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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第9章
140/194

逃げ切った先で〜2

最近、非常にスランプです





凄まじい爆発音と共に広場の一部の壁が内側から弾け飛び、濛々と土煙が立ち込める。



そして、その空いた穴から出てきたのは水色と白色のツートンカラーの癖っ毛気味の髪をした看守であった。




「ご無事ですか御二方」



「やっとまともそうな人が来たッ!」




壁を爆破してやって来た看守……ソフィアに対して色々と限界に近かったウィステリアは思わずそう叫んだ。




「いや、まぁ………確かにここは頭のネジが外れている者の溜まり場ですが……」



「頭のネジが外れてるなんてもんじゃありませんよッ!?さっきまでチェンソーに追いかけられてましたし、そこの変態だって!」



「アレーヌ部長のアレは七徹目に突入してハイになってしまった結果です。普段はもう少し大人しいですよ。そこで眠りこけている生ゴ……失礼、レオナルド(生ゴミ)は元からです。というか、なんで寝ているんです?」



「あー、それはさっきそこの大泉の使い魔に手を噛み千切られて再生させたら急に」



「あぁ……なるほど、活動限界ですか。しかし、このままではお荷物ですね」




ウィステリアの説明にソフィアは納得した様子を見せると懐から薄ピンク色の液体が入ったそれなりの大きさの容器を取り出して、レオナルドの後ろへと回り込んだ。




「ちょうど履いてない様ですから手間が省けました」



「え、ちょ、副監獄長?一体何を」



「何って回復させるんです……よッ!『ズボリッ』」



「───おほおおっ!?!?」




ソフィアは容器の蓋を開けると勢いよくレオナルドの菊門へ突っ込み、レオナルドの汚い嬌声が広場に響いた。容器の先端はひょうたん型になっていて途中で止まっていた。



容器の中身はどんどんレオナルドへと流れていき、そのたびにレオナルドが身体を震わせながら気持ち良さそうに涎を垂らしながら呻いていた。



絵面が非常にアレであった。




「あれはレオナルド専用の非常用即効性栄養剤です。座薬タイプなのは意識がない状態で口から摂取させるのは危険で要らぬ損失を起こす可能性があるからです。そのうち回復するでしょうから、ベースキャンプへ向かいますよ」



「ベースキャンプ?監獄内にですか?」



「ここの監獄は内部構造の入れ替わりが激しいのに加えて拡張魔法で外見よりも広くなっています。それにここの囚人はただ入れているだけなので幾つかのコミュニティを作って生活しているんです。今から向かうのは監獄内で1番治安の良いコミュニティです。


そこには医療長もいますから大泉隊員の治療を受けられる筈です」



「わ、わかりました。………あ、そうだ。大泉物凄く重いんだった」



「なら、彼女は私が運びます。チェシャル隊員はレオナルドを引きずっても構いませんので」



「……わかりました」




ウィステリアは極力心を無にして未だに嬌声を上げているレオナルドを背負ってソフィアの後をついていった。

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― 新着の感想 ―
まともな人に久しく会ってないからある意味新鮮に感じるよ(ʘᗩʘ’) 治安の良い所と聞くだけでも彼らも被害者側なんだと目に浮かぶは(٥↼_↼)
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