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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第9章
125/194

監獄内にて

地上の監獄内は職員が主に使っている為か廊下など清潔感があるものだった。ただ、やはりと言うべきかどの窓にも鉄格子と金網が取り付けられており、廊下の中間点や角などには監視カメラが数多くあった。




「少々息苦しいとは思いますが慣れてください」




先を先導するソフィアは後ろから付いてきている2人に向かってそう言った。




「刑務所なんだから仕方ないでしょうね。というか流石に客室とかにはないよね?私ここ来たことないから知らなくて」




とウィステリアはそうソフィアに聞いた。




「個人のプライバシーに関する場所にはありませんが持ち物検査はしますので。それと武器の方は安全上の観点からこちらで預からせていただきます」



「わかりました。……………あっ」



「どうしましたか?」



「いや……なんでもありません」




理玖は武器と言われて普段影の中に大量にしまってある空想錬金のオリジナルを思い浮かべたがとりあえず黙っておく事にした。



最初はその辺で買った武器や同じ空想錬金の使い手であった父が溜め込んでいた刀剣だけであったが、そのうち愛莉珠と技術部が試作品やらなんやらを入れた結果、影の本人である理玖ですら正確な数がわからなくなっている。



そしてここで理玖が言うのをやめたのは単純に面倒くさくなっだからである。そんな不自然に感じる理玖にウィステリアは『コイツ絶対なんかやらかすな……』と確信した。




「えっと、フロイデン副監獄長。書類なのですが……」



「確か備品精査と次の雇用者の個人履歴書、あとは囚人の調査結果のですよね?」



「え?いや、前回の定期監査のやつで渡し忘れたってやつですが」



「はい?それは以前送付されてきましたが?」



「えっ??」



「はい??」




理玖が確認の為にソフィアにそう聞くとソフィアの口から出たのは理玖が聞いていた内容とは違うものだった。




「「「…………………」」」




監視カメラが点在する廊下のど真ん中で3人は顔を合わせて沈黙した。




「えっ……ちょ、ちょっと待って?え?なに?どうゆう事?ちょっと大泉。あんたそのカバンの中身はなんだって言われたの?」



「………前回渡し忘れた定期監査の結果。パスワードは副監獄長のみが知っているから開けられないって」



「…………フロイデン副監獄長は?」



「私は個人履歴書などの重要書類を届けに行くと連絡がありまして………」



「…………………ちなみに誰から?」




ウィステリアがソフィアに聞くと出てきた名前は理玖に書類を押し付けた人物であった。3人がその場で中身を確認するとその書類はすでに監獄に配送されていた、さして重要ではない書類のコピーであった。




「…………なんて手の込んだ嫌がらせ」




ソフィアとウィステリアはあまりの事態に頭が痛いといった表情を浮かべた。一方で理玖はスンッと表情を消して影の中にいる魔狼に指示を出していた。




「……次の列車は今から4日後ですので、それまで客室で過ごしてください。身の安全は保証します。あと武器の携帯も特例として許可しますので」




ソフィアは非常に疲れた表情を浮かべてそう言い、ウィステリアはその場に座り込んでしまった。




「その……巻き込んですみませんでした」




理玖は申し訳無さそうにそう言った。


来週は忙しくなりそうなので投稿はお休みします

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― 新着の感想 ―
[一言] 今回の事はもう怒るに怒るんだろ(◡ω◡) 理玖の魔狼達が下手人の頭を丸かじりに行く頃には既に終わってるかもしれんぞ(٥↼_↼) そんで理玖を迎えにあの2人のどっちかがすっ飛んで来ると(⌐…
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