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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第10章
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抵抗戦線〜1日目

ハウンド弱体化用の結界がユグドラシル全体に展開された後、愛莉珠は特戦隊の本部へ戻りワクチン抵抗軍捕獲の為に戦乙女のみの隊を編成して抵抗軍がいるであろう廃ビル群の一角に向かった。



ハウンド弱体化用の結界は範囲内のハウンドと戦乙女との契約パスを一時的に弱める事でハウンドを弱体化させる文字通りの結界である。そして弱体化されたハウンドは通常のビーストよりも幾分か強いくらいまで能力が落ちる。



通常の暴動ならば普段よりも重装備したハウンド達を連れていくのだが、今回は愛莉珠が序盤で受けた地雷の様な危険物が他にある可能性が高く、ほぼ一般人と変わらない耐久力になったハウンド達にとっては命取りになりかねない為、今回は後方で待機する事となった。



愛莉珠は部隊を地上班と空中班に分けて抵抗軍の本拠地へと向かった。………結果は次の通りである。




『こちら空A班ッ!みんなどデカいクリームパイみたいなのぶつけてられて墜らk──グブッ?!『ブツッ』』



『なんなの今回のワンコ達は!?ちょッ待ってそれ聞いて──ギャアアアッ!?』



『えー、地上C班より………粘着弾で固められて身動き取れません……どうぞ』




愛莉珠の耳に取り付けている通信機からひっきりなしに聞こえる悲鳴や怒号や報告が答えである。




「あー……うん。みんな無理しないでね。下手に動くと怪我するだろうし」




愛莉珠はそう言って通信を切ると空を見上げて抵抗軍のヤンチャぶりに頭が痛くなったのか額に手を当てた。



見上げた先の空は結界に覆われているものの澄み切った晴れ晴れとした天気であった。




「やっぱり今回はリクがいるから武器の出し惜しみなんてしてないよねぇ」



「こうして体験するとほんとチートですね理玖ちゃん。物資の無限化なんて戦争していたら夢の様なやつじゃないですか」



「いや今回は金持との合わせ技だよ多分。リクが空想錬金で屑鉄やらを錬成してそれを金持が武器やらなんやらに変換する。リクの魔力が尽きない限り永遠に続けるやつ」



「ちなみに理玖ちゃんの充電はどのくらいで?」



「昨日満タンにしちゃったから……食い溜めも合わせて余裕でひと月は保っていたはず」



「うわぁ………それは結界起動して正解でしたね」




愛莉珠と隣にいる副隊長の白銀はたった数刻で起きた惨状を前にそんな会話をしていた。



幸い抵抗軍の武装は粘着弾や捕縛ネットを中心とした『相手の行動を怪我なく妨害する』のがほとんどのものであった。



戦乙女ならばその程度では怪我などしないが、鬱陶しいことには変わりない。



装備に纏わり付いたカラフルなインク汚れに道端に吐き捨てられたガムの様にこびり付いた粘着弾を取る整備士が舌打ちしながら掃除するくらいには鬱陶しい。




「それで今回のペナルティはなんなんですかアリス先輩?確か先輩がきっかけだったとか聞きましたけど」



「まぁ、結界効力の限界の4日以内に終わらせなきゃ減給だってさ。早く終わらせなきゃ給料減っちゃうよ」



「いや先輩の蓄え結構凄いじゃないですか。それに足りなくなったら実家に連絡すれば」



「貯金はいくらあっても困らないよ。というかあまりパパに頼りたくないしね。自力してんだし……………あっそうだ。今度リクを連れてくる様に言われてたんだった」



「なら尚更早急に捕まえないといけませんね」



「だね。でもまずは近づかないと」




そうして愛莉珠達は抵抗軍の拠点へ向かった。





…………しかしその直後、愛莉珠はまた地雷を踏んで起爆させて白銀と共に吹き飛ばされ、その後ピンクの粘着弾 (特大)の直撃を受けてまた吹っ飛ばされて廃ビルの壁にへばりついてしまったのであった。

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― 新着の感想 ―
最近のバラエティではやれない様な嫌がられ道具のオンパレードか(ʘᗩʘ’) 後片付け大変そうだな(´-﹏-`;) しかし連中に嫌われてるらしい神崎も今何処にいるやら(゜o゜; まさか1人だけ楽なワクチ…
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