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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第9章
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再会

「えっと………お久しぶりです」



「……………久しぶり。というかあんまり会いたくなかったわよ」



「あー……あの時はすいませんでした」



「いいわよ別に。あんときは任務だったんでしょ。それくらいわかるわよ。あの後は少し夢見が悪くなったくらいであとはすこぶる調子が良いわよ」



「なるほど、それは良かったです。………監獄の書類の件の同行者ってチェシャルさんですか?」



「そうよ。しばらく一緒だからよろしくね。えーと……」



「大泉です。大泉 理玖といいます」



「わかったわ大泉。もう既に知ってる様だけどウィステリア・チェシャルよ。あぁ、あとこの子は使い魔のカラアゲ。私の精神安定的なやつ。ほら挨拶」



「ピィー」




ウィステリアが自身の膝に乗せていた大玉スイカサイズの極彩色のヒヨコに向かってそう呼びかけるとその大きさに関係なく、ヒヨコらしい鳴き声をあげた。




「…………なんで調理後の名前なんですか」



「なんか見てたらそれにしか見えなくなったから。…………食べちゃダメよ」



「食べませんよ」




そう言いながら理玖は通路側に座り、列車の発車を待った。肉が好物な理玖でも流石に生きたまま食べない。…………必要性が無ければ。




「というか今回のそれ、よくアンタのご主人様が許可したわね。明らかな何も知らない新人からの嫌がらせなのに」



「お嬢は今は協会の手続きでいませんよ。これは俺が個人的に受けた物です」



「は?なんで」



「単純にお嬢に行くなと言われた監獄に興味が湧いたという事と嫌がらせもたまには間に受けてみようと思ったからです」



「…………変わってるわね大泉って」



「大体嫌がらせがあったらお嬢がノータイムで拳に氷纏わせて顔面を殴りにいっていましたから」



「今回はボコ殴りで済めばいいわね」



「多分、夜奈姉からの薙刀で根性焼きが追加されるでしょうね」



「そういえば叔母が局長だったわね。というかあの人って普段からあんな仏頂面なわけ?」



「案外そうではありませんよ。俺と同じくらい表情豊かです」



「……………それのどこが表情豊かなのよ」




そんな会話をしながら2人は列車が発車するのを待ち、そしてそのまま難攻不落の重犯罪者専用監獄『ラビュリンス』へと向かった。



…………そこに待ち受けているのは頭のネジが吹き飛んでいる者達である事を理玖は知らない。



ウィステリアもある意味理玖への仕返しも兼ねて監獄の詳細を教えなかった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 一応夢見が悪い程度で済んだのは御の字か?(٥↼_↼) そんでもって今回の仕出かしにお嬢や局長が気づいて駆け付けるのは何時間後かな?(⌐■-■)
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