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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第10章
161/194

予防接種

〜side愛莉珠




局長に餌付けされていたリクはそのまま掘り出して首輪をつけた。そろそろ限界だろうなぁと思っていたけど予想通りにやって来た。



ただ地面を掘ってやってきたのは予想外だったけど。



その後、最高戦力(リク)が堕ちたことでほぼヤケクソになって突撃を決行した抵抗軍は普通に捕縛できた。



金持は最後まで騒いでいたけど覚醒ビーストとはいえ弱体化の結界がある場所じゃ一般のビーストよりかは強いくらいしかならない。



というわけで僕はモグラの真似事をして土まみれになったリクを戦闘服のまま丸洗いして予防接種の為に病院へ連れてきた。




「抵抗軍にいた割には大人しいねリク」



「…………俺はただ巻き込まれただけ」



「まぁ、そうだろうね。僕も言っちゃいけないって伝えなかったのもあるし。まぁ、いい経験になったんじゃない?」



「あまり経験したくないものだったけど」



「それもそうか。そんじゃさっさと終わらs『離せェェェェェッ!!』……」




そんな会話をしながら順番待ちをしていた時、使用中の診察室からこの時期になると聞こえてくる叫びが聞こえて来た。




『離せッ!!ウチはまだ人でありたいんやッ!!そんなもん受けなくても支障なんてないやろッ!?』



『あるに決まってるでしょ。ほら大人しく尻出しなさい。出すもん出したんでしょ?』



『無理矢理なッ?!速攻性の下剤ぶち込まれて出されたよ!!慈悲はないんか!?』



『あるわけないでしょワクチン問題児。毎年毎年飽きもせず……いい加減諦めたらどう?』



『いいや諦めへんッ!諦めたらそこで試合は終ry『はいはい試合じゃないから行きますよ〜力抜いて〜』あっいや、ちょい待ってまだ準備gア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!?!?!?』




…………いつ聞いても喧しいなぁ。というかみんな慣れてスルーしちゃってるし。




「───大泉さーん、大泉 理玖さーん。次どうぞー」



「あ、呼ばれた。ほら行くよリク」




名前を呼ばれて診察室に行こうと立ち上がると隣に座っていたリクは何故か動かなかった。



確実にさっきの金持の汚い断末魔のせいで怖気ついちゃっているなこれ。だって雨の中捨てられた子犬みたいになってるし。




「………ほら行くよ。注射終わったらケーキ買ってあげるからさ」




僕がそう言ってリクを持ち上げればリクは僕に抱きつく体勢を取って僕の胸に顔を埋めながらジィ……っと潤んだ目をして見つめて来た。



そして駄目押しと言わんばかりに普段ならば絶対に出さない甲高い鼻にかかったような鳴き声を出しながら自分の頭をぐりぐりと押し付けて来た。




「………………………………………ほら行こっか」




僕はなんとか耐えた。自宅だったらお風呂入ってそのまま大運動会の始まりだった。



僕はそのままリクを抱えて診察室へと向かった。その間リクはずっとキュンキュンと鳴いて予防接種をやめさせようとして来た。



それでも僕は心を鬼にして抱えていった。だってもし感染して金持と同じ(暴走)タイプだったら危ないからだ。



──その後、リクは金網サンドイッチからの筋肉注射で予防接種を終えた。ちなみに金持は主犯格であった為罰則として強制座薬注射だったそう。




来週の投稿は休みします

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― 新着の感想 ―
リクの奴も表情、豊かになって来たな(ʘᗩʘ’) 怒り、冷血はよく知ってるが(゜ο゜人)) 笑いと悲しみは極稀だかんな(٥↼_↼)
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