムパンツを履いていた。



次にビーストの少女だが、茶色と銀色のツートンカラーの腰まで伸びた長髪に紫色の瞳の尾が大きめの狼型で黒のホットパンツに灰色の厚手のロゴ入りパーカーを着ていた。



似た様な顔立ちで姉妹か親子に見える2人はどちらも無表情だが、何処となく浮かれた雰囲気を纏っていた。



…………そしてその2人の遥か後方に帽子にグラサンをかけてコソコソと跡をつける銀髪の不審者と狐のビーストの不審者がいた。




「……局長、随分浮かれてる」



「それはそうじゃろ。夜奈は久々……というかほぼ初となる姪っ子とのお出掛けじゃからな」




銀髪の不審者……愛莉珠の呟きに狐のビーストの不審者……神崎はそう答えた。



そう……彼女達が尾行しているよく似た2人組は双方のバディである理玖と夜奈である。何故2人がオシャレして観光区域にいるのかというと神崎の言う通りお出掛けである。



以前、変犬ウイルスの予防接種に対する抵抗軍鎮圧の最終手段として夜奈が資金を出したBBQ。その見返りとして夜奈は愛莉珠に休日に理玖を連れ出る事を要求した。



何故、夜奈がそんなことを要求したのかと言うと単に彼女は理玖とお出掛けがしたかっただけである。



以前まではお互いの安全の為に血縁関係など秘匿していて、共に旅行はおろか会う事ですら細心の注意を払って行なっていた。



公開した現在でも2人の時間は中々合わず、今回やっと合致したのだから観光に行こうという事となった。



そして愛莉珠と神崎が尾行している理由はあのマイペースな2人が自由行動して何かやらかさないかと不安であった為である。



………尚、夜奈はお出掛けが楽しみ過ぎてペンギンスーツで約束の場所へ行こうとして神崎に止められ、理玖も同じくペンギンスーツで行こうとして愛莉珠に止められているので幸先が不安である。



お出掛けで浮かれて見える2人が向かったのはその観光区域の目玉である水族館である。中に入り、まず向かったのはクラゲのコーナーであった。



照明が落とされた展示コーナーに中で2人は小さなクラゲをジィ………っと眺めていた。



1分…10分…20分と同じクラゲの水槽をジィ……眺めていた。




「………ねぇ、神崎。あの2人喋らず動かなくなったけど?」



「いや会話しておるぞ。全部『……ん』で統一されとるが」



「………そんなんで通じるの?」



「あの2人はお互い必要な時以外は全部省略して喋るからおそらく通じてはおるじゃろ。……あ、動いた」




愛莉珠と神崎がそんな会話をしている最中、満足したのか理玖と夜奈は次の展示ブースへと向かっていった。



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― 新着の感想 ―
水族館に行くならペンギンスーツでも返って怪しくないか?(٥↼_↼) 2人揃って並べば親子ペンギンのマスコット扱いでチビッコが寄って来てゲンナリするだろうけど(ʘᗩʘ’)
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