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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第10章
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抵抗戦線〜異変

その異変は不特定多数の人々が気づいた。



ユグドラシル内にいる筈なモデルが犬系統のビーストと狼系のビーストが軒並み姿を消した事に。



テルゼウスの中心地であり多種多様のビーストが集まるユグドラシル内でも犬系統と狼系は街を見渡せば最低1人はほぼ確実に視界に入るがその日はそれすら無かった。



誰もが不思議に思ったがたまにある事だとあまり気にする者はいなかった。



そして場所は第二特殊闘部隊の事務所。第二特殊闘部隊に所属している隊員は朝出勤すると必ずここに来てタイムカードを押しに来る。



そこにやって来たのは技術部門長のレイチェルと彼女のハウンドである芽衣であった。




「なんか今日犬系の人達見ないね」



「そういえば確かにそうやな……」



「おはよー………みんな早いね」




2人がそんな会話をしながら出勤の手続きをしていると眠そうな顔をした愛莉珠がやってきた。




「おはよう礼華っち。……今日は理玖ちゃんは一緒やないんか?」



「いや先に行くって言って理玖だけ行った筈だけど?まさかまだ来てないの?」



「あー、来てないみたいですよ。ほらまだタイムカード押されてませんし。………あれ?なんか犬系と狼系の皆さんもまだ来てませんよ?」




芽衣がタイムカードの端末を操作して確認すると確かに彼女が言った通り犬系と狼系のビーストの出勤がまだであった。




「…………なぁ、礼華っち。アンタ今日理玖ちゃん以外でワンコ達見たか?」



「………いや見てない」



「ウチらもや。というかそろそろやったよな変犬ウイルスの予防接種」



「…………そうだね」



「なぁ、礼華っち。まさかとは思うんやけど……理玖ちゃんに言ったか?予防接種の事」



「………………………………言っちゃった」




レイチェルの静かな問いに愛莉珠は冷や汗を流しながらやってしまったと言わんばかりの表情を浮かべた。




「ま、まぁ、リクの居場所は首輪の発信機でわかるからすぐに捕まえればなんとかなるよきっと。……えーと、場所は………なんで再開発の廃ビル?」



「大方、そこを拠点にしたんやろ。また穴掘って壁外に逃亡する気やで」



「それ前回でしょ?確か前は地下の下水道菅を突っついて大爆発引き起こして穴掘り勢みんな溺れかけてたじゃん」



「あぁ、あの汚水が間欠泉如く吹き出したやつやな。そんじゃ、ウチは神崎管轄長に知らせてくるから現場に行ってこい。芽衣は医療班に連絡してや」



「うん、わかった」



「りょーかい。……しっかし、そんなに注射嫌なの?確か今年から金網サンドイッチからの太ももに筋肉注射に変更になったんだよね?」



「はい、前々から苦情があったのでそちらに変えました。ただ、こちらは副作用で2〜3日まともに歩けなくなるので副作用のない座薬タイプの方が医療班からすればいいのですが……」



「まぁ、こっちが言ってもあっちが信じないだろうね。……さて、さっさと捕まえますか」




そうして愛莉珠は理玖がいるであろう廃ビル群へと向かった。


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― 新着の感想 ―
戦争の前の静けさって奴か(٥↼_↼) 金網サンドで筋肉注射in副作用で2、3日動けずコースか直腸ぶっ刺しコースかの2択か、酷い選択だな(─.─||)
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