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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第10章
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抵抗戦線〜1日目 抵抗軍側2

「金持姉さん……ほんとにやるんですか?粘着弾じゃなくて実弾で」



「殺るに決まっとるやろがッ!!今こそ奴に天誅を下す時やッ!!ウチが楽しみにしてた秘蔵の酒に丹精込めて作ったカラスミ根こそぎ持っていきよったんやでッ!?あのゲス顔に鉛玉ぶち込まなぁ!!」




夜奈が神崎を蓑虫にして連れてきたちょうどその頃、その様子を双眼鏡で見ていた理玖が隣にいる金持にそう聞いた。ただしそれは理玖は神崎の事を心配しているわけではなく、発射した後確実に始まるであろう夜奈の蹂躙が嫌だからである。



しかし返ってきた返事は私怨マシマシの一斉掃射のみ。瞳孔が開いて牙剥き出しのガルガルモードの金持に理玖は若干引いた。




「……俺酒飲まないんでわかりません」



「理玖ちゃんそろそろ飲める年頃な筈やからそのうちわかる様になるもんや。まぁ、どのみちぶち込むのは変わりない。そら撃ち方始めぇッ!!」



『了解ッ!総員ッ!目と耳を閉じて口を開けて叫べッ!行くぞッ!3、2、1、───ファイヤァッ!!』




金持は手元の通信機に向かって叫ぶと通信機の相手………対空砲チームは発射前の文言を叫んだ後引き金を引いた。



ずらりと並ぶ数台の対空砲は以前の世界大戦ならまだしも現代では著しく衰退して、現在では記念館などでしかお目にかかれない。



ただし今の状況はヴォイドではなく戦乙女……人間相手である為、威圧目的でも有効な手段ではある。



ほぼ同時に発射された砲撃は1つの間延びした轟音は少し離れた位置にいる理玖達にも届き、あまりの轟音に理玖は耳を塞いで顔を顰めた。



一方で金持はテンションがハイになっているのか高笑いをあげていた。



発射された砲弾は多少の差異はあれど真っ直ぐ夜奈達……正確には蓑虫状態でもがいている神崎に向かって飛んでいったが、砲弾は全て着弾する前に夜奈によって切られて爆散した。




「全弾夜奈姉に切られました」



「対空砲チーム総員撤退せよ!」



『こちら対空砲チーム、既に撤退は完了してます。今そちらに合流します』



砲弾が全て切られた事に特に驚きはせず淡々と状況を報告する理玖にすぐさま対空砲チームに撤退を命じる金持。そして対空砲チームは発射した直後には既に兵器を放置して撤退していた。



彼女達がそうした理由はこの後すぐに起きた事が原因である。



切り捨てられた砲弾が爆発した事により発生した黒煙の向こう側が一瞬煌めいた次の瞬間、巨木の様に野太いレーザーが対空砲が設置してあった場所へと着弾して消し飛ばした。



もちろんレーザーを放ったのは夜奈である。何もしなければ夜奈もレーザーを放ったりしなかったが、砲撃されたのだからやり返した。



夜奈は手出しされなければ何もしないが手を出されると倍にして返す事を理玖はよく知っていた。その為、実弾使用についてあまり乗り気では無かったのである。



ちなみに粘着弾だった場合、ハバネロパウダー入り煙幕弾による空襲爆撃であったがどっちもどっちである。




「………やっぱり倍返ししてきよったな局長。全員揃っているな?なら拠点を移すで。迷彩ポンチョとジャミング装置を装備して各自ポイントBへ向かえ!」



『『『了解!』』』



「…………了解」




理玖は今現在、非常に帰りたい気分であった。

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― 新着の感想 ―
神崎への恨み骨髄なのは良くわかったけど(٥↼_↼) 元々勝てる相手じゃないと思うんだけど(─.─||) リクも酒の味を覚える事できるのかな〜(´-﹏-`;) 以前がアレだったし(⌐■-■)
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