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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第9章
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ベースキャンプ〜4

「…………それで?これは一体どういう事なのですか?」




早朝、理玖達の様子を確認しにやって来たソフィアが来て早々疲れた様子でそう誰にと決めずに聞いて来た。




「どうって………見たまんまですけど」




その質問に答えたのはソフィアの側に避難していたマユリであった。



現在、ベースキャンプ地では蜂の巣をつついたような大騒ぎが発生した。それは侵入者である戦乙女と囚人達の乱闘騒ぎにも見えるものであった。



侵入者とはもちろん愛莉珠の事であり、早朝の支度の際に囚人に気づかれて色々あって乱闘騒ぎに発展したわけである。



そしてその愛莉珠はというと………




「こっち来るな変態共がァァァァァ!!」




若干涙目になりそう叫びながらソフトボールサイズの氷を使っては空気が破裂する勢いで投擲していた。



そしてその相手というのは囚人達であるのだが、これが一癖も二癖もある連中であった。




「あらやだ変態だなんて。ワタシたちはありのままの自分達を表現しているだけよマイクイーン!」



「「「そうよそうよ!!」」」




1人の囚人の叫びに他の囚人も便乗していく。



そしてそんな彼らの姿はというとまずほぼ全員がボディビルダーと言わんばかりの筋肉を備えていた。この点はまだ良い。監獄内は過酷な環境な為、生き残るのには己を鍛えなければならないからだ。



問題はその格好である。



物資が制限されている筈の監獄内でどうやって手に入れたのか皆ボンデージファッションや腹出し超ミニスカ制服やフリルたっぷりのワンピースなど女性服を身に纏っており、更には全員やけに高い技術の窺える盛りメイクが施されていた。



要はガチムチの強面盛りメイクのオカマ集団である。それが愛莉珠に向かって走って来ているわけである。



そしてただのオカマ集団ではない。現に愛莉珠が投げた豪速球の氷の塊を難なく避け、なんなら残像を発生させるレベルの回避を披露している。しかも接近戦をする際など戦乙女である愛莉珠の拳を数発耐えれる程の頑丈さも持ち合わせていた。




「せめて骨格変形とムダ毛処理しろッ!!あとなんでそんな無駄に能力高いわけ?!」



「愛の力よマイクイーン」



「失せろッ!!」




愛莉珠の叫びにバリトンボイスで返したオカマ (スキンヘッドのナース服個体)は両手を床につけて見事な大開脚を見せて華麗な回転蹴りを繰り出す。尚その大開脚の中心は純白の白だった模様。



涙目の愛莉珠vsコスプレオカマ集団というかなり癖の強い乱闘にまともな人達は巻き込まれない様にと離れた場所で観戦していた。




「結局あのオカマ集団はなんなの?」



「あれはここ最近になって存在が確認された新性カマスティックマーベラス教団の信者達です」



「………新………え、なに?」



「新性カマスティックマーベラス教団です。彼女らは内なる乙女を衣装というもので具現化させてオカマ殺法拳を使って囚人を自分達と同じ乙女に変えていっているのです」



「……ちなみにですけど、乙女にする方法は対象のナニを鷲掴みしてからの収穫です。取るのはいいですけど、そのあとの処置くらいしてほしいですよ」




レオナルドのギャグなのか素なのか判断がつかない真剣な表情での説明にウィステリアは思わず宇宙を背負った。




「なんであの人達異様に身体能力高いんだ?」



「同志よ。それは彼女らの並々ならぬ努力の結晶なのです。彼女達はいずれ来たる聖戦に備えて日々努力しているのです」



「そうよ。ワタシたちを目覚めさせてくださったクイーンに最大限の感謝をお伝えするために、そしてなによりあの方を満足させるために己を磨いて来たわ」




レオナルドと理玖の会話にオカマ集団の1人が割り込んできた。



彼女の鋼の様な肉体には無数の古傷が刻まれており、それを隠すことはせずに敢えて見せつける様にビキニアーマを着用していた。そして彼女の頭部には絹の様に滑らかな輝く金髪があった。




「ワタシはクイーンの踵落としにより、玉と棒を失ったわ。それはもう意識が一瞬で刈り取られる程の衝撃でね。……けど、それほど悲しんではないわ。だって、ワタシは新たな自分へと生まれ変わる事ができたのだから」



「素晴らしいぃ………っ!実に素晴らしいですよジムフットさん!」



「ありがとう教祖様」



「なんだこれ」




監獄3日目はそんな混沌とした様子で始まった。



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― 新着の感想 ―
なんでこんな事にはなってるだか(ʘᗩʘ’) 少し前なら愛犬を取り戻すのに神殺しのお怒りモードで乗り込んできたのに(゜o゜; 今じゃ怒りが引っ込むくらいに涙目だぞ(٥↼_↼)
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